「働けるうちは働きたい」と思っている人は多いのではないでしょうか。
年金だけで生活するのは、経済面だけでなく生活・精神面での充実という点からも、不安に思うでしょう。
毎朝出勤していたのに、ある日いきなり、することがなくなったら…。
日本語教師の仕事は、おもに20代のアジア人学生に日本語を教えることなので、生徒につられて、自分も気持ち的に前向きになることができます。
そして現在、非正規雇用者の拡大が格差社会につながると言われていますが、実際 非正規雇用と正社員の違いとは何でしょうか。
大手電子機器メーカーの大規模リストラが報道されるたびに「正社員でも終身雇用が保障されているわけではない」と実感するでしょう。
いざとなった時に一生使える資格を取得しておくことをお勧めします。
転職、リストラ、定年退職、復職、いずれの時にもすぐに使える資格として「日本語教師資格(日本語教育能力検定試験)」をおすすめします。

目次
日本語教師をお勧めする理由

ある学期末のパーティーの様子です。
退職すると人間関係が一気に狭まる方が多い中、日本語教師は新しい出会いにあふれています。
それは、生徒の大半が半年から1年程度で卒業し、日本語をいかした仕事につくためです。
生徒の入れ替わりのサイクルが早く、たくさんの若い人と接することができます。
現在ベトナムからの技能実習生が日本各地にいることを考えても、これから日本では外国人労働者の増加が予想されます。
コンビニに行って、レジが外国人だったということも多いのではないでしょうか。
また、レストランやホテルスタッフがほとんど外国人、という地域も多いです。
技能実習生と違い、外国人労働者の多くは本国で日本語を勉強し、日本でさらに日本語を勉強してから、日本語学校の推薦を得て就職します。
また、母国で働くために、日本語留学のために来日する外国人は増加の一途です。
たとえばネパールやブータン、カンボジアでは、外国人観光客に接する仕事につかなければ、農業以外の仕事はほとんどなく貧困から離れることができません。
ベトナムやタイのエンジニアで、日本の自動車や部品産業、またその流通に従事している人は、日本語ができるとできないとでは、収入が倍くらい違います。
なぜ高齢者向け求人が多いのか

これから外国人日本語留学生は増加の一途をたどることが予想されているにも関わらず、日本語教師は圧倒的に不足しています。
そのため「50歳以上、初心者歓迎」、「定年後の方OK」といった求人が多く見受けられるのです。
日本語教師不足の理由としてはまず、日本語教師資格を取得するための費用が高いことが挙げられます。
日本語教師の資格を得るには
2. 日本語教師認定試験に合格する
3. 日本語教師養成420時間コースを修了する
この3つのうちのいずれかです。
ほとんどの人は3の「日本語教師養成420時間コース」を受講しますが、この費用がおよそ60万円程度かかります。
また420時間という長時間に及ぶ授業は、会社帰りの時間と土日を利用しても半年以上かかります。
そのため、預貯金に余裕があり、60万円を一括、分割で支払える年代で、なおかつ週末を勉強に費やせる世代となると若年層はそう多くはありません。
まれに2の「日本語教師認定試験」に合格した、という人もいますが、こちらはかなり難易度が高く、自宅で勉強して合格するのは相当な努力と時間がかかります。
そこで、時間とお金がかかっても、やはり3の「日本語教師養成420時間コース」が現実的な方法となります。
実際には420時間講習を受けるだけなので、テストなどはありません。お金を払って授業に出席すれば、誰にでも取得できます。
このような状況ですから、日本語学校は常に講師不足です。
一度職を得てしまえば、70歳を過ぎても働ける状況で、定年退職後に日本語教師になる人もいます。
海外では日本よりもさらに日本語教師が不足しており、インターネットの求人サイトでは65歳初心者でも募集可能な案件がたくさん見受けられます。
経歴不問、面接なしの学校も

募集は主に大都市に多く、東京都内では時給1,500円から、1日2時間から、週1日から、という募集が一般的です。
一般的に面接や履歴書よりも、実技が重視されるので、面接を行わない学校もあります。
現職教師の前で、実際に模擬授業を行い、それによって採用の可否が決まります。
海外の大学で非常勤講師として活躍している日本人も大勢います。
福利厚生について

使用教材は学校から付与されますので、基本的に自己資金で購入することはありません。(学校にもよります。)
非常勤講師の場合、自分が担当している授業が入っている日に休みたい場合は、他の講師に代講をお願いすることができるので、時給が高い割に自由度の高い職業と言えます。
ただしいわゆる非正規雇用、アルバイトと同じですので、社会保障はありません。
一方常勤講師として採用された場合は、正社員として働くことができますが、この場合は、学校側としては長く働ける人を優先的に採用するため、年齢がネックとなります。
現在安定した収入がある方にも、ない方にも、日本語教師資格の取得をおすすめします。
保険として持っているだけでなく、年金代わりの収入にも変えられる資格だと思います。(執筆者:松島 ルミ)
追記
なお、日本語教師として就職する場合、日本国内で就職するよりも、タイやベトナムでの就職をお勧めします。
慢性的な日本語教師不足で、日本人の日本語教師がいない学校も多数あります。
カンボジアでは、漢字が読めないカンボジア人教師が日本語を教えている学校もありますから、日本人の日本語教師は歓迎されます。
資格を取ったからと言って、誰にでも簡単にできる職業ではありませんが、その分やりがいもあり、仕事を続けている限り、自分自身も向上できる職業です。