予想によると、2019年は波乱要因も多く世界経済も低成長の見通しです。
2017年に「iDeCo」を、2018年に「つみたてNISA」を始めたものの、やっぱり私には向いていない投資は控え、地道に貯金しようかと思った方いらっしゃいませんか。
でもこんな下げ相場のときこそ、iDeCoやNISAを初めたときの原点に戻り、自分の投資目的を再点検するのに良い時期です。
年の初めにしっかりとライフ・ファイナンシャルプランの点検をしてみましょう。
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これからじっくり考えたい方も参考にして下さい。
点検の手順は以下の通りです。
2. ライフプランの確認
3. iDeCo・NISAの選択肢は的確か
4. iDeCoからNISAへ橋渡し
では、順を追ってみて行きましょう。
目次
1. iDeCoやNISAを始めた目的は
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iDeCoもNISAも短期の成果を求めるものではなく長期の運用です。
現状の銀行預金だけでは得ることができない収益が、長期的には投資運用で可能となることを信じたからではないでしょうか。
ならば、その軸を揺らしては元も子もありません。
そもそも、iDeCoやNISAを始める前提には「ライフプラン」があったはずです。
2. ライフプランの確認
ライフプラン・人生設計と言っても具体的なイメージは浮かびにくいようです。
では、漠然としませんか。
ライフプランを立てる最大の意義は
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つまり、年金生活になったときの安心計画です。
病気やケガで働けなくなった時のリスクマネジメントとしての保険がありますが、年の初めのファイナンシャルプラン点検なので、今回は触れません。
リタイア後収入が年金のみになったときに、それだけで十分と考える人は少ないからこそ、iDeCoやNISAを使った貯蓄手段を選んだわけです。
子供の教育費、住宅購入資金等々は「銀行預金」や「財形貯蓄」、「ジュニアNISA」でも良いかもしれません。
ライフプランのゴールを「老後資金の確保」に据えると、iDeCoやNISAの位置づけがしっかりして来ます。
3. iDeCo・NISAの選択肢は的確か
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「iDeCo」は運営管理会社が選んだ投資信託による積み立てですが、手数料のかかる制度です。
今のような下落局面ではこのコスト部分が大きく響いて来ます。
例えば、年間にかかる手数料が5,045円(国民年金基金連合会+某銀行系運営管理会社)とすると、毎月の積立て額5,000円では、初年度は手数料だけで13%の計算です(加入時手数料2,777円含む)。
もちろん積立金が増えてくれば手数料の割合は少なくなりますが、手数料部分は運営管理会社ごとに大きく異なりますので、手数料部分が過大であるならば運営管理会社を変え移管することも検討の余地があります。
「NISA」は運営管理コストはありませんが、購入時にかかる販売手数料と信託報酬がポイントとなります。
「つみたてNISA」は販売手数料の無い(ノーロード)投信ばかりです。
昨年の「つみたてNISA」開始以来ノーロードで、信託報酬の安い投資信託が一挙に出てきました。
同じカテゴリーの投信でも、2014年にNISA口座で運用を始めた頃の信託報酬の半分以下のものも少なくありません。
例えば、従来からの「eMAXISバランス(8資産均等型)」の手数料が0.54%なのに対し「eMAXISバランスSlim(8資産均等型)」は0.1712%です。
2019年のNISA口座での買い付けを信託報酬の安い投信に変えるのも手です。
ただしNISA口座では、今までの積み立て分を移管することはできませんので、投資の継続性には注意してください。
「つみたてNISA」の投信は「つみたてNISA」専用のファンドではありません。
「一般NISA」でも積み立て購入ができます。
一度「つみたてNISA」のファンドと見比べてみてもよいでしょう。
4. iDeCoからNISAへ橋渡し
現在iDeCo、あるいは企業型確定拠出年金のある方は60歳まで積立て運用が続きます。
私が個人型でも企業型でも「確定拠出年金」をお勧めする第1の理由は、60歳までの間どんなことがあっても途中で止めることのできない積立だからです。
「確定拠出年金」は運用の勉強、練習の場です。
投資運用では今回のような下落が必ずつきます。
でも、そのたびごとにリスクに対する耐性を身に着けられます。
運用経験が「老後不安を消し去る」大きな糧となることにやがて気がつきます。
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iDeCoは60歳までの有期ですが、NISAは年齢に関係なく持つことのできる非課税制度です。
60歳で満期となったiDeCoの一時金をNISAにバトンタッチすることも、今までの運用経験を生かし新たにNISA口座での運用を開始することも楽しくなります。(執筆者:平賀 初恵)