将来、年金をもらうまでの数年間が不安、老後の生活費が予想できない、貯蓄の取り崩しで足りるのだろうか…。
そんなふうに考える若いご夫婦は多いでしょう。
あくまでもわが家の場合ですが、「年をとると確実に減った生活費」をお伝えします。
老後って、健康でさえいれば、思ったよりお金がかからないかもしれません。
目次
毎月数千円だった口座の残金が、最大1万2,000円の黒字に
最近、生活費が減っています。
それも、生活を見直したわけでもないのに減っています。
不思議なので家計をチェックしてみると、何のことはない「年をとったから」でした。
わが家の生活費は、お財布代わりの普通口座で管理しています。
給与や還付金などの「主な収入」が振り込まれ、カードや公共料金といった「主な支払」が引き落とされる口座です。
また、貯蓄分を取り分けて専用口座へ移すのも、この口座からです。
収入、支払、貯蓄という一連の作業が終わる月末には、2,000円前後の「先月の残金」が残るのが常でした。
しかし、この残金がジワジワと増えているのです。
確認してみると、毎月5,000円から12,000円位の黒字になっているではありませんか!
予想外の黒字はうれしいことですが、どこから発生しているのでしょう?
年とともに減った生活費、こんな項目があてはまる
※念のために… 子どもが独立した時点で、すでに生活費の予算はひとり分減らしてあります。
1. 食費
胃腸が弱くなったわけでも大病を患ったのでもありませんが、40代半ばを過ぎると見事に一食ごとの量が減りました。
カレーライスは絶対にお代わりをしていた夫も、50代になってからは1皿で満足します。
朝食のウインナーも、3本から2本に減りました。
最初は、食材を余らせるようになったので、自分は買い物がヘタになったのか? と落ち込みましたが、単に食べる量が減ったのだと気が付き、購入する量を減らすことで解決しました。
今では、ひとり分の肉を計算するとき150gだったのを100gに、スライスチーズを買うなら12枚入りから7枚入りに変更し、白菜や大根は半分ではなく4分の1カットを選んでいます。
2. レジャーのお土産代
レジャーに出かけた先で買う特産品、銘菓、珍味を余らせるようになりました。
たとえ羊羹(ようかん)やつくだ煮といった日持ちのするお土産でも、食べ飽きると扱いがぞんざいになるのが不憫で、自宅用のお土産はごく少量にしています。
珍味に関しては、晩酌の量が減ったことが影響しています。
アルコールを飲む量が減ると、飲む時間も減るので、結局おつまみも減ります。
3. 酒代
健康診断に行く度に「メタボ予防」の注意をしつこいくらい受けますから、ビールのプリン体と日本酒の糖分を避けたいです。
できるだけ焼酎やワインに切り替えるよう心がけています。
金額的にも後者の方が安いです。
4. 被服費
極端な話、普段着や消耗品以外は、もう買わなくてもいい状態です。
夫婦ともに、冠婚葬祭や仕事の会合に着て行く服は持っています。
50代の夫が新たにスーツを作るなら、よほど体形が変わったときか、息子の結婚式くらいでしょう。
40代後半の妻は、実家から礼装用の和服を各種譲り受けています。
和服は体形が変わっても関係ないので、非常にコスパが良いです。
将来を見据えて油断は禁物

「思ったよりお金のかからない老後」に喜んでばかりもいられません。
夫が仕事を引退して、あるいは非正規雇用として働くなら、当然収入も下がるからです。
まずは毎月の黒字分を、月々の貯蓄に上乗せしようと考えています。(執筆者:白戸 春)