飛行機で旅行する際、飛行機が欠航したり預けた荷物の到着が遅れたりすると、せっかくの旅行も台無しです。

そんな飛行機旅行のトラブルで発生した損害を補償してくれる保険が「航空機遅延費用」です。
今回は、航空機遅延費用とはどのようなものなのか、さらにはこの保険に加入するのにおすすめな方法は何か、などについて解説します。
目次
フライトに関するトラブルは航空会社が補償してくれる場合も
まず知っておきたいのは、搭乗予定の飛行機の欠航・遅延、預入荷物の遅延や紛失などのトラブルは、航空会社で補償してくれる場合もあるということです。
航空機のトラブルの場合、空港で使えるミールクーポンや空港近くの宿泊施設の提供などを、航空会社で行なってくれる場合があります。
預入荷物の遅延や紛失に関しては、身の回りの用品などを購入するのに必要なお金を航空会社が提供してくれる場合もあります。
ただし、航空会社がこのような補償をしてくれるケースは近年少なくなっており、最近勢力を拡大しているLCC(格安航空会社)にいたっては、安い航空券代と引き換えにサービスや補償が簡略化されているため、まず補償してくれません。
ですので、航空会社に何とか補償してもらおうと粘り強く交渉しても徒労に終わるケースもあるため、気持ちを切り替えてホテルの手配などをした方が得策です。
フライトに関するトラブルを補償するのが「航空機遅延費用」

その場で航空会社から補償を受けられなくても、後ほど保険会社から「航空機遅延費用」の名目で補償を受けられることもあります。
航空機遅延費用とは、フライトに関するトラブルを補償してくれる保険のことです。
主な補償項目と補償条件は、以下の通りです。

遅延が3時間程度の場合は、航空機遅延費用では補償されないことになります。
航空機遅延費用の保険では、補償項目ごとに補償の上限金額が決められています。
航空機遅延費用への加入はクレジットカード付帯保険がおすすめ
任意で損害保険会社の旅行傷害保険に加入すれば、その中に航空機遅延費用の補償が付帯していることも多いです。
1回あたりの保険料は数千円程度(日数や目的地によって異なる)ですが、頻繁に飛行機に乗る人はその都度保険に加入しなければならず、結構な出費です。
国内・海外旅行傷害保険が付帯しているクレジットカードも多いですが、中には航空機遅延費用が付帯しているクレジットカードもあります。
ゴールドカードセゾン


年会費が1万程度のゴールドカードで、航空機遅延費用が最高10万円というのはトップクラスです。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード


航空機遅延費用の補償金額では「ゴールドカードセゾン」に劣りますが、アメックスならではの充実サポートは大きなメリットです。
航空機遅延費用は合算も可能なので、複数あると安心
航空機遅延費用は、フライトの遅延・欠航、預託手荷物の遅延・紛失などフライトに関するトラブルを補償してくれる保険です。
旅行の都度保険に加入してもいいのですが、クレジットカード付帯の保険がおすすめです。
航空機遅延費用が付帯しているクレジットカードを複数枚所有している場合、補償は合算可能なので、複数持っておくと安心でしょう。(執筆者:角野 達仁)