無印良品の食料品関連で、昨年(2018年)に発売されて以来、密かに人気の高い商品が「発酵ぬかどこ」です。
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我が家では、昔ながらのぬか漬けをしていて「無印からぬかどこが出たからには、味比べをしてみたい」と考え、すぐに最寄りの無印良品へ買いに行きましたが、入荷未定で通販でも買いにくい状態でした。
今年(2019年)2月に、店頭で販売しているのを見かけて、即購入して漬けてみました。
今までと比べたコスト面や、手入れのしやすさなどを紹介します。
目次
無印の発酵ぬかどこ
・ 1Kg 890円(税込)
・ 補充用240g 290円(税込)

封を切れば、すぐに漬けられるような状態で販売されています。
きゅうり1本はそのまま入れられるサイズで、大根や人参などは粗めにカットするとよいです。
軽く水洗いをして、しっかり水気を切ってから、ぬかどこへ入れます。

漬け込む時間はきゅうりで12~18時間で、冷蔵庫に保管し、かきまぜる必要はありません。
※ただし、パッケージ裏を見ると1週間に一回程度かき混ぜることを推奨されています。
気になったこと1:刺激臭
封を切ると、独特の刺激臭がしたので、材料を確認すると「ビール酵母」が入っていました。
手作りぬか漬けは自然に発酵させるのでビール酵母は入れませんが、こちらは漬けてすぐに発酵を早めるために「ビール酵母」が入れられたものと考えられます。
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気になったこと2:少ししょっぱい
「発酵ぬか漬け」には、それぞれの野菜の漬け込む時間が目安として書かれています。

きゅうりで漬け込み量は2~3本となっていて、漬け時間は12~18時間を目安としています。
筆者は、試し漬けで1本のみ漬けて、冷蔵庫へ12時間入れておきました。
家族からも「塩味がきつい」と言われたので、次は10時間ほどにしましたが、それでもしょっぱいと言われました。
にんじんはおいしく漬かりました。
味の好みには個人差があるので難しいのですが、無印良品の商品レビューでは、
「匂いが気になる」
「何度か漬け込まないといい塩梅にならない」
というコメントもありました。
自家製ぬか漬け
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我が家では5年前から、自家製ぬか漬けをしています。
自家製のぬか漬けは、毎日1回はかき混ぜ、夏場は朝晩2回かき混ぜる必要があります。
基本は、常温で保管・管理をします。
1泊程度の旅行なら漬けている野菜類を出して、常温保管をします。
長期旅行をする時は、容器に移し変えて冷蔵庫保管で発酵を遅らせます。
かき混ぜるのを忘れるとカビが発生します。
手入れや管理面で、敬遠されやすいのですが、手作りぬか漬けのいいところは、調整して好みのぬか漬けができることです。
私が参考にしている本の分量
・ 炒りぬか(ぬかを炒ったもの。市販品あり)1Kg
・ 塩120g
・ 水(一度沸騰させたもの)700cc
・ 昆布 25cm(3センチ幅に切っておく)
・ 赤唐辛子 2本
容器はホーローでもよいのですが、実家で味噌を作っていたので、空いているツボを譲り受けて、漬けています。
これらの材料を混ぜて、ツボに入れてもすぐにはぬか漬けを作ることはできません。
「捨て漬け」といって、冷蔵庫で余っている野菜(キャベツや残っているきゅうり、人参など)を入れて、発酵させる必要があります。
1日1回は混ぜると徐々にしっとりしてきたら、本漬けができるタイミングです。
本漬けができるまでには、10日~2週間かかります。
以前漬けていた時のぬかを少々入れてあげると、本漬けに入る時間が短くなります。
手間はかかるが、コスパはよい
本漬けができるようになるまで、時間はかかりますが、容器代を除けば、スーパーで売られている「炒りぬか」は500gで約150円程度で、塩や昆布や赤唐辛子も含めて約500円以内で作れます。
初心者におすすめ 手軽な無印良品のぬか漬け
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無印良品の「発酵ぬかどこ」の愛好者の方は結構多く、チーズやゆで卵を漬けている方もいます。
手作りのぬか漬けは、毎日かき混ぜる必要があるので、面倒という点はあります。
「無印良品の発酵ぬかどこ」はかき混ぜる手間がなく、冷蔵庫で管理できるので、初心者向きのぬかどこに最適です。
発酵食品ブームがあって、ヨーグルト以外に「ぬか漬けはおすすめ」と紹介している本やテレビ番組があるので、無印も発酵食品ブームは外せないというわけで、発売したものと考えられます。
少しコスト面では無印のものが高めになってしまいますが、ぬか漬け初心者の方なら、「発酵ぬか漬け」でつけ方を勉強して、それから手作りに挑戦するのもいいかもしれません。
最初は難しいかもしれませんが、漬け時間を調整すれば、おいしいぬか漬けができるので、ぜひ挑戦してみてください。(執筆者:笹倉 奈緒美)