最近は、地味婚ブームで、結婚式もあまり派手には行わないカップルが増えてきました。
中には結婚式自体をやらないまま結婚するカップルもいるようです。
実は、近年では結婚披露宴を行うカップルは50%くらいだそうです。
「盛大な結婚披露宴をするのが夢だった」という女性もいるので、それなりのコストをかけて結婚披露宴をするカップルもいます。
もし、自分たちが希望して豪華な結婚披露宴をするなら、少々コストをかけてでもやっておくと、いい思い出になります。
実際、結婚式や結婚披露宴を行った夫婦は離婚する確率が低いというデータが出ています。
「周囲からの祝福を受けて結婚した」ということによる責任の重さから、離婚へのハードルが高くなるようです。
その一方で「自分たちは結婚披露宴をしたくないけれど、親が望むから仕方なくやる」というカップルも意外と多いのではないでしょうか。
あまり結婚披露宴に前向きではないカップルの場合は、できるだけ結婚式の費用を節約したいと考えるようです。

筆者もその1人で「結婚式だけは絶対にしたい」とは考えていましたが、結婚披露宴にはあまり興味がありませんでした。
しかし、結婚披露宴をしないと親や親戚に対して何となく後ろめたさを感じそうだったので渋々やることに決めました。
なので、できるだけ費用を切り詰めて結婚後の生活に向けてお金を残す努力をしました。
それは、結婚後も間違っていなかったと思っています。
そこで、今回は親などの期待に応えるため、渋々、結婚披露宴をするカップルに向けて参考になりそうな、結婚披露宴における節約の裏技をご紹介します。
目次
結婚披露宴会場選びの前に、自分たちの基準を明確に
私の場合、結婚披露宴を行う会場の候補をいくつかピックアップして、婚約者である夫とそれらを回って複数の見積もりを取ってきました。
その結果わかったのは、「結婚式場というのは、何とか契約を取りたいがために、なるべく安くなるように見積もりを出そうとするものだ」ということです。
しかし、たとえ、見積金額が安くても、契約後に話を詰めて行く段階で必要経費がどんどん増えていくこともわかりました。
ここで、結婚式場側の言いなりになってしまうと、コストは増すばかりです。
ですから、まず、自分たちが「どうしても譲れないものは何か」を明確にしてから結婚式場を探すことをおすすめします。

たとえば、親や親戚への義理から結婚披露宴をする場合、
2. 地方から親戚が多く来る場合、結婚式場までのアクセスはいいか。
などがカギとなる場合が多いでしょう。
結婚式場の試食会に行って、おいしいかどうかをチェックしておくことが重要です。
また、遠方から親戚が多く来る場合は、結婚式場近くに格安の宿泊施設を準備できるどうかもチェックしておきましょう。
装飾品・小物などはレンタルより購入の方が安いケースが多い
結婚披露宴に必要なものは結婚式場のウェディングプランナーがいろいろ教えてくれます。
しかし、その中にはレンタル料が加算されるものも多いです。
その価格を聞くとレンタルより買った方が安いアイテムがほとんどです。
私はそれらのほとんどを買うか、手作りして半額から1/10程のコストに落としました。
具体的には、次のような形で準備しました。
1. 靴
ウェディングドレスに合わせる白いパンプスはレンタルできますが、レンタル料は5,000円以上します。
よく考えてみると、靴はドレスに隠れて見えないので単に白いパンプスであればいいわけです。
そこで、インターネットで2,000円程度のものを購入しました。
数時間しか履かない靴にレンタル料を5,000円を払うくらいなら、購入してその後も利用できる方がお得です。
ロコンドなら2,000円のホワイトパンプスをサイズ交換無料で購入できるのでおすすめです。

2. ブライダルインナー
ウェディングドレスの下に着用するブライダルインナーも、結婚式場で購入すると2~3万円します。
しかし、これも外から見えるものではないので、ネットなどで格安なものを購入できます。
私は楽天で、当時2,900円だったブライダルインナーを購入しました。
サイズもホックで調整できるのでぴったりとフィットして大満足でした。
このブライダルインナー、その後、結婚する友人に頼まれて譲った次第です。
彼女もウェディングプランナーの方からブライダルインナーの価格を聞いて驚いて、自力で準備することにしたそうです。

3. ブーケ
最近では、遠目に見ると本物そっくりの造花を100均でも見つけられます。
私は、100均の造花でブーケとブートニア(新郎の胸につける花)を手作りして結婚式にのぞみました。
ブーケも生花のものを結婚式場に頼むと3万円以上します。
100均の造花で作れば、高く見積もっても3,000円以内で簡単に作れます。
ブーケは結婚式や写真撮影のときに持つくらいで、それほど存在感はありません。
こだわりのない人なら造花で十分です。
手作りブーケの作り方は次の通りです。
・ 造花
・ 緑色の針金
・ 白いリボン
・ 接着剤
・ ブートニアにつけるピン
※ すべて100均で購入可能。
(1) イメージを考えながら、100円ショップで造花を選ぶ(このとき、新郎のブートニアに使えそうな小さめの花も一緒に探す)。
(2) 自分の好みの形にまとめた造花を緑色の針金で、しっかり束ねる。
(3) 白いリボンに接着剤を塗り、持ち手の部分の下から上に向けて巻いていく。
(4) 最後はリボンを好みの形に結び、持ち手の部分に糸で縫って固定する。
※ ブートニアも手順は同じだが、最後にピンを糸で縫いつける作業が必要。
これだけです。
4. ウェルカムボード
ウェルカムボードもプランナーに頼むと2~3万円かかります。
しかし、ウェルカムボードも、100均で「フレーム・造花・接着剤・絵具やマジック・コルクボード」などを購入すれば簡単に作れます。
ぜひ、婚約者と一緒に自分たちで作ってみましょう。
イラストを描くのが上手な友人がいたら、協力してもらうのもひとつの方法です。

5. リングピロー
リングピローも用意したい場合は、手作りにすると格安です。
ただし、デザインによってはある程度のスキルが必要です。
リングピローは3,000円程で購入できるので、これだけは購入するという考え方もあります。
6. ウェディングドレス
究極は、ウェディングドレスもインターネットで購入してしまうことです。
今はメルカリなどフリマアプリも多数あります。
選択肢も豊富で格安なものがあるので、複数購入することも可能です。
私も楽天で中古のものを2着購入し、そのうちの1着を本番で着用しました。
ちなみに、8,000円と1万2,000円のものを購入しましたが、8,000円の方が私の体形に合ったのでそちらを選びました。
2枚買っても2万円で済んで、非常に助かりました。

結婚披露宴を工夫することで新生活準備資金にゆとり
結婚披露宴はとてもお金がかかります。
できるなら、招待客が楽しめる形で、かつ、コストを節約できるとその後の新生活準備にも余裕ができます。
ちなみに、私の場合、料理だけは最高ランクのものにしたので、招待客に大好評でした。
自分の結婚披露宴に対するスタンスによって、チョイスは異なると思いますが、結婚を考えている方たちの参考になれば幸いです。(執筆者:桜田 園子)