筆者はこれまでの人生において、衝動的に浪費した時期が4回ありました。
その原因は次の4つです。
2.乳幼児期の子育てストレス
3.思春期の子どもとの葛藤
4.子どもの大学進学による家計の悪化
いずれの時期も、女性にとってストレスがたまりやすい要因ばかり。
そのストレスからつい浪費に走ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はまず、「人間関係のストレス」の対処法について、筆者の銀行員時代の経験をもとに、考えてみました。
目次
人間関係の悪化で浪費の原因となるストレスがたまる
筆者が最初に配属された銀行の支店は大変忙しい職場で、夜遅くまで残業をしている日がほとんどでした。
(今ほど残業への規制が厳しくなかった時代の話です。)
さらに悪いことに、営業担当者が大口の取引先を獲得。
仕事量が倍増、残業時間はさらに増えました。
その結果、ただでさえよくなかった職場の人間関係はますます悪化。
筆者も、それが原因で大きなストレスを抱えることになりました。
職場のストレスから浪費の快感を覚えてしまった
学生時代までの筆者は、お金に関しては堅実女子、悪く言えばケチでした。
しかし、劣悪な人間関係の中で毎日深夜まで働いていれば、心身ともに疲れ果ててしまいます。
そんな折、ふと思い立って高価な洋服や化粧品を大人買いしてみました。
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すると、それがたまらない快感となり、ストレスも軽減しました。
しかし、その快感から浪費がやめられなくなり、稼いだ分のお金をすべて使い切るように。
幸い、それまでに貯めた貯蓄を大きく減らしただけで済みましたが、下手すると借金で多重債務となっていた可能性もあったでしょう。
上司の指摘で浪費の原因が判明
実を言えば、当時は自分が浪費してしまう原因がどこにあるのか、まったくわかっていませんでした。
しかし、転勤してきて日が浅い上司(Aさん)がたまたま顔見知りだったため、自分の浪費の悩みについて相談してみました。

すると、Aさんから
と指摘されたのです。
確かに、当時の職場は非常にギスギスした雰囲気。
加えてお金を扱う仕事でミスは許されないため、皆ピリピリしながら仕事をしていました。
筆者もまた、そのような職場でストレスがたまり、それが浪費の原因となっていたことに気づいたのです。
上司が教えてくれた「スルー力」で脱・浪費に成功
実を言えば、筆者は一時転職も考えました。
しかし、次の仕事が見つかるまでは、今の職場で我慢するしかありません。
また、どこに行っても必ず人間関係のトラブルはあります。
Aさんはそのことも考慮に入れた上で、「現在の職場でストレスを溜めない方法」を3つ教えてくれました。
2.理不尽な言葉は聞いたふりして右から左へ流してもよい。
3.自分をしっかり持ち、相手のペースに振り回されない。
つまりAさんは、今でいう「スルー力」を身に着ける重要性について教えてくれたのです。
そこで、筆者はさっそくAさんのアドバイスを実行してみました。
すると、日ごとにストレスが減っていき、浪費への衝動も薄らいでいきました。
その後、残業が少なく人間関係も非常に良好な部署に転勤、ストレスがさらに減り、全く浪費しなくなりました。
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それらの経験から、筆者は人間関係のストレスが浪費を誘発する怖さを痛感。
今もAさんのアドバイスを決して忘れず、常に「スルー力」を磨きつづけています。
人間関係のストレスによる浪費は「スルー力」で防げる
私たちにとって、人間関係の悪化は最大のストレスとなり、時に浪費につながることがあります。
特に、バブル期に贅沢を知った中高年世代ほど、注意が必要となりそうです。
そのような危険がある人は、できるだけ早く「スルー力」を身につけることをおすすめします。
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そうすれば、人間関係のストレスを上手に回避でき、浪費を防ぎやすくなるでしょう。(執筆者:大岩 楓)