車のローンや、銀行カードローン、クレジットカードのリボ払いなどの残高がある方は、貯蓄型の保険に入っていれば、お得に返済できるかもしれません。
保険を使った借り換えの方法をご紹介します。
目次
保険の解約返戻金を担保にお金を借りる「契約者貸付」

借り換えには、保険の「契約者貸付」を利用します。
契約者貸付とは、貯蓄型の保険の解約返戻金を担保にして、保険会社からお金を借りる仕組みです。
保険会社は、保険料を集めて保険金を払うだけではなく、お金を貸して利息収入を得るビジネスもしているます。
貯蓄型の保険である
・ 養老保険
・ 年金保険
・ 学資保険
などを契約している方であれば、現時点で貯まっている解約返戻金の9割程度を上限として、借入れが可能です。
借入れの最低額は、保険会社によって異なりますが、1万円から、または5万円から借りられる会社が多くあります。
ポイントとなる貸付利率は、こちらも保険会社や契約時期によって異なりますが、ここ数年の商品であれば、年率2%~4%程度で推移しています。
もし、皆さんが貯蓄型の保険を契約されているのであれば、お金の使い方の選択肢を広げるため、保険会社に次の2点を確認しておくと便利です。
2. 何%の貸付利率で契約者貸付を受けられるのか。
返済中のローンの利率を確認する

次に、もし現在皆さんがローンの返済をしているのであれば、その残高と借入利率を確認してみてください。
ここでは一例として、一般的なローンの利率をざっくりご紹介いたします。
(1) 自動車ローン(年率5%~8%程度)
自動車販売店で車の購入と同時に申込み、毎月一定額を返済するローンの目安です。
(2) 銀行カードローン(年率2%~15%程度)
銀行カードローンは、利用限度額が低いほど高利率で、利用限度額が高いほど低利率です。
(3) クレジットカードのリボ払い(年率15%程度)
クレジットカードで買い物をして、毎月一定額の返済を行うリボ払いをした際には、実質年率15%の手数料が発生します。
契約者貸付の利率が低ければ、借り換えで総返済額が減額に
契約者貸付とローンの利率を比べてみて、契約者貸付の利率が低い場合は、借り換えをすると総返済額を減らせるかもしれません。
終身保険:契約者貸付で最高40万円まで、年率2.5%で貸付を受けられる。
クレジットカード:リボ払い残高が元金40万円、年率15%の手数料が発生している。
→ 保険会社から40万円を借りて、クレジットカード会社に一括返済。
→ 保険会社に40万円+利息を返済。
このように、元金が同じであれば、支払う利息が低い方法を選ぶとお得ですので、ぜひ知っておいてください。
なお、実際にお借入れを検討される場合には、詳細を保険会社にお問い合わせのうえ、無理のない返済スケジュールを立ててから申し込んでいただければと思います。(執筆者:竹内 志帆)