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人は一生懸命働き、お金を得ます
それぞれの目的のために、お金を使います。
その使い方が果たして正解か間違いか、判断することはとても難しいことです。
納得できる使い方ならば「自分で稼いだのだから、自分が納得していればそれでいい」とも言われます。
金額の多い少ないに関わらず、本人が意味や価値を見出だせることこそが一番大切、生きたお金の使い方といえるでしょう。
今回は、筆者のお金の使い方についてお話させていただきます。

我が家のこと
筆者は、2人の息子を持つシングルマザーです。
ある程度の収入は毎月得ていますが、「一家の大黒柱」という見方で言えば、同じ立場となる同年代の男性の平均所得には遠くおよびません。
それでも息子たちの大学進学は、彼らの希望から以前より強く心に決めていました。
やがて長男は無事大学を卒業し就職、次男も希望大学に進学しました。
ところがある日、次男が言い出しました。
衝撃発言です。

息子の将来のために考えたこと
もちろん、学歴だけで夢が叶うわけではありません。
しかし社会で長年働いていると、「知識」の必要性を実感します。
世の中はIT化がどんどん進み、時代はわれわれ昭和世代が想像もつかないほど高速で進んでいます。
だからこそ、戦力になる教養を身につけてほしい。 大学院にこだわるわけではありません。知識を得ることにこだわりたいと思いました
前述したとおり、我が家は母子家庭です。
今後、金銭的な財産を子どもに残すことは無理かもしれません。
けれども身につけた知力は、今後の彼のがんばりでどのようにも増やし広げることができるのではないか。教育は、財産になると気付きました。
さらに本人は、家庭の状況を十分に理解しつつ「自分で奨学金を借りてでも進学したい」と言います。
やる気と本気を感じました。分不相応といわれるかもしれません。
無駄なお金は1円たりとも使いたくないと常々考えていますが、お金を使う価値があると私達親子は進学を決めました。
我が家の取り組み

とはいえ、さらに学生生活が2年延びるということは、我が家にとってはなかなか大変なことでした。
節約するの当たり前、あらゆるお金を使うタイミングで例えばセールやキャンペーンを利用したりポイントを倍増させる使い方を探るなど、どうすればうまく使えるかを考え尽くしました。
けれども振り返ると経済的にも1番有意義だったことは、息子が学業に専念したことです。
学内の奨学金
全く関係がないように思われるかもしれませんが、本来の知識を得るという目的だけでなく、学内の奨学金をいただけました。
2年間の学費の1/3程度の給付はとてもありがたく、本人の自信にもつながるとても大きな意味ある事でした。
また学生生活を送るにあたって、アルバイトという存在もバランスをとっていくのが難しいものです。
お小遣い程度は自分で賄ってほしいものですが、アルバイトに励みすぎて卒業できない、なんてことになっては目も当てられません。
さらに学年が上がるにつれ、就活や卒論、研究などで時間の調整が難しくなります。
学内でのアルバイト
そこで息子は、TA(ティーチングアシスタント)と呼ばれる教授の講義のための準備やサポートする学内でのアルバイトをしてきました。
募集人員は限られてはいますが、大学生の時でも時給は1,500円くらい、院生はさらに倍近い給与をもらっていたようです。
何より自分の勉強につながること、通勤時間という負担がなくなることは好都合です。
価値あるお金の使い方
あれから2年、息子は春には卒業し就職します。
学生生活をどのように生かすかは、彼の今後の頑張りにかかっています。
今度は自身のために価値あるお金の使い方を模索中、ワクワクしています。
あなたはお金をどんなふうに使いますか?(執筆者:吉田 りょう)