旅行に行く前は、持ち物チェックをするように十分な保険に入っているか点検しておきましょう。

目次
保険は必要かを考える
世の中にはたくさんの保険があります。
保険は「何か予想もつかないことが起きた場合」に発生するかもしれない費用に備えて加入しておくものです。
生命保険は万一死んだら残された家族が路頭に迷わないように「死亡保険」に入っておきます。
自動車保険の場合、交通事故を起こして相手を死亡させてしまったとき、場合によっては億単位で賠償が必要になるので加入します。
ゴルフ保険であれば打ったボールで誰かをけがさせてしまい、多額の治療代を払う羽目になったり、ショートホールでまぐれでホールインワンを記録し記念品を配ることになって大きな出費に備えます。
海外旅行は楽しい思い出にしたい
行く先が海外だからこそ言葉や文化や法律の違いから起こるさまざまなトラブルがつきものです。
・ スリや置き引き、ひったくりをはじめとする盗難被害
・ ホテルなどでの過失による損害賠償
ホテルのバスルームのシャワーを出しっぱなしで寝てしまい階下まで漏水させ、アンティーク家具を濡らして200万円以上請求された人もいるそうです。
中でも一番備えておきたいのは医療費だといわれています。
国によって医療費はさまざまですが特にアメリカは高いといわれています。
突然、親知らずがうずき出して抜歯したら治療代で100万円も請求されたひともいるそうです。
もしも十分な保険に入っていなかったとしたら、楽しいはずの海外旅行がとんでもない嫌な思い出になりかねません。
クレジットカードについている保険
多くの人が持っているクレジットカードには海外旅行傷害保険がついています。
クレジットカードは年会費無料のものもありますから、実質無料で旅行保険に加入できます。
しかしカードになかには、保険適用が自動付帯になるものと利用付帯になるものがあります。

利用付帯 … 旅行代金や交通機関利用代金をそのカードで決済したときにのみ有効になる
家族旅行の場合には家族特約がついているものもあります。
しっかり自分の持っているカードの海外旅行保険がどうなっているのか、旅行の計画をたてるときに確認しておくといいでしょう。
クレジットカードに付帯している保険はあくまでも、カードの機能のひとつにすぎません。
クレジットカードの多くは年会費無料で気楽に加入できますが、ふだん使っているカードを持っているだけで旅行保険に加入できているとしたらこんなに手軽なことはありませんが、保険の内容に大きな差があります。
年会費無料のカードと有料のカードの場合では大きな差があります。
例えば一般的に年会費無料のカードより有料のカードのほうが補償の内容は手厚いです。
いわゆるゴールドカードといわれるもので、持っているだけでステイタスが高いと感じますね。
でもクレジットカードの保険といわれるものは必ずしも十分ではありません。
不慮の事故などで補償される障害保険(死亡保障)については問題ありませんが、例えば携行品(手回り品)の盗難などのとき補償される「携行品補償」については、スマホやデジカメが対象外だったり、医療保障についてもいったん自分で立替支払いをしなくてはならないものも多くあるので注意してください。
そこで不足を補うのがネットで申し込むことができる「海外旅行保険」です。
ネット型旅行保険のなかにはオーダーメイドで必要な補償を必要なだけ申し込めるものがありますのでクレジットカードの保険機能の補償範囲、条件と照らし合わして無駄のない申込が可能になります。
いつどうやって保険に入るか
旅行には慣れているので全部自分で決める自信があるからトリバゴのような比較サイトからコスト重視で航空券やホテルの手配ができるからネット完結なんて方もいるでしょう。
旅行代理店でツアー旅行を申し込むなら、行先の地域の特性を熟知したスタッフに対応してもらえます。
「このクレジットカードを使っているんですが、セットされている旅行保険では足りない補償を補うことができるように何かおすすめの保険はありますか?」と尋ねればていねいに教えていただけ、その場で契約できます。
「保険の窓口」など気軽に相談できる保険代理店がショッピングモールなどにありますが、もちろんそこでも相談、契約ができます。
ネット完結でホテルや航空券を手配した方にとっては、こちらをおすすめします。
スマホひとつで出発当日申込の注意点
出発当日申込は、航空機「遅延」補償は当日申込だと特約としてセットできません。
直行便ですべて行けるならまだしも遠方ならば必ず乗り継ぎで目的地にいくことになるとおもいます。
ドバイ経由とかシンガポール経由とかよく聞きます。
目的地が大都市ではない、とか格安航空券で乗り継ぎを余儀なくされる場合、一番気になるのは定刻通りに乗り継ぎができるかどうかでしょう。
乗り継ぎの途上で一便でも数時間の遅延や欠航があれば目的地にたどり着けず、空港で仮眠や目的地のホテルキャンセルなどが発生する可能性は実はけっこうあります。
これを補償するのが航空機遅延補償です。
こればかりは出発日当日では申し込むことができないので、余裕をもって旅行保険を申し込みするほうがいいです。
困ったときに、すぐに頼れる保険を用意

いざというときのためにはいっておくのが保険ですが、困ったことが起きたらまず、サポートデスクに電話して相談しましょう。
サポートデスクの電話番号はプリントアウトして携行することをおすすめします。
スマホに入れておくとWi-Fiが通じない地域だったり、充電切れなどで確認できない恐れがあるからです。
また、現地の病院で診療を受ける際にも、どこの病院ならばキャッシュレスで診療してもらえるかなど確認もしやすいです。
前述のとおり海外での診療はとてつもなく高額です。
立替が必要な病院にかかると手持ちの資金がショートして、行きたかった観光地に行けない、土産物も買えないなんてことにもなりかねません。
せっかくの海外旅行を楽しい思い出にするために、出発前の旅行保険のチェックを忘れずにしましょう。
クレジットカードに付帯しているから安心と油断せずに、行く先や日数を考えて必要十分な備えをしておきたいものです。(執筆者:番場 正志)