クレジットカードで支払いをすると、カードに応じて各種ポイントが貯まります。
それを楽しみに、いろいろな支払いをクレジットカードにしている人も多いと思いますが、もしかしたら、口座振替の方が「お得」かもしれません。
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目次
光熱費を口座振替で支払うと割引がある
電気・ガスの光熱費と水道料金は「必ず支払わなければいけない」固定費です。
できるだけ無駄なお金は支払わず、お得に使いたい部分です。
実は、これらの料金を口座振替で支払うと「割引」があります。
例えば、東京都に住んでいる方なら以下の通りです。
・ 東京電力 → 54円/月の割引
・ 東京都水道局 → 50円/月(600円/年)
口座振替にするだけで、電気・ガス・水道が毎月約150円(年間1,800円)安くなります。
水道代金の支払規定は各自治体によって異なります。
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クレジットカードと口座振替、どっちがお得か
クレジットカードで支払うと、ポイントが付きます。
カード利用で付くポイントは、カード会社やカードのステータス(ランク)によって変わりますが、ここではポイント還元率が比較的高い年会費無料のクレジットカードで比較してみましょう。
多くのカードの還元率が0.5%です。
1%になると還元率が高く、1%を超えるカードはゴールドカードやプラチナカードなど、高額の年会費が必要とされるカードであることがほとんどです。
たとえば、楽天カードは100円の利用で1ポイント(1円分)付与、ポイント還元率1%なので還元率の高いカードであるといえます。
さて、この1%還元されるカードで口座振替割引分の54円分(ガス・電気)の還元を受けようと思うと、5400円以上の利用が必要です。
口座振替よりクレジットカード払いがお得になるのは、以下のケースです。
・ 水道代が毎月5,000円を超える。
・ 年会費無料・還元率1%以上のカードで支払う。
支払金額が5,000円以下になる月が多いというご家庭であれば口座振替のほうがお得です。
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利用する電気・ガス会社、金額によって「お得な支払方法」は変わる
電気代やガス代の1か月の利用料金がそれほど多くない家庭にとっては「口座振替のほうがお得」なのですが、注意していただきたい点が1つあります。
すべての電気・ガス・水道局が「口座振替で支払うと安くなる割引」を採用しているわけではないということです。
たとえば、北海道電力や東北電力、沖縄電力は口座振替割引がありません。
新電力にいたっては「支払方法はクレジットカードのみ」というケースもあります。
ガス会社でいうと、大手では東京ガスと京葉ガスが口座振替割引をしていますが、中部ガスや大阪ガスでは割引がありません。
さらに、還元率が1%を超えるクレジットカードをメインカードとして使用している場合、月々の支払額が少なくても、口座振替よりカード払いがお得です。
自分はどちらを使うと安くなるのか、月々の利用金額と利用している電気・ガス・水道局のサービスをチェックして、一度見直してみてはいかがでしょうか。(執筆者:草間 綾子)