お薬は、病院に行って処方箋をもらい、調剤薬局に処方箋を提出してもらいます。
実は、その薬局の立地や扱っているお薬によって支払額が異なることが多々あります。

その点を知って、できるだけ安くお薬を処方してもらうことで薬代が節約できます。
今回は、お薬をもらうときにチェックしておきたい薬局選びのコツをご紹介します。
目次
なぜ、薬局によって薬代が異なるのか?
同じお薬をもらうのに、処方してもらう薬局によって支払額が変わってくるというのは、何となく納得できません。
しかし、それにはさまざまな理由があるので、もらう側が自分のニーズに合わせて賢く薬局を選ぶことが大切です。
ここを見る! お薬をもらうとき渡される「調剤明細書」
お薬をもらうときに、どのような費用がかかっているのかがわかります。
この明細書の中でお薬代に差がついてくる項目が「調剤技術料」と「薬学管理料」です。
自分がかかっている薬局において、これらがどのくらい加算されているのかチェックしてみましょう。
「調剤技術料」はココで差がつく
「調剤技術料」は、「調剤基本料」という調剤業務に対して支払う基本料金と「調剤料」という薬を調剤する技術料金を合わせたものです。
この中の「調剤基本料」が薬局によって異なります。

安い順に紹介すると
です。
つまり、最も安くお薬を処方してもらえるのが、いわゆる「門前薬局」なのです。
自分が利用している薬局がどれに属するのかについては、「調剤基本料」の部分が「調剤基本料1」となっているのか「調剤基本料2」となっているのかをチェックすればわかります。
3割負担の患者の場合「調剤基本料1」の薬局は「調剤基本料2」より50円以上割り増しになります。
「ジェネリック」ってなんだろう??
ジェネリック薬品を75%以上処方するなど積極的に調剤している薬局には「後発医薬品調剤体制加算」がついて、ほかの薬局より50円以上高くなります。
最近、ジェネリック薬品を薬局で積極的に勧められるようになったと感じている人もいるのではないでしょうか?
ただ、ジェネリック薬品を処方してもらうことで薬代は安くなります。
ですから、医師が「ジェネリック薬でもOK」と言ってくれるなら「後発医薬品調剤体制加算」がついてもジェネリック薬品を選んだ方がお得です。
夜間・休日対応の薬局は高くなる!
さらに「地域支援体制加算」という項目もあり、これは夜間や休日でも薬剤師が対応している薬局に行くとその分、加算されます。
特別なサービスを行っているという理由で、ほかの薬局より110円高くなるので注意しましょう。
薬局を土日や夜間には利用しないという人は、夜間・休日対応の薬局を避けた方が余計なお金を払わなくて済みます。
おくすり手帳は必ず持参しよう
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「おくすり手帳」を持参するかしないかによっても加算料金が異なります。
実は「おくすり手帳」を持っていかないと「薬学管理料」の部分で「調剤基本料1」の薬局なら40円加算されます。
おくすり手帳は、無料で作ってもらえるので持っていない人やなくした人は、ぜひ作ってもらいましょう。
また同じ「薬学管理料」の部分では、かかりつけ薬剤師を指名すると最大100円高くなります。
もちろん、お薬の飲み合わせなどにかなり慎重を期する人の場合は、少し高くなってもこの制度を利用することが望ましい場合もあります。
医師などに相談して決めましょう。
薬をもらう前に「調剤明細書」をチェック
お薬ってどの薬局でもらっても同じだと考えていた人もいるのではないでしょうか?
実は利用する薬局によって支払金額が違うことが多いです。
このことを知って上手に薬局を選ぶことで、薬代の節約も可能です。
特に、毎月多くのお薬をもらっている人などは、一度、自分が利用している薬局の明細書をチェックしてみましょう。
1年間の薬代をトータルで計算してみると、あなどれない金額になるかもしれません。(執筆者:桜田 園子)