「がん保険」は、がんになった時の強い味方です。
実はがん保険ほど、保険会社によって保障内容や給付の条件が変わる保険はありません。
また、がん保険は時代の変化とともに保障内容が変化しているので、古い保障内容のままでは、がんになっても保険金を受け取れない可能性があります。
そこで今回は、がん保険で注意するべき3つのポイントについて解説していきます。
あなたが加入している、または検討しているがん保険は大丈夫か、ぜひ確認してみてください。
目次
1. 上皮内がんに対応しているかどうか

加入しているがん保険や加入を検討しているがん保険が、上皮内がんも保障の対象かどうか確認しましょう。
もし、上皮内がんが保障の対象外であった場合、がんになっても保険金を受け取れない可能性があります。
上皮内がんとは、上皮組織内に留まっているがんのことで、女性の子宮頸がんのうち、6割が上皮内がんであるといわれています。
通常のがん(悪性新生物)と違って、治療さえすれば転移せず再発することもほぼありません。
一方で自然に治癒することもなく、完治するためには病変を切り取る治療が必要です。
上皮内がん保障対象のがん保険は、悪性新生物と同額の保障のものもあれば、1割~5割程度の保障のものもあります。
がん保険で備えたい範囲と、支払える保険料のバランスでどの保障にするか考えてみてください。
2. 診断給付金の給付回数

診断給付金とは「生まれて初めてのがん(悪性新生物)と診断確定された場合に受け取れる保険金・給付金」のことです。
がん保険の中でも、古いタイプのものや保険料が安いものは、診断給付金が1度しか給付されない可能性があるため注意が必要です。
がんは、治療をしても再発する可能性がある病気ということは有名でしょう。
しかし、診断給付金が1度しか給付されない場合、がんが再発しても保険金を受け取れません。
その場合、再発のがんの治療費は、ご自身の貯金や資産を取り崩して捻出する必要があります。
2019年8月時点でのがん保険は、再発した場合に備えて、診断給付金が複数回受け取れるものが主流。
できれば給付される金額が2回目以降も変わらないタイプがおすすめです。
また、複数回受け取れる診断給付金でも、給付回数に限度がある場合があるため、加入前に確認しましょう。
3. 特約の選び方
3つ目のポイントは、がん保険に特約を付加しすぎないことです。
例えば、入院保障の手厚い医療保険に加入しているにも関わらず、がん保険で「入院特約」を付加すると、必要以上の保障に加入し保険料を払いすぎている可能性があります。
誰もが、できるだけ広い保障を準備したいと考えます。
しかし保障を手厚くしすぎた結果、保険料が高くなり現在の生活に支障が出ては本末転倒です。
また、特約を付加しすぎると、保障内容を把握するのが難しくなってしまいます。
がん保険に加入するときは、本当に必要な保障だけを厳選するようにしましょう。
がん保険は慎重に選びましょう
がん保険に加入するときは、慎重に保障内容を検討してください。
古いタイプのがん保険に入っている場合も、保障内容に過不足がないか改めて確認してみましょう。
良くないケースは、保険の販売員の言葉を鵜呑みにして、自分で理解せずに加入してしまうことです。
そして、がん保険に加入したものの長年にわたって放置している状態です。
がん保険に加入するときや、見直しをするときは、今回ご紹介した点に気をつけて、保障を選んでみてください。(執筆者:編集部)