塵も積もれば山となると言われているように、日々のちょっとした無駄遣いも長い年月で大きな金額になることは、これまで耳にタコができるほど聞きました。
ただそれでもなかなか止められないのが「無駄遣い」です。
直近でお金に困ってなかったり、将来もこのままいけば別に困らないという見通しの方であれば、多少無駄遣いをしても「まぁいいか」と油断してしまうところもあるでしょう。
ですが、お金の無駄遣いが実は「時間の無駄遣い」にもなってしまいます。

目次
時間が無駄になるワケ
単純な話で、毎月の無駄遣いに使ったお金を稼ぐには、どれだけ働かないといけないのかということをトータルの金額で考えるということです。
毎月1万円の無駄遣いを20年続けてしまうという場合を考えてみましょう。
がトータルの無駄使いになる金額です。
パートで働く奥様の収入が80万円なら、この金額を稼ぐには3年かかることになります。
もうお分かりだと思いますが、無駄遣いにより3年分の働いたお金が無駄になるということです。
人によってはこの金額がなくても別に将来困らないから、無駄遣いを辞めようという気にならないかもしれませんが、このように働いた分が無駄になると考えたら少し考え直す気になりませんか。
無駄使いとは?

無駄遣いの中身は人それぞれ異なるでしょうが、基本的には不要なものや必要以上のスペックのものを買ってしまうという事です。
コンビニでついつい買ってしまう飲み物やお菓子はもちろん、洋服、あまり使わないサービスの契約料金(ジムなど)、保険などさまざまなものがあります。
保険の見直しで無駄な保険を削ることで月に1万円単位で保険料が安くなるということはよくあります。
他にも家計の見直しをすれば毎月1万円以上の無駄な支出を抑えることは十分可能でしょう。
対策
行動経済学の中で人は
と言われています。
これは1年後のダイエットの効果よりも目の前のケーキの方が大きな価値を感じてしまうというような話です。
つまり、今無駄遣いをしなければ将来大きな資産になるとわかっていても、目の前の誘惑に負けてしまうというのはその為です。
世の中で無駄に働きたいという方は1人もいないと思います。
仕事の頑張ったご褒美としてついつい買ってしまったり使ってしまう気持ちも分かりますが、そのご褒美のために将来無駄に働くというのも本末転倒でしょう。
目先の利益ではなく、本当に自分にとって必要なもの、大事なものは何かという事を振り返る習慣を付けるようにしましょう。
その一歩として自分が何にお金を使っているのか、家計簿などで管理して後でしっかり確認もするという習慣を身につけると良いでしょう。(執筆者:西田 凌)