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ETFに投資するメリット
相場環境によっては銘柄選定が難しいときがあります。
ETFはさまざまな指数に連動させている上場投資信託なので、細かい銘柄を選定する必要がなかったり、日本株とは違う動きをしたりする銘柄があります。
中には海外の株式指数や金などの商品指数に連動している銘柄もあり、個別では購入しにくいものを日本株を購入するように投資できます。
また、ETFは日本株同様に価格と単元数によって投資金額が変わってきますが、多くの銘柄が2万円程度から購入できます。
最低の投資金額が低い銘柄が多いので、初心者でも試しに投資しやすくなっています。
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ETFの選び方
ETFを選ぶ場合は、日本株と同じように個別銘柄を選別する必要があります。
しかし、日経平均に連動している銘柄などは複数あるため迷うこともあります。
そんなときに確認するのが純資産総額と売買代金です。
純資産総額が多いほど運用の安定性につながっていきます。
純資産総額は、それだけ多くの人がそのETFを保有している目安になるからです。
ETFは東証に上場している投資信託なので、運用していくためにはある程度金額があった方が良いからです。
売買高を確認するのは、流動性があるかどうかを判断するためです。
ETFの中には売買高が少ないものもあります。
売買高が少ないと購入はできても売りたいときに買い手がないこともあります。
ただし、売買高だけが流動性に目安になるわけではありません。
売買が成立していなくても、売り気配の口数と買い気配の口数がある程度多く、その価格の差が小さければ売買に支障がないことがあります。
ETFの注意点について
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ETFは東証に上場しているとはいっても日本株とは違う点もあります。
その1つに信託報酬があります。
信託報酬は、運用会社に運用にかかるコストなどを手数料として支払うものです。
投資家が直接支払うわけではなく、コストの分が価格に反映されます。
そのため、分配金の利回りが良いからと投資するときは信託報酬も加味して考えた方が良いです。
一般的に外国株の指数などの投資しにくいものの方が信託報酬が高くなっています。
また、乖離率にも注目した方が良いです。
ETFは、指数に連動させるのが基本の投資商品です。
通常は、指数が1%上昇すればその指数に連動したETFも1%上昇するように運用しています。
しかし、全く同じように値動きしないことがあります。指数の騰落率とETFの騰落率との差が乖離率です。
乖離率が出てくる要因はさまざまですが、乖離率が大きくなることは意図した運用ができていない可能性があるため、乖離率の大きい銘柄は投資家にとってリスクです。
少しの乖離率なら大丈夫ですが、あまりにも大きい場合は注意が必要です。(執筆者:成田 恵)