先日、「人生100年を過ごすのに、老後2,000万円が不足する」という金融庁の報告書が発表になりました。
金額の過多はさておいて、令和の時代になり長寿社会を乗り切るのには、公助だけではなく、自助努力が必要なことは間違いないようです。
長寿時代の生活を守るには、収入を増やすか支出を減らす、またはその両方ができるかにかかっています。
そこで臨時または急な支出を減らすことで、生活を守ることを考えてみましょう。
「イマドキ」の保険を知ることで、周りの人よりも大きな安心を得られます。
目次
人生100年時代を見据えた保険商品のトレンド
100歳の自分を想像することは難しいことですが、いま準備できることの一つとして「長生きリスク」に対応した保険をご紹介していきます。
かなり進化していますので、昔から漫然と加入している方は加入保険を見直すべきかもしれません。
「健活型」医療保険
入院等を保障してくれる医療保険の中で、「予防医学」「健康増進」への取組みにポイントを付けて、加入者が病気へのリスクを自ら減らすことに着目した保険が登場しています。
そのポイント数によって保険料が軽減されたり、パートナー企業からの割引サービスが受けられるなど、健康増進に取り組んでいる方にはもってこいの保険商品です。
【住友生命】バイタリティ

【明治安田生命】ベストスタイル(健康キャッシュバック特約付)

どちらの商品も健康増進への取り組みをポイント化して、保険料割引を実施しています。
健康増進に取り組んでいる方の保険請求率が低いことは明らかであり、若い年齢層の方であるほど長期間の優遇が受けられ、加入意義が大きいと思われます。
ちなみに、生命保険にもタバコを吸わない方だけが加入でき、保険料が安く設定された非喫煙者料率保険があります。
長生きするほど得をする年金保険
現役で仕事をする期間の保障や解約返戻金の額を低くし、老後の年金給付に貯めておく仕組みの年金保険が相次いで発売されています。
このタイプの年金保険なら、格安の生命保険に加入して死亡保障をカバーし、老後を迎えた時には保障ではなく年金給付が長生きするほど受け取れる、コスパが高い生存・死亡の両方に備えた仕組みが構築できます。
【太陽生命】保険組曲Best

【日本生命】ニッセイ長寿生存保険Gran Age

年金保険は他の金融資産との組み合わせが大切なので、お手間でも対面販売によるコンサルティングを受けてから加入しましょう。
認知症リスク対応保険
ベースとなる医療保険や年金・生命保険以外にも、100年時代を生き抜くための特徴ある保険をご紹介しましょう。
【朝日生命】あんしん介護

2016年から各社が販売している介護保険の中で、朝日生命は介護保険新規契約件数で2年連続第1位(2016、2017年)。
要介護1以上の認定で、その後の保険料が免除されるなど、介護にも認知症にも備える保険です。
年齢の若い方なら自身が加入することで将来の安心を買うことができ、またご両親が介護年齢になっているのであれば、ぜひ相談に乗ってあげてください。
手元資金を増やすために資産運用することも大事、体が許すならば60歳を越えて働くことも必要、病気に対する緊急資金を準備しておくこともやっておくべき…。
いろいろな準備をすることが人生100年時代には必要なことだと思います。(執筆者:中野 徹)