日本の株式市場で今熱い注目の銘柄といえば株式会社enish(エニッシュ)(証券コード:3667)です。
年初では500円程度だった株価が800円を超えて1,000円を超える勢いで上昇しています。
2017年にもenishは株価500円台から3,760円までたった3か月で約7倍という大相場をになった事もある銘柄です。
爆発力があるゲームセクター株だけに多くの個人投資家が
と話題にしています。
最近enishがなぜ再度人気になって多くの投資家に買われているのかその理由を調査してみました。

目次
株式会社enishはこんな会社
株式会社enishは主に携帯ゲームやブラウザゲームの開発・運営を行っている会社です。

人気のタイトルである欅坂46と日向坂46公式のゲームでもある「欅のキセキ」は400万ダウンロードを突破するenishの代表的なゲームとなっています。
enishの既存タイトルは主に以下の5つ
欅のキセキ

欅坂46と日向坂46公式の簡単操作で遊べるパズルゲームです。
ぼくのレストランⅡ

レストランを舞台にした経営シミュレーションゲームです。
ガルショ☆

アパレルショップを舞台にした経営シミュレーションゲームです。
魁!!男塾 ~連合大闘争編~

週刊少年ジャンプに掲載されていた人気コミックを題材にした無料RPGゲームです。
料理の鉄人

フジテレビで放映されていた人気番組とタイアップした料理対決ゲームです。
他にも着せ替えアプリやECなどもやっていますが、ほぼ携帯ゲームに力を入れている会社となっています。
最新の四半期決算では赤字が拡大
欅のキセキが売り上げを牽引している状態ですが、最新のセールスランキングでも100位~200位あたりを行ったり来たりしている状態です。
2019年7月30日発表された最新の第2四半期決算では売上高が減少し赤字も拡大しておりますが、今後配信する新作タイトルの開発費の費用を先行して計上した事が要因の1つでした。
不採算タイトルをクローズして整理が進んだのは好印象を受けます。
売上高が減少している事から既存タイトルに力を入れても今から爆発的に人気が出るかと言ったら厳しい状況でしょう。
ですので、enishとしては既存タイトルで一定の売り上げを維持しつつ、下半期に新作ゲームを立て続けにリリースして売り上げを爆発的に伸ばす戦略をとっていくようです。
新規タイトル開発のための資金調達は完了しており、あとは下半期の新作ゲームがヒットするのかしないのかにかかっていると言っていいでしょう。
買われている理由は今後の期待値
決算も赤字拡大で良いとは言えないenishが買われている理由は今後の期待値であることは間違いないでしょう。
主に携帯ゲームの製作会社ですので、新作のゲームがヒットすれば一気に売り上げも伸びていきます。
特に注目なのが海外展開。
最近ではエクストリーム(6033)の新作ゲームであるラングリッサーが中国をはじめ全世界で大ヒットを収めて思惑を呼び株価も一時的ではありますが爆発的に上がりました。
enishもエクストリームに続けるかどうかは以下の2019年リリース予定のタイトルにかかっています。
VGAME(2019年9月24日中国配信予定)

主な内容は行方不明になった親友を救おうとする主人公が現実世界へ浸食しようとする「奇体」と戦いを繰り広げる未来型アクションRPGです。
中国の大手アプリ配信ストアである「TapTap」で100万人以上の事前登録者数です。
他のプラットフォームも合計すると事前登録者数が350万人を突破しており注目度も高いゲームになっています。
クオリティが非常に高く評判の良いゲームだけに、このVGAMEが中国配信のセールスランキングで何位に登場するのか? でより長い大相場になるのかが決まりそうです。
HiGH&LOW THE GAME ANOTHER WORLD(2019年秋配信予定)

EXILE TRIBEが出演した日本テレビのドラマ「HiGH & LOW」シリーズを元にしたアクションRPG。
リリース時にTVドラマシリーズのシーズン1~2のストーリーが収録されるという事で原作ファンはうれしいです。
事前登録者数は2019年8月現在で15万人を突破し、twitterの公式アカウントのフォロワー数も5万人を超えています。
映画でも興行収入65億円を突破したHiGH & LOWですから知名度は抜群です。
EXILEには女性のファンも多いでしょう。
ただ、ゲームでは可愛いちびキャラにしたり工夫はしていますが、女性ファンが男臭いアクションRPGをやるのかは疑問です。
原作の男性ファンと一部の女性ファンを上手く取り込んでいければヒットも期待できるかもしれません。
De:Lithe ~忘却の真王と盟約の天使~(2019年秋配信予定)

最大4人での協力バトルが可能なドラマチック共闘オンラインRPG
enishのオリジナルタイトルであるDe:Lithe(ディライズ)は2019年秋にまずは日本配信予定です。
上海で行われるゲームショウにブース出展するなど、中国での配信も予定しているのが伺えますね。
上記2作品と比べると期待値的には劣りますが、enishオリジナルタイトルなので中ヒットでもすれば売り上げに大きく貢献するでしょう。
そして海外配信もスムーズに進めていきたいです。
enishの今後の株価はどうなる?
現状のenishは決算内容などは全く関係なく、もしVGAMEが万が一セールスランキングで一桁に入ったら? など新作ゲームの期待に対する思惑で人気化している状況です。
ゲームセクター株は思惑が発生している状態で株価が良く伸びる傾向にあります。
注意すべきなのはゲームがリリースされたと当時に投げ売りが始まって暴落してしまう「配信ゴール」です。
多くの個人投資家が想定しているよりもセールスランキングが良くなかった時は暴落してしまう可能性があります。
また何らかの情報が出て思惑が薄れてしまった時も注意が必要です。
上手な立ち回り方としては押し目で購入して強い思惑状態が続いている間は保有を継続します。
そして配信前に半分を利確して配信ゴールが起きるようなら残りの半分は手仕舞いするというように工夫をした立ち回り方が必要になりそうです。
enishの当面は思惑相場というのを意識して、今後の株価推移について見ていくと良いでしょう。(執筆者:編集部)