子どもが生まれるとお金がかかります。
とくに初めての子どもは「念のため」と思って、たくさんの子ども用品を買いがちです。
筆者も、小さなものから大きなものまで「子ども用品」にお金をどれだけ使ったかわかりません。
しかし、子どもが大きくなってから振り返ってみると「買ってよかった」と思うものよりも「これ買わなくてよかった?」と思うものの方が多いのです。
今回は、これから出産する人に向けて「これは買わなくて大丈夫」というアイテムを紹介します。
目次
子どもは暑がり…高価なコートやジャンパー
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子ども服売り場には、かわいい服がたくさん並んでいます。
ブランドによっては数万円する服も多く「ママの大きいサイズの服よりも、握りこぶしに収まるような小さな服のほうが数倍高い」ということもよくある話です。
最近は、プチプラブランドでも子ども服を扱うようになり「日常着はプチプラで、コートやジャンパーのように外から見られることが多いアイテムはブランド物」と使い分けるママも増えています。
しかし、子どもは暑がりです。
大人は「高いコートは元が取れるまで着倒してほしい」と思いますが、子どもに値段は関係ありません。
子どもは暑くて重たいコートは嫌いです。
どんなに寒くても綿の軽いトレーナー1枚で走り回ります。
もっと寒い地方ならば、子ども服ブランドのコートやジャンパーでは太刀打ちできません。
つまり、高価なコートやジャンパーは、年に数回しか着られず、あっという間にサイズアウトします。
二人目にお下がりやフリマアプリで売るという方法もありますが、同じお金を使うなら出番が多い日常着にお金をかけたほうが「元はとれる」かもしれません。
親が心配しているだけ…ひらがなや数字の幼児教育教材
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「幼稚園に入るまでにはひらがなは読める」や「時計が読めるようにしないと小学校は大変」という話を聞けば、ママは不安になります。
ポストには毎日のように通信教育のパンフレットが投函され「みんなやっているのかしら? 」と焦ってしまうこともあるでしょう。
とりあえず「やっておけばよかった」と後悔したくないから買ってしまうものが幼児教育教材です。
生まれた直後は情操教育用教材、話しができるようになればひらがな学習教材と次から次へと教材は登場します。
しかし筆者は、今となってみればわかります。
子どもの教育費は大きくなればなるほど桁違いに膨れ上がってきます。
小学校は習い事、中学校は塾代が月数万円単位になります。
ついでに言えば食費も桁違いです。
小さいうちから「教材」にお金を使わなくても、大きくなってからの教育費や食費にとっておいた方がいいのかもしれません。
赤ちゃんや幼児のうちは、絵本や新聞など家にあるすべてのものが教材になります。
「子どものため」と思って使っている教材費は、もしかしたらママの心配を軽くするためのお金かもしれません。
「赤ちゃん用」ではなく「赤ちゃん専用」にする
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赤ちゃん用品には「赤ちゃん用」と書かれているものが多いです。
つい「赤ちゃん用があるなら、赤ちゃん用のほうがいい」と思い買ってしまいます。
しかし「赤ちゃん用」の多くは大人用を「赤ちゃん専用」にすれば使えることが多いのです。
どんなに節約したくても、なんでも大人と共用することは衛生上よくないことがあります。
ポイントは、赤ちゃん用ではなく「赤ちゃん専用」にすることです。
布団
赤ちゃん用布団は出産準備の鉄板アイテムでしょう。
赤ちゃんのために新しい布団は用意してあげたいものです。
しかし、赤ちゃん用の布団は長さが短く、使える期間がとても短いでしょう。
赤ちゃん用布団は「固めの布団」であれば大人用でも代用できます。
せっかく新しい布団を買うならば、できるだけ長く使えるものを買った方が節約になります。
コップ
あえて大人用を使う方が便利なこともあります。
幼児用のコップは小さいです。
子どもはコップを口に運ぶまでにユラユラとコップを揺らしてしまうため、小さいコップだと中身があふれてしまいます。
あえて大人用の軽いコップを使うことで、多少揺れても中身はこぼれません。
爪切り
爪切りは、代用が難しいです。
「爪切りなんていくつもいらない」と思うかもしれませんが、赤ちゃん用の爪切りは必須でしょう。
なぜならば、赤ちゃんの爪は小さく、初めての爪切りはとてもドキドキします。
しかも赤ちゃんの爪は、生まれたときからグングン伸びます。
赤ちゃん用の爪切りは、ハサミのように使えるため、初めての爪切りでも使いやすいでしょう。
赤ちゃん用品や子ども用品に無駄遣いしないコツは「必要になってから買っても遅くはない」と思っておくことですが、爪切りだけは前もって準備しておくことをおすすめします。
必要なものしか買わない
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初めて子どもを生むとき、自分の嫁入り道具よりも赤ちゃんのものの方が多いことに驚きました。
当時は、出産の不安や子育ての心配を準備にお金をかけることで紛らわせていたのかもしれません。
二人目を生むときには「あるものでまかなおう」とするようになりました。
今となっては「必要なものしか買わないよ」が口癖です。
親は、子どもが大きくなるにつれて節約家になるのかもしれません。(執筆者:式部 順子)