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対面取引と手数料について

株式投資をする場合は、専任の担当者が付いてアドバイスをしてもらいながら行う対面取引と、自分で銘柄選定や売買のタイミングを考えて行うネット取引があります。
もちろん対面取引であっても、基本的には自分で考えて判断する人もいます。
対面取引とネット取引の大きな違いは、専任の担当者が付くことで手数料が対面取引の方が高くなることです。
例えば対面取引の手数料が一回の取引で約定金額の1%だとすると、500万円の株を購入したら5万円の手数料を支払います。
それを売買すると往復で10万円の手数料になります。それを10銘柄売買すると100万円の手数料を支払うことになります。
手数料ばかり支払う結果にならないために

対面取引は、自分で判断に迷ったときや情報収集しにくい銘柄などの情報を教えてもらえるなどのメリットもあります。
とくに興味もないのに株を相続などで保有してしまった場合、自分で分からないからと担当者にお任せしてしまうことがあります。
自分から投資を始めた人の多くは、興味があるためある程度はさまざまなことを勉強したり知ろうとします。
興味がなくても担当者にお任せするのではなく、多少は自ら考えて判断をすることが大切です。
回転売買といっても担当者が顧客の了承を得ることなく売買することはありません。
※回転売買:金融商品を高い頻度で売買すること。顧客の意思によってその売買がなされているのか疑わしい場合をいいます。
最終的に了承をしたのは顧客ということになってしまうのです。
また、回転売買が悪いのではなく、必要以上に売買を繰り返すことで資産を増やすのではなく手数料ばかりを支払う結果につながってしまいます。
株投資は将来の株価を予想するものなので、ときには短期であっても銘柄の入れ替えをした方が良いこともあるからです。
担当者が合わないと思ったら変えてもらうことも可能です。
一人一人投資に対する姿勢が違うのは当たり前で、資産運用に対するリスクの許容度合いも違います。
それをしっかりと話しを聞いてくれる担当者なら、顧客のことをしっかりと考えてくれる可能性があります。
お任せしたいなら他の金融商品も考えてみる

それでも自分で投資判断をするのが苦手なら、投資信託などの他の金融商品にするのも一つの方法です。
投資信託は投資家から資金を集めてプロが運用をします。一度購入したら中に組み入れられている銘柄の売買はプロがしてくれます。
購入するときの手数料と解約のときに信託財産留保額という手数料は必要ですが、株を1銘柄ずつ自分で売買するより手数料はかかりません。
プロが運用してくれているので、短期で売買する金融商品ではありません。
運用中は信託報酬がかかりますが、それも含めて価格として出るので新たに追加で支払う必要はありません。(執筆者:成田 恵)