と悩む人も多いでしょう。

その場合は、固定費(保険、家賃、子どもの塾代など)の削減が必要です。
しかし、それでも赤字が続く場合は、流動費も見直す必要があります。
それを知るために必要不可欠なのがレシートです。
レシートを見れば赤字家計の原因が必ずわかります。
目次
レシートを透明の袋に入れて月単位で保管する
第一歩として、レシート(光熱費領収書やクレジットカード理用明細も含む)を月単位で保管してみましょう。
レシートを保管する際は、「これだけ買い物をした」と誰が見てもわかる形にすることが重要です。
そこでおすすめなのが、透明の袋に入れることです。

写真は、支出が多かった月のレシートをフリーザーバッグ(L)にまとめたものです。
これだけ膨大な量のレシートを見ると、本当にお金を使いすぎたと実感します。
おかげで次の月は節約モードになり、買い物の回数やムダ遣いを意識して減らすことができました。
このように、レシートの束という「支出の動かぬ証拠」があると、自分への言い訳ができません。
そのような意味でも、レシートはしばらく保管しておくことをおすすめします。
たまったレシートを家族全員で確認するとより効果的
さらに効果的なのは、たまったレシートを家族全員で確認することです。
それにより、家族も節約の意識を持つようになり、さらに家計の赤字を改善しやすくなります。
また、学齢期のお子さんのいるご家庭なら、お子さんにレシートの袋を見せながら金銭教育ができます。
もちろん、それで子どもに親のムダ遣いを指摘されることもあるかもしれません。
しかし、それは親自身がお金の使い方を見直すことにもつながり、親子で家計のやりくりについて考えるいい機会となるでしょう。
レシートを分類する

次は、1か月分のレシートを分類してみましょう。
レシートの分類はおおまかな形でかまいません。
筆者は以下のような形で分類しています。
・ ドラッグストア、ホームセンター、100均など(日用品費)
・ 光熱費の検針表または領収書(光熱費)
・ 病院で受診した際の医療費や薬代(医療費)
・ その他
※クレジットカード利用分も含む
また、レシートがない流動費として、携帯電話料金、レシートがない交際費(お香典やお祝儀、お年玉など)も加えることをおすすめします。
同じレシートに違う費目が混在している場合もありますが、そこは気にしないで結構です。
あくまでも、毎月の流動費として、何にどの程度お金を使っているかを知るのが目的です。
グループごとの合計金額を出してみる
今度は、グループごとの合計を出してみましょう。
それで
します。
合計したら、我が家の支出が一般的に見てどうであるかをチェックしてみるといいでしょう。
ご参考までに、平成31年1月に発表された「家計調査報告『2018年(平成30年)11月分』」に掲載されていた表を引用しましたので比較してみてください。

これより多い項目があれば支出が多すぎると考え、その項目のレシートの中身を詳細までチェックしてみましょう。たいていは、それで原因がわかります。
項目ごとの支出合計を記録する
支出項目ごとの合計は、家計簿やノートに記録しておきます。できれば、固定費もあわせて記録するといいでしょう。
それを1年続けると、1年の支出の推移が「見える化」し、翌年以降の予算が立てやすくなります。
また、終わった後レシートを一気に捨てると爽快なほどスッキリします。
ただし、レシートを捨てる前にこの2種類だけは必ず分けて保管しましょう。
・ クレジットカード利用明細
医療費関連のレシートは医療費控除の申告書に金額を記入するために必要です。
また、レジでもらうクレジットカードの利用明細は、カードの不正利用の有無を確認するために必要です。
必ず口座引き落としが終わるまで取っておいてください。
家計簿ソフトなら支出の計算と費目の分類が同時にできる

蛇足ですが、レシートの管理には家計簿ソフトもおすすめです。筆者は家計簿ソフトを使っています。
家計簿ソフトはレシートの金額(レジでの支払い金額)を項目別に分けて入力するだけで、ソフトが勝手に合計金額を出してくれます。
また、「Zaim」や「マネーフォワード」など、収支をグラフ化する家計簿ソフトもあります。
興味のある方は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。(執筆者:大岩 楓)