6月6日に「LINE PayからVisaカードを新規発行可能に」という発表がありましたが、6月27日に「Visaとオリコと連携してLINE Pay Visaクレジットカード(仮)を発行」という発表がありました。
LINE Payではすでにプリペイドカード「LINE Payカード」を発行していますが、この記事ではLINE Payカード・他のクレジットカードとLINE Pay Visaクレジットカード(以下、LINE Payクレカ)を比較することで、その特徴を明らかにしていこうと思います。

目次
LINE PayカードとLINE Payクレカの比較

LINE Payカードは「JCB」、LINE Payクレカは「Visa」
搭載されている国際ブランドは、LINE Payカードが「JCB」なのに対し、LINE Payクレカは「Visa」です。
加盟店数はVisaが圧倒的に多いですが、海外でのJCBラウンジ利用など、日本人にうれしい特典はJCBの方が充実しています。
ICチップを搭載
LINE Payカードには未搭載だったICチップが、LINE Payクレカには搭載されます。
海外ではICチップなしのクレカで決済できないケースも多く、セキュリティの面でも大幅に向上します。
タッチ決済機能を搭載

LINE Payクレカには、タッチ決済(4本の曲線マーク)も搭載されています。
読み取り端末へのスライド・挿入・暗証番号の入力が不要で、電子マネーのようにタッチするだけで支払いが完了します。

筆者が以前、現地硬貨のない状態で海外旅行した際、設置されていた自動販売機が硬貨とタッチ決済のみに対応して紙幣は利用不可だったとき、「タッチ決済対応のカードがあればよかった」と思ったものです。
多くの支払いに対応
LINE Payカードはプリペイドカードのため、
・ 高速道路
・ ガソリンスタンド
・ ホテル
・ レンタカー
・ 機内販売
・ 各種公共料金
・ 保険料
などの支払いには利用できないだけでなく、ネットショッピングでの本人認証サービスに未対応のため、本人認証サービスを導入しているネットショッピングも利用できません。
一方、LINE Payクレカはあらゆる支払いに利用可能で、本人認証サービスにも対応します。
LINE Payと連携してスマホ決済にも利用可能
LINE Payクレカを「LINE Pay」と連携させれば、事前にチャージすることなくLINE Pay加盟店でスマホ決済ができます。
現状では、LINE Payでの決済段階でLINEポイントが付与される仕組みですが、連携した際の利用料金の引き落としでもポイントが付与されるかは不明です。
年齢制限・審査がある
LINE Payカードは年齢制限も審査もない一方で、LINE Payクレカは少なくとも、高校生を除く18歳以上が申込可能となるでしょうし、審査もあります。
審査が不安な方、18歳未満の方はLINE Payカードがいいでしょう。
年会費が発生するかも
LINE Payカードは新規発行手数料・年会費が完全無料です。
一方のLINE Payクレカは、初年度の年会費が無料なものの次年度に年1回以上のショッピング利用がない場合は1,250円(税別)の年会費が発生します。
他のクレジットカードとLINE Payクレカとの比較
初年度還元率は驚異の3%
LINE Payクレカの還元率は、初年度に限り3%です。
一般的なクレジットカードで高還元率なものが1.5%(DCカードジザイル・P-one Wizなど)ですから、その高還元率クレカの2倍です。
2年目以降は不明ですが、LINEのマイカラーが適用されるとなると、最高2%(グリーンの場合)となるかもしれません。

オリンピック限定スペシャルデザインカードを発行
LINE Payクレカはコーポレートカラーであるグリーンベースのデザインでしょうが、日の丸の赤をベースとしたオリンピック限定スペシャルデザインカードを枚数限定で発行します。
現在のところ、オリンピックデザインのクレカは「TOKYO 2020 OFFICIAL CARD」のみで、しかもデザインも微妙なので、LINE Payクレカがイメージ通りのデザインであれば申込のモチベーションとなるでしょう。

貯まるポイントは「LINEポイント」の予定
LINE Payクレカの利用で貯まるポイントは、「LINEポイント」の予定です。
「ソラチカカード」を持っていれば、「LINEポイント → メトロポイント → ANAマイル」の「ソラチカルート」が利用可能で、初年度3%還元のLINEポイントが2.43%のマイル還元となり、ANAマイラーにとっては有力な選択肢です。

LINE Payクレカは海外に行く方に特におすすめ
LINE Payクレカは、初年度還元率3%と驚異の還元率を誇るクレカです。
LINE Payのスマホ決済とも連携させられるため、LINE Pay加盟店とVisa加盟店で隙がありません。
・ 機内販売・ホテル・レンタカーなどあらゆる支払いで利用可能
・ 海外で普及しているタッチ決済機能を搭載
・ ICチップ搭載
など、海外に行く方に特におすすめのカードです。
8月下旬よりLINE Payで先行予約を行う予定なので、それまでに確定した事項があればおって報告したいと思います。(執筆者:角野 達仁)