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株価が動く要因
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株価が動く要因はその銘柄の個別要因だけではありません。
企業が活動してくうえで、景気や経済情勢などさまざまな要因が影響してきます。
直接関係がなくても、
・ お財布事情
なども株価に影響します。
また、グローバル化により企業も海外進出など、国際情勢も無視はできません。
複雑に関わってくるすべての要因を投資をするときに考えることは難しいですが、株価が変動したときに関係してくる要因を知っておくことで役立てられます。
1. 為替と株価の関係
海外に進出している企業は多くあります。
輸出や輸入をするときに為替は深く関係してきます。
決算を出すときに日本円換算すると、為替が円高や円安では大きく違ってきます。
大企業になってくると、1円為替が動くだけで何十億と違いが出てきます。
一般的に、
・ 円安になると輸出企業にメリットがあります
しかし、日経平均をみると円安のときの方が株価が上がりやすい傾向にあります。
市況解説でも、円安のため株価が上昇したと説明されることがあります。
上場している企業は、輸出企業ばかりではありません。
円安のときに株価が上昇する要因は他にもあります。
実は企業の業績に影響があるが外国人の売買動向です。
円安になると、外国人にとって日本株を割安で購入できるようになるからです。
外国人が株を購入しやすくなるのも株価が上がる要因です。
2. 金利と株価の関係
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金利とお金を水の流れに例えると、水は高い場所から低い場所へ流れます。
しかし、金利は低い方から高い方にお金が流れます。
金利が高い方がお金を預けておくとたくさん利子が付くからです。
金利が上昇すると株価は下がる傾向にあります。
金利が上昇することで、企業は銀行などから借り入れているお金の支払いが増えます。
また、設備投資などのためにお金を新たに借りることを控えるからです。
・ 成長を妨げる
などの可能性が出てきます。
投資家のお金の流れにも変化が出てきます。
金利が上昇すると、リスクをとって株式投資するよりも、リスクの低い預貯金で金利収入を得た方が良いからです。
そのため、株を売って金利収入が得られる商品にお金が流れていきます。
3. 景気と株価の関係
景気の動向は、株価にとって切っても切れない関係です。
企業の営業に直接関わってくるからです。
景気が良くなれば、企業の業績も良くなり株価も上昇します。
また、お給料なども上がるため、余裕資金ができて投資へお金も流れやすくなります。
しかし、景気が悪くなれば逆のことが起こるため株価が下がります。
株価が動く要因は1つではないため、投資をするときには総合的な判断が必要です。
個別銘柄の要因も大切ですが、株式市場全体の流れも把握しておく必要があります。(執筆者:成田 恵)