今回は、今注目の5G関連銘柄をその値動き、時価総額及び市場の注目度別を基に私目線でランキングにしてみました。

目次
1位 アンリツ(6754)


5G関連銘柄の代表格であり、基地局向けに計測器を提供しており、その世界シェア12%を占めています。
5Gで使われる電波は伝達距離が短いため、小型基地局を大量に設置する必要があり、5G設備投資初期段階での恩恵が大きいと言われています。
今期会社予想では、5G 関連の研究開発費が増加することにより減収・減益が予想されています。
しかし、今年になって信号機を小型基地局として用いることができるようになったため、遅れていたインフラ整備が前倒しになるのではないかと期待されています。
2位 村田製作所(6981)


日本の電子部品メーカートップであり、世界シェア首位製品を多数取り扱っています。
セラミックコンデンサーが主力製品であり、売上高の37%を占めています。
大手通信会社と取引があるため5G関連銘柄としても最有力候補と言えます。
今期受注残高は前年と比べ減少していますが、5G用として開発されている「メトロサーク」の需要期待もあり、その動向には注目しておいた方がいいでしょう。
3位 太陽誘電(6976)


村田製作所同様セラミックコンデンサーが主力製品であり、売上高シェアは世界第2位。
スマートフォン向けだけではなく、自動車や工場向けでも販路を拡大しており、高周波通信フィルタの需要の拡大が期待されています。
中国向けが売上の内35%を占めていることから米中貿易戦争の影響を受け株価は大きく調整しましたが、村田製作所より小型な分株価の変動率は大きくなります。
今期業績予想では、売上高・営業利益ともに一桁増収となっていますが、売上高営業利益率は13%台と高い水準を維持しています。
4位 NEC(6701)


様々なIoT分野に投資している産業エレクトロニクス5社の一角。
韓国サムスンや楽手モバイルと5Gの基地局整備で連携することが発表されており、米国による対ファーウェイ向け製品の規制問題により、同社の5G関連シェアの拡大が期待されています。
今期業績予想では、売上高は前年比横ばいですが営業利益が88.1%増収と大幅な増収となる予想となっています。
特に、5G関連として注目しておかなければいけないのがネットワークサービス事業の進捗度合いであり、同社は2020年3月期予想として営業利益前年比67.9%の増収を見込んでいます。
5位 ヨコオ(6800)


自動運転自動車を実現させるためには、データの送受信を遅延なく行う必要があります。
その電波のやり取りをする際に必要になってくるのが車載用アンテナであり、ヨコオの車載用通信機器部門は売上高の約68%を占めています。
また、5Gで使用される高周波デバイス検査用の接続短針付き基盤の拡販が期待されています。
今期業績予想では、売上高は前年並みの成長となりますが、営業利益が20.5%と二桁増収となる予想となっています。
特徴として、普段の出来高は少ないため投資金額が大きすぎると株価が大きく動いてしまいますので、売買の際には注意が必要です。(執筆者:白鳥 翔一)