今週は、前週の押す雰囲気からいったん反発するも切り上げることなく再度 押す展開となり保ち合いの下減で踏ん張れるか? を週中に様子を見るも、少しずつ安値更新し、週末に一気に下抜けして、大き目な陰線形成で、今月の安値を更新する終値で、週末および月末としました。
そしてこの週末の動きで、明確に底割れとなり、下げが加速するのか? いったん反発となるのかの見極めですが、基本的には安値更新しての陰線ですので、さらに押すことが想定されます。
週足で見ても大きな陰線形成で、下向きの26週線の下を推移する一週間となり、下に乖離しての週末入りとなったことで、週足的にもさらなる下げが示唆されます。
週足に関しては、前々から下向きが継続しており、上に離れきれずの今週押したことで、弱さが浮き彫りになったと考えます。
月足に関しては、24か月線が上向きを何とか維持する中、先々月(4月)にいったん24か月線の上に出るも先月(5月)に明確に24か月を割り込んで引けて、足型の陽陰のたすき線となり下げ示唆し、9か月線が24か月線を割り込むデットクロスで唯一未だ上昇を示していた月足にも陰りが出てくる形状となりつつあります。
そうなると6月に一気にトレンドを崩す可能性も出てきますが、まだここで踏みとどまる可能性もあるので、下を断定は出来ないものの、かなり下への可能性を高くする形状と考えます。
そして6月に押したときに、2012年後半を起点として2016年6月7月と2018年12月を結んだトレンドラインを維持するか注目で、これを割り込んだときは2012年末から始まったアベノミクスの終焉をテクニカルで示すか? 6月に注目です。
連休明けから始まった調整は本格下落入りの可能性を高くし、原因となっている米中貿易摩擦に関して緩和の雰囲気も多少出るも、下げ止まるほどの材料とはならず継続しています。
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この問題は根深いと想定され緩和されても解決となることは、なかなか想定しづらく、しばらく根強く問題視され、ことあるごとに下げる要因になると考えられます。
この下げ要因を払しょくするには、それ相当の要件が必要で、今考えられるのは衆院選挙で自民が優勢という状況と考えられます。
その状況が作られるとしても、すぐはあり得ずと考えると、少なくともしばらく本格反発は無いのではと考えられます。
そうなるとどこまで下げるのか? この週末の安値更新で、下値目途を NEV 値計算で算出すると、上値が2万2362円で、押した場面が2万751円 戻り高値が2万1430円となり、ここから算出するとN 値が1万9819円 E 値が1万9140円 V 値が2万72円となり N と V が重なり、概ね金額的に意識されるぴったり値段の2万円前後と E 値は昨年末の安値近辺と考えられます。
ただ下げるとしても、ここに一気に向かうのでなく、下げ上げを繰り返し他の法則などを混ぜて動くことが想定され、今回底固かった2万800円から2万900円まで戻して再度上値抵抗線として機能して、また再度下げるなどを繰り返すと考えられます。
さらにそこに日柄がかかわってきて、直近高値が4月24日で、そこからこの週末が22日となっており、基本数値で考えると26営業日の下げが来週の木曜日33営業日が6月17日となり、ここらあたりが目先日柄的な底入れ目途と考えます。
6月17日はちょうど SQ 明けという事で、反転の可能性が高いところと重なってきます。
というようにいろいろな角度で、どこまでいつまで下げると考える妄想(予想)をして待ち構えるという事も、一つのスタンスだと考えます。
目次
現状分析
5日線
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一週間を通して下向きを維持して、直近での5日線の位置が安値更新する形で切り下げを形成しました。
ローソク足の位置としては下で始まり、火曜日にいったん戻す雰囲気を出して上に飛び出すも 水曜日に再度窓空け陰線で5日線をまたぎ下へ抜けそのまま下げ、週末に下げ幅を広げて乖離を広げて週末入りとなり、さらなる下げを示唆してという形状です。
ただ、5日線とローソク足の関係は「乖離したら近づく」の繰り返しですので、来週のどこかで一旦乖離を詰める時期はあるかなと考えます。
25日線
先週から下向きを継続しさらに下向きの角度を強くする雰囲気となりました。
位置も下に乖離を継続し、週末の安値の乖離率が4.1%と「結構 離れたよね」というところまで来ており、5%を超える頃が、いったん下げ止まりとなる乖離率と考えます。
ちなみに5月14日のいったん底入れの時の安値が、5.0%の乖離となり陽線形成しています。
75日線
今週も上向きを継続していましたが、週末に下向きと変えた雰囲気を出しました。
これにより下げが加速しやすい環境入りと考えられ、ローソク足の位置は先週から下に乖離を継続させたまま 一週間が経過しました。
そして週明けには下向きの75日線を25日線が上から下に抜けて本物のデットクロスとなりそうです。
結果、移動平均線の並びが、75日 25日 5日 ローソク足となり完全下げという形状となります。
トレンドライン
下に関しては前々から書いている2月8日の安値の横軸20300円処が意識されると考え、この辺りに今年の上昇に対しての61.8%押しのポイントが2万252円と重なってきているので、この辺りがいったん下げ止まるかなと考えます。
もちろん底入れかというより下げている最中のいったん止まるポイントというイメージです。
上に関しては、上からきり下げてくるラインが2本で急角度が、4月25日と5月22日の高値を結んだラインで、今週火曜にブレイクするも再度下に入り込んでその後も上値抵抗線となっていたことで急激な下げに対しての意識するラインと考えます。
さらには、5月22日と28日を結んで作られるラインが今後上値抵抗線として機能しそうかなと考えます。
さらに上が前週の高値の2万1400円近辺の横軸かなと考えます。
手前には今回底割れした2万800円前後の横軸も上値抵抗線となる可能性がありそうです。
テクニカル指標
一目均衡表
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今週 雲の中から下に飛び出し下方シグナルが正式になってきました。
あとは遅行線が雲から下抜けすると完全系と考えます。
逆に遅行線が雲の下減にぶつかるところが注目と、遅行線と日々線の天底一致形成が、週明け木曜日となりますのでここも注目です。
ボリンジャーバンド
バンドが7本の線共に下向きとなり完全下降トレンドを示しています。
その上で、下へのバンドウオーク継続中で今週火曜日にいったん-1σを上抜けて終焉示唆しましたが、翌日に再度下に回り結果的には売りの入れるポイントとなりました。
この後もこの下げの終焉ポイントとして -1σの上抜けは注目していきたいと思います。
スローストキャスト
今週 まんなか(50%近辺)で 2 本のラインが横にスライドして迷いを出しましたが、週後半に下向きとなり結果デットクロスの切り下げとなり弱いという判断をする形状となりました。
この後 さらに弱さを継続するときは下げ切ってゴールデンクロスの後 真ん中まで上げきらずにデットクロスとなれば更なる深い下げとなることが想定されます。
総合判断
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連休明けに始まった下落が継続中で、トレンドが中期的にも下降となりました。
長期が崩れるかは6月相場の下げ幅次第ですが、中短期としては完全に下降を示しています。
示されたトレンドに逆らうことなく建玉することをお勧めしつつ底入れポイントの模索となります。
これも前々からよく使うフレーズですが、「ここまで下げたらここから売りは入れられない」と思う局面からさらに下げるという事がたびたび実現します。
今回がそのケースか断定は出来ないですが、注意してください。(執筆者:城 晶子)