2019年7月に米FRBが10年半ぶりに利下げにシフトしたあたりから、日本の長期金利(10年国債利回り)が再度、すごいことになっています。
9月4日には過去最低のマイナス0.3%に迫るマイナス0.295%を付けました。
足元では、マイナス0.2%程度まで戻していますが…
こうなってくると、長期固定金利の住宅ローンも借換えにはもってこいの時期となります。
今回はフラットからフラットへの借換えメリットについてお話したいと思います。
目次
フラット35(期間21年以上)の金利推移
日本の長期金利がそれだけ下がったということはフラット35商品の金利も同様の動きを示すことになります。
フラット35の金利も2016年8月につけた最低金利に迫っている状態です。
フラット35からフラット35への借換えとは?
フラット35からフラット35への借換えとはもちろん、金利の高いフラット35から金利の低いフラット35への借換えのことです(フラット35Sからフラット35も含みます)。
これだけ低水準になれば、借換えメリットが出る方は相当数になることでしょう。
全期間固定金利から全期間固定金利への借換えのため金利変動リスクはなく、デメリットは見当たりません。
借換え時に計算した借換えメリットが確定しますのでお薦めです。
借換えでの注意点
デメリットは見当たりませんが、注意点はあります。
それは、
です。
これは審査上、直近12か月の返済状態を確認されるためです。
ということは、2018年9月返済開始以前のフラット35利用者が対象になります。
実務上、借換融資が実行されるまでには、約1か月半~2か月程度かかります。
すぐに申し込んでも、融資実行は早くて来月(10月)、遅いと11月ということになります。
適用金利は融資実行月の金利になりますので、今月(9月)の金利適用は無理ということです。
来月以降に金利が上がり出したら、借換えメリットは減っていきます。
既に動いている方は大勢いると思いますが、動くなら早く動くに越したことはありません。
どのくらいの借換えメリットが出るのか?
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団体信用生命保険の加入についてどう考えるかなどで試算が変わってきますが、
・ 残債3,000万円程度
・ 同残年数で返済
とすればおおむね、
約1~2年前に借りた方… 約100~250万円程度
約4~5年前に借りた方… 約350~500万円程度
のメリットは出そうです。
繰上返済をお考えの方は注意ください。
約3年前の低水準時期に借りた方でもメリットが出る場合があります。
ざっくりとした借換えメリットですので、必ず自身の場合で試算してもらってください。
10月の消費増税前の駆け込みでいろいろ気になっているかと思いますが、現在フラット35をご利用中の方で、上記の条件を満たす方は、もっとお得になる話です。
すぐに行動されることをお勧めいたします。(執筆者:小木曽 浩司)