不動産投資を行う方の中には当然「結婚」されている方も多くいらっしゃるかと思います。
配偶者の力を借りて一緒に不動産投資を行うことによって様々なメリットがある一方で、実は共同で行うことによるデメリットも存在します。
それでは具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。

目次
夫婦で不動産投資をするメリット
夫婦で不動産投資を行う一番のメリットは資産拡大スピードが早くなる点でしょう。
共働きが前提になりますが世帯収入が増える為、自己資金の増えるスピードも早くなります。
さらに共有名義にしろ、それぞれ単独で所有するにしろローンの借入可能限度額が増加しますので、より大きな額の投資を行うことが出来ます。
また、お金の面だけでなく、不動産投資では大きな金額を取り扱う為、購入時や判断が難しい場面では想像以上に心理的な負担が大きくなります。
配偶者がいることによって相談しながら進めていくことが出来ますので、精神面での負担を減らすことが出来るといった面もメリットです。
さらに実務の面でも「二人」いることは良い点が多くあります。
例えばですが、計算が得意なご主人が収益や利回りの検討を行い、美的センスに優れている奥様がリフォームについて考えるなど各自の得意分野に力を入れることで、より良いパフォーマンスを挙げることができる上に、労力を半減することも出来ます。
夫婦で不動産投資をするデメリット
夫婦で不動産投資を行う場合で一番のデメリットとして考えられるのが、離婚してしまった際の「財産分与」です。
購入した不動産を共有名義としている場合は双方の合意が無いと売却することができない為、一方が売却することを拒否すると売るに売れなくなります。
また単独名義に変更したい場合にも、二人の収入をあてに銀行はお金を貸しているため銀行の承諾が必要です。
さらに売却にお互いが合意しても、売却価格や手続き、時期など様々な面を毎回話し合って進めなければならず(場合によっては弁護士を通して)、売却が完了するまで数年単位になることも珍しくなく、より多くの時間が掛かりがちです。
お互い不動産投資のことをよく理解する
夫婦で不動産投資を行うことは資産拡大などメリットもありますが、その反面名義を二人で持つことによるデメリットも存在することが分かりました。
夫婦二人三脚で不動産投資を行っていく為には、予めお互いが不動産投資のことをよく理解して、しっかりと話し合っておくことが大切です。(執筆者:菊池 悠介)