夏にレジャースポットなどに出かける計画をしていて、今年の梅雨が明けるのはまだかまだかと心待ちにしている方も多いと思います。
中には友人と車で遠出するという場合もあるでしょうが、お出かけの途中で自動車の運転を代わってもらった時の保険の対策はお済みでしょうか?
うっかりしていたという方のために、今回は自分の車を友人が運転する際の補償の準備方法を3つ、メリット、デメリットと共にご紹介しますので、今のうちにしっかり準備しておきましょう。

目次
1. 運転条件を変更する
使う車が入っている自動車保険の「運転者の範囲」を変更しましょう。
特に、普段他人が運転する機会がないという場合には、本人夫婦限定や家族限定が付いていることが多いので、誰でも運転できる「限定なし」に変更しておきましょう。
自動車保険に詳しい方は年齢条件は変更しなくていいのか? と思うかもしれませんが、年齢条件は同居の家族のみ対象となり、別居の家族や他人には影響がないので心配いりません。
契約内容の変更もそのお出かけの期間だけ可能で、保険料の負担もそれほど高くありません。
メリット
・ 複数人で出かける場合にはいっぺんに補償することができる。
・ こちらの保険で対応するので、代わりに運転する人の負担にならない。
デメリット
・ 代わりに運転する人が事故を起こしても自分の保険料が上がる。
・ 変更などの連絡を加入先に連絡する手間が掛かる。
2. 運転する人が特約を付ける
「他車運転特約」といって、代わりに運転する人自身の自動車保険に付けるものです。
この特約を付けている場合には、事故を起こした車の自動車保険に優先して、ドライバー自身の自動車保険が使われます。
事故を起こした場合にはそれぞれが責任を取る、というわかりやすい方法です。

メリット
・ 基本的にこの特約は自動付帯されているので、とくに手続きは必要なく、手間が掛からない。
デメリット
・ 代わりに運転する人が自動車保険に加入している場合しか利用できない。
・ 「他車運転特約」を利用する人の自動車保険が車両保険に加入していない場合は車両補償はない。
※車両保険に加入している場合は、借りた車の時価額まで補償されるのが一般的
3. 1日保険に入る
1日単位で既存の保険とは別に掛ける自動車保険です。
今回の場合では、車を代わりに運転する人が1日、もしくは必要な分加入するということになります。
車両保険を含まない場合は1日500円程度から、車両保険を含める場合には1,000円~1,500円程度で加入できます。
代わりに運転する人が自動車保険に加入しておらず、「他車運転特約」が使えない場合には有効な手段となります。
メリット
・ 自動車保険に加入していなくても利用できる
・ 必要な日数だけ加入できる
・ スマホやコンビニで簡単に加入できる
デメリット
・ 等級割引などがないため、基本的には割高となる。
・ 事故の場合に翌年の保険料が上がるということがない分、車両保険の補償は自分で手出しが必要となる免責が10~15万円が付いているケースが多い。
・ 代わりに運転する人が複数いる場合には、それぞれが加入する必要がある。
今回は友人とお出かけした時の保険の補償をどうすればいいかという方法を3つご紹介しました。
それぞれ特徴が異なるので、ご紹介したメリットとデメリットを参考にして最適な手段を選び、万が一の時にも安心なお出かけにしてください。(執筆者:西田 凌)