小銭貯金は今すぐできて金額も小さいので、誰でも手軽にできる貯金法です。
簡単に思える小銭貯金は、注意点も多いです。
ここでは、小銭貯金を行う上で注意したいポイントや、失敗へとつながる落とし穴についてご紹介いたします。

目次
小銭貯金成功に導く「ルール」
小銭貯金は、365日貯金や500円玉貯金など、たくさんの方法があります。
ですが、どの方法で貯金をするにも、ルールをしっかり設けることが大切です。
・ 貯金箱を開けるタイミング(期間)
・ 貯金の用途を決めておく
1. 貯金をするタイミング
貯金箱にお金を入れるタイミングを「なんとなく」で決めるよりは、しっかりルールを設けておいた方が小銭貯金を長く続けられます。
例えば、
毎週日曜日に、財布に入っている小銭をすべて貯金するなど
無理のない範囲で貯金をするタイミングを決めておきましょう。
ルールは複数決めても良いですが、多すぎるとストレスになってしまうので、1~3個程度が望ましいです。
貯金をするタイミングを決めておくことで、貯金がたまるペースがある程度定まり、順調にためられます。
2. 貯金箱を開けるタイミング

小銭貯金を行う時、多くの人が貯金箱を利用するかと思います。
この貯金箱をいつ開けるか、開封のタイミングを事前に決めておくことも必要です。
「1年後に開ける」など、必ずしも満タンにこだわる必要はありません。
期間を不透明にしたくない人は、あらかじめ貯金期間を決めておいた方がモチベーションも上がり、お金がたまりやすくなります。
3. 貯金の用途を決めておく
たまったお金を何に使うか事前に決めておくことは、小銭貯金を続けるためのモチベーションにもなります。
家族で温泉旅行に行く、遊園地に行くなど、現実的な目標がおすすめです。
小銭貯金はお札をためない分、一度に大金をためたい人には向いていないので、海外旅行やマイホーム購入などの大きすぎる目標はあまりおすすめできません。
手に届きそうだけれどなかなか家計から出せない…という価格帯の目標がベストです。
小銭貯金が成功しない
小銭貯金は手軽にできる分、思うようにお金がたまらず失敗してしまうこともあります。
効果が薄いと感じたら、以下3つをチェックしてください。
・ 生活費が足りなくなる
・ リバウンドをする可能性も
チェック1:自宅ATM化
小銭貯金が成功しないのは、「途中で貯金を辞めてしまうこと」ではありません。
コツコツ続けていた小銭貯金から、お金を使ってしまうことです。
筆者も、途中で小銭貯金からお金を拝借してしまった経験があります。
単純にお金がない、という理由で手を付けてしまうのではなく、端数がどうしても今すぐ必要なとき、小銭貯金は自宅ATMとなってしまう場合があります。
使った時は「後で戻しておこう」と思うのですが、案外忘れがちで、気づけば小銭貯金が続かないどころか、金額が少なくなってしまう可能性もあります。

チェック2:生活費まで貯金
「小銭貯金=小銭が出たとき、貯金箱に入れる」というルールを設ける人もいます。
しかし、小銭が出るたびに貯金へ回していては、生活費が足りなくなってしまいます。
結果的にATMからお金をおろす…ということになっては小銭貯金の意味がありません。
チェック3:ストレス爆発
小銭貯金をしていると、「早く貯金箱を満タンにしたい!」という衝動に駆られる人もいるでしょう。
しかし、無理に節約をして小銭貯金をハイペースで行うと、我慢をしすぎて買い物欲が爆発し、結果的にリバウンドをしてしまう場合もあります。
せっかくためたお金を使ってしまうだけでなく、他の貯金にまで手を付けてしまうことも考えられますし、節約中の衝動買いは本末転倒です。
「無理をしない」ことを念頭に
簡単で手軽な分、失敗してしまう人も少なくない貯金法とも言えますが、しっかりルールを設け、「無理をしない」ことを念頭に置けば、小銭貯金でしっかりたまります。
コツコツ貯金するのが苦手、もっとルールを簡単にしたい、目標を大きくしたいという方は小銭貯金があまり向いていないので、そんな方はもっと金額が大きい「お札貯金」がおすすめです。(執筆者:三木 千奈)