「Suica」は電子マネー最強との呼び声も高いです。
飛行機のマイルとは異なり、JR東日本は鉄道利用でポイントがたまらないのがデメリットでした。
しかし、10月1日からは鉄道利用でSuicaを使うと、ポイントがたまるようになります。
今回は、鉄道利用でポイントがたまる概要・注意点を紹介します。
目次
Suicaの鉄道利用で還元率最大2%

2019年10月1日から、JRE POINT WEBサイトに登録したSuicaでJR東日本の鉄道を利用すると、JRE POINTがたまります。
その1:Suicaの入金(チャージ)残高での鉄道乗車でたまる
JRE POINT WEBサイトに登録したチャージ済みのSuicaを使ってJR東日本の在来線に乗車すると、1回の運賃に応じて以下の還元率でJRE POINTがたまります。
・ モバイルSuica(Apple Pay・Google Pay含む):50円ごとに1ポイント(2%)
・ カードタイプのSuica:200円ごとに1ポイント(0.5%)
具体的に路線を挙げて、シミュレーションしてみましょう。

1回の運賃が200円(モバイルSuicaは50円)に満たない場合でも、1ポイント加算されます。
荻窪~中野間の運賃は157円で200円に満たないですが、1ポイント加算されます。
ただし、他社線が含まれる場合、ポイント対象となるのはJR東日本分の運賃だけです。
他社線となる中野~九段下間の199円は、ポイント加算の対象ではありません。
乗車区間の一部が定期券区間の場合、定期券区間外に対してのみポイントが加算されます。
その2:Suicaグリーン券の購入でたまる

JRE POINT WEBサイトに登録したSuicaでSuicaグリーン券を購入しても、以下の還元率でJRE POINTがたまります。
・モバイルSuica:50円ごとに1ポイント(2%)
・カードタイプのSuica:200円ごとに1ポイント(0.5%)
例えば、東京~横浜間のグリーン券を平日にあらかじめ購入した場合、グリーン料金は780円(10月1日以降)で、
・モバイルSuica:15ポイント
・カードタイプのSuica:3ポイント
が還元されます。
条件を満たせば、「Suicaのチャージ残高での鉄道乗車でたまるポイント」も二重取り可能です。
その3:モバイルSuica定期券の購入でたまる
JRE POINT WEBサイトに登録したモバイルSuicaでモバイルSuica定期券を購入すると、購入額50円ごとにJRE POINTが1ポイントたまります。
「Suicaのチャージ残高での鉄道乗車でたまるポイント」とは異なり、他社線が含まれていても購入額全額がポイントの加算対象です。
具体的に路線を挙げてシミュレーションしてみましょう。

他社線が含まれている新宿~二子玉川間も、満額ポイント加算の対象となります。
2020年2月26日以降、モバイルSuicaの年会費が無料に
還元率だけ見ると、カードタイプSuicaよりモバイルSuicaがお得です。
現在、ビューカード以外のクレジットカードをモバイルSuicaに登録すると、1,030円(2019年10月1日~2020年2月25日は1,050円)の年会費が発生します。
ビューカードを持っていない方にはデメリットです。
しかし、2020年2月26日以降、モバイルSuicaの会員登録・継続をすると、モバイルSuicaの年会費が発生しません。
ポイント加算対象とならないケース
今回のポイント加算の対象とならないケースをまとめました。
・ JRE POINT WEBサイトで登録していないSuica
・ カードタイプのSuicaで定期券を購入した場合
・ 普通列車グリーン車に乗ってから車内で精算した場合
・ 紙(磁気券)の乗車券・グリーン券を購入した場合
・ 特急券(新幹線含む)を購入した場合
・ おとくなきっぷ(青春18きっぷなど)・回数券を購入した場合
・ 無記名Suica・りんかいSuica・モノレールSuicaの利用
・ Suicaを使ってJR東日本以外のエリア(私鉄のみ乗車・JR東海のみ乗車など)に乗車した場合
・ Suica定期券区間内の乗車
・ JR東日本内の異なるエリアをまたぐ乗車(首都圏エリア⇔仙台エリア・新潟エリアなど)
・ Apple Payに登録の2つ目以降のSuica(JRE POINTに登録できるのは1つのみ)
ビューカードでのチャージでさらに1.5%還元
モバイルSuica・カードタイプSuicaへのチャージは券売機で現金を使っても可能ですが、ビューカードからクレジットチャージすると、チャージ金額の1.5%のJRE POINTがさらにたまります。
ビューカードでクレジットチャージしたSuicaを使って、今回のポイント対象外である磁気券・回数券などを購入すれば、ポイントの取りこぼしも少ないでしょう。
チャージにおすすめの主なビューカードは、タイプ別に以下のような感じですので、参考にしてください。

・ コストを少なくしたい方 … ビックカメラSuicaカード(年1回利用で年会費無料)
・ JRを頻繁に利用するアクティブシニア … 大人の休日倶楽部ジパングカード(JRが割引になる)
まずはJRE POINT WEBサイトで登録しよう
10月1日から、鉄道利用・Suicaグリーン券の購入・Suica定期券の購入で、0.5%~2%分のJRE POINTがたまります。
2020年以降は、
・ 回数券のように繰り返しSuicaで乗車すると乗車1回分などのポイント還元
・ えきねっとでの切符購入でポイント還元
などのサービスも予定されています。
今でさえ最強と呼ばれているSuicaが、無双状態になってしまいそうです。
いずれにせよ、JRE POINT WEBサイトでSuicaを登録しないことには始まりません。
新規登録で100ポイントもらえますので、これを機に登録しましょう。(執筆者:角野 達仁)