今回の消費税増税は複雑でわかりにくく、直前になって急にあふれ出した情報に気持ちが追いつかないという方も多いのではないでしょうか。
10月スタートの消費税増税はもうすぐそこですが、9月後半の今からでもまだ間に合うことはあります。
目次
大原則は「あわてて不要なものを買い込まない」こと
増税の前と後で価格が変動しないものであれば、増税前に買っておいたほうがお得です。
ただし、お得になるのは「必要なものだけ」を買った場合です。
増税前後で価格が変動しない商品を10万円分買っておく場合、増税前に買っておいたほうが消費税2,000円分がお得になります。
2,000円でもお得ならそれに越したことはないのですが、不要なものを一緒に買えばすぐに相殺されてしまう金額なので注意が必要です。
増税前後の消費税の差額は、
・ 10万円… 2,000円
・ 100万円… 2万円
・ 1,000万円… 20万円
増税対策の買い物をする場合、差額分がお得になる買い物なのかどうかシンプルに考えてみる必要があるでしょう。
それらのことを踏まえた上で、増税前に買っておくべきものとそうでないものを見極めましょう。
増税前に買っておくべきもの
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増税前に買っておくべきものとしてよくピックアップされているのが以下の商品です。
・ 電車の切符や定期券、航空券
・ テーマパークや映画、ライブのチケット
・ エアコン、冷蔵庫、洗濯機などの白物家電
・ 書籍
・ 医薬品
・ お酒
・ 高級ブランド品
「今年の冬のボーナスで何を買うか」、「年末年始にかけて何を買い込むか」を想像し、増税前後で価格が動かない商品があれば今買っておいたほうがいいでしょう。
今こそ防災グッズをお得に買い込むとき
使うかどうかわからない防災グッズにどこまでお金をかけるべきか迷うところですが、増税前で購買意欲の高まっている今こそ防災グッズを積極的に購入しておくべきときです。
・ 充電型のラジオや扇風機
・ カセットコンロ
・ カセットガス
・ 水を入れる容器
・ トイレ用に使用するペットシーツ
・ 紙おむつ
・ 大きめのポリ袋
・ ブルーシート
など、備えておけば安心と思うもので足りないものはないでしょうか。
資金に余裕があるならば、発電機や石油ストーブ、カセットガスストーブなども要チェックです。
増税前に買っても変わらないもの
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増税前に買っても変わらないのが以下のような項目です。
・軽減税率が適用されるもの(飲食品)
・消費税がかからないもの(土地や有価証券、保険など非課税のもの)
・キャッシュレス決済で購入している小中店舗の商品(増税後はポイント5%が還元される)
・商品券やプリペイドカード、キャッシュレス決済のチャージなど
・価格変動が大きいもの(価格の安い日用品など)
・新車(増税後に減税があるため)
普段からセールを狙って買っているような日用品は、増税前に買ってもあまり変わりません。
ただし、増税前の駆け込みセールなどで日用品がいつもより大幅に安くなっているならば、多めに買っておくといいかもしれません。
不要なものの「ついで買い」に要注意
「特売品だけを買いに行ったつもりが、特売品以外のものまであれこれと買い込んでしまった」という経験がある方は多いと思います。
増税対策の買い物で不要なもののついで買いをしてしまうと、浮いたはずの増税分があっという間に消えてしまいます。
増税前の駆け込み需要を見こんだセールが各所で開催されていますが、情報にあおられるまま無計画に買い込んでしまうのではなく、必要なものだけを買うよう心がけましょう。(執筆者:木山 由貴)