賢い買い物をするための教えとして、「安物買いの銭失い」ということわざがあります。
値段が安いものは品質が悪いので、修理や買い替えにお金がかかり、結局は高くつくということがその意味です。
しかし現代では、低価格でも質の良いものが少なくありません。
後々後悔しないために、「銭失い」になりやすい4つの行動についてご紹介します。
目次
1. 値段だけで決めてしまう

もちろん、安くても十分役目を果たす物もあります。
筆者は100均へよく出かけますが、常にリピ買いしているものは、100円だから買うのではなく、この商品だから買う選択を無意識にしています。
ムダになるかどうかの境界線は、「その値段だから買う」ではなく、「この商品だから欲しい」です。
「あれでいい」じゃなくて、「これがいい」と買っているものに失敗は少ないのではないでしょうか。
注意すべきは、節約に必死になっているときです。
頭の中では品質が大切なことはわかっていても、価格だけに目を奪われやすいです。
安いものを買うのは、支出を抑えるために1番簡単で楽な方法ですが、「安いだけ」の理由で購入してはムダになります。
2. 大事にしない

高額な買い物は、誰しも慎重になります。
損はしたくないから金額が相応であるかはもちろん、自分にとって本当に必要かも合わせて吟味します。
また少しでも安く買おうと、購入場所や支払い方法も十分に調査して納得してから、決めることもあると思います。
つまり商品を多方面から何度も凝視し確認した結果だから、後悔は少ないと言えます。
一方、「ま、これでいいか」と妥協したときは要注意です。
その場しのぎの思い入れなく買ったものは、その買い物に自分は満足していないから大切にしません。
1回しか使えなかった代物が増殖すると、お金をムダにしたという罪悪感までが自宅を占拠します。
長く大切に使えるか、購入前に今一度考えてください。
3. いらないものまで買ってしまう

例えば100均にでかけたとき、目的のものだけで買い物は終了しているでしょうか。
値段が安いと、ついつい財布の紐は緩んでしまいます。
結果すでにあるものを買ってしまったり、不要なものまで買い込んでしまいます。
洋服や日用品などは、わかりやすく数で上限を見極めるのも一つの方法です。
1つ買うなら1つ処分できるか、翌年も使えるかチェックしましょう。
4. お買い得品にひっかかる

スーパーでよく見かける「お買い得品」。
赤札がついていると、ついつい買ってしまうのは、主婦のあるあるです。
しかし、本当にお買い得なのでしょうか。
他の店では、通常価格ということはありませんか?
赤札がついているということは、店にとっても早く処分したい商品ということです。
賞味期限が近いことは、たやすく想像がつきます。
頻繁に購入するものは商品の底値を把握していると、買い時を逃しません。
この商品だから買うのか、今一度考える
安物買いが銭失いになるのは、単に品質が悪いというだけでなく、買い手の心理状態が大きく影響します。
気軽に手に入る低価格の商品は、誘惑の塊です。
本当にお得な買い物をするには、「この価格だから買うのか、この商品だから買うのか」しっかり考えることが大切といえそうです。(執筆者:吉田 りょう)