この時期になると、ボーナスの使い道を考えてワクワクしてしまうという人も多いのではないでしょうか?
でも、将来のことを考えると、ある程度は堅実な使い方をしておきたいもの。
そこで今回は、元金融会社で勤務経験のある筆者が、おすすめしたいボーナスのカテゴリー分類方法のほか、お得な定期預金やリスクを最小限に抑えた投資についても紹介したいと思います。

目次
「ゼッタイ使っちゃダメ」がNGな理由
理想として、「ボーナスは全額貯金」したいものですが、「使ってはいけないと思えば思うほど使いたくなる」そんな人間の心理がはたらいてしまうのも困りものです。
こういった人間心理は、カリギュラ効果と言われるもので、「禁止されると逆に興味を持ってしまう」という困った効果のことです。
ボーナスすべてを「ゼッタイ使っちゃダメ!」と決めてしまうと、蓄積したストレスから爆買いなどにつながる恐れもあるため、ボーナスは3つのカテゴリーに分けて使うことをおすすめします。
ボーナスを3つにカテゴリー分けしよう
さっそく、ストレスを溜めずにお金を貯めるためのカテゴリー分けをおこなっていきましょう。
まずは、カリギュラ効果を抑えるために必要となる、「ゆとりカテゴリー」。
その他、確実に貯金する「貯蓄カテゴリー」と、将来の資本を増やすために今ある資本を投じる「投資カテゴリー」の3つのカテゴリーに分けていきましょう。
元本割れやリスクについての不安が拭えないという人は、「ゆとりカテゴリー」と「貯蓄カテゴリー」の2カテゴリーに分けるというのも、おすすめの方法です。
1.「ゆとりカテゴリー」とは?
毎月の給料では難しかった、ちょっとリッチな食事や旅行、買えなかった時計やアクセサリーなどをボーナスで購入するという人も多いようですが、あまりたくさん使ってしまうと、当然手元に残るお金も少なくなってしまいます。
目安として、1~2割程度にとどめておくのが理想です。
また、ゆとりカテゴリーは、ボーナスをもらってから使い道を決めるのがベストなカテゴリーです。
車検やマイカーローン、住宅ローンなどをボーナス払いにしてしまうと、景気の影響などでボーナス金額が減ってしまったときに経済的に行き詰まる可能性が高くなります。
過去に金融会社で勤務経験のある筆者の持論としては、ボーナスはひとまずないものと考え、月々の給料で支払える金額をボーナス払いなしで契約するのがおすすめです。
ほとんどのローンは、手数料不要や少額の手数料で繰り上げ返済ができるので、契約前に確認し、リスクを抑えるためにもボーナスを含まない「ベタ払い」、「ベタローン」で契約しましょう。
2.「貯蓄カテゴリー」とは?
貯蓄カテゴリーは、元本割れをおこすことなく保有できるものだけを選択するためのカテゴリーです。
このカテゴリーでは、リスクをとってリターンを狙うか、リターンは求めない代わりに堅実に貯金をするかによって理想の割合が変わってきます。
過去に金融会社で勤務経験のある筆者の持論としては、自由になるお金は普通預金か解約時に手数料などのかからない定期預金に入れておくのがおすすめのため、下記のような割合がベストと言えるでしょう。
・リスクをとってリターンを狙う人は、「ゆとりカテゴリー」で使うお金を差し引いた、残りの3~4割程度
上記のうち、半分~8割程度は手軽に下ろすことができない定期預金とするのがおすすめです。
実は、東京や大阪など大きな都市に支店がある地方銀行のなかには、満足度が高くお得感もある定期預金がたくさんあります。
定期預金の条件をクリアすると地元の特産品がもらえたり、誕生月にプレゼントを送ってもらえたりするもののほか、地元のサッカーや野球チームが優勝したときには金利がアップするといったものなどラインアップが豊富です。
ぜひ、お気に入りの定期預金を見つけてください。
お得な定期預金を一部ご紹介
●地元の特産品がもらえる定期:高知銀行(高知県)

●誕生月にプレゼントがもらえる定期:伊予銀行(愛媛県)

※月々千円~の定期で誕生月にプレゼントがもらえるので、とてもオススメ※
●誕生月にプレゼントがもらえる定期:第三銀行(三重県)

3.「投資カテゴリー」とは?
投資を簡単に言うと、「将来の資本を増やすために今ある資本を投じる」ことですが、資産が増えるというリターンが望めるというだけでなく、マイナスになるというリスクもあります。
この投資カテゴリーでは、リスクをとってもリターンを狙いたい人のみ、ボーナスをこちらに分類するようにしましょう。
投資に慣れていてボーナスを一気につぎ込んでいる人も、元本割れなどのリスク回避のために、ボーナスを普通預金や定期預金に分散させておくのがおすすめです。
また、これから投資をはじめてみようと考えている人は、リスクを抑えた商品からはじめてみましょう。
過去に金融会社で勤務経験のある筆者の持論としては、銀行員や証券マンなどのおすすめを真に受けて商品を購入するのではなく、自分自身でよく勉強するのが必須と言えます。
リスクを抑えた商品と言えば、金融庁が設けている厳しい基準をクリアした商品のみが対象となっている「つみたてNISA」です。
つみたてNISAは月々1,000円からはじめられるので、投資について学びつつ、まずは少額からトライしてみてはいかがでしょうか。
後悔のないボーナスの使い方をしましょう
受け取った瞬間を想像するだけでワクワクするボーナス、「気づいたら全部使い切っていた!」なんてことになったら悲しすぎますね。
ぜひ、今回紹介した方法を参考にカテゴリー分けをし、後悔のないボーナスの使い方をしましょう。(執筆者:山内 良子)