10月1日から消費税が8%から10%にアップします。
それに伴い、国では最大5%の還元事業を行いますが、PayPayでも還元事業を行うとの発表がありました。
今回は、10月から始まる国・PayPayの還元の概要、そして注意点などを紹介します。
目次
「還元事業」&「まちかどペイペイ」で最大10%還元

10月の消費増税で予想される消費の冷え込みを回避するため、国は10月から「キャッシュレス・消費者還元事業」(以下「還元事業」)を始めます。
中小・小規模事業者が経営する対象の店舗・フランチャイズチェーンで、対象のキャッシュレス決済で買い物すると、2~5%分のポイントが還元される事業です。
対象店舗・フランチャイズチェーンには、以下のようなポスターが掲示されていますので、探してみましょう。

PayPayの「まちかどペイペイ」キャンペーン
PayPayでは還元事業に関連して、「まちかどペイペイ」というキャンペーンを開始します。
まちかどペイペイ第1弾は10月1日~11月30日で、第2弾以降も予定されています。
「まちかどペイペイ」キャンペーン還元率
店舗・PayPay利用金額の引き落とし方法によって、合計還元率は以下のように異なります。

中小・小規模事業者が経営する対象店舗でPayPayを使って支払い、利用金額の引き落とし方法を
・ヤフーカード
のいずれかに設定すると、10%の還元を受けられる計算です。
「まちかどペイペイ」の上限と具体的な還元金額
「還元事業」、「まちかどペイペイ」のそれぞれに、以下のような還元の上限が設定されています。

具体的な金額でシミュレーションしてみましょう。

「まちかどペイペイ」で1回あたりの決済金額が2万円を超えた部分には、還元事業による5%分しか還元されません。
フランチャイズチェーンは「まちかどペイペイ」対象外
還元事業対象のコンビニ、ガソリンスタンドなどのフランチャイズ店舗でPayPayを使っても、特別お得ではありません。
前述の表を見ても分かるように、還元事業から2%、PayPayの通常還元率の1.5%が還元されるだけで、「まちかどペイペイ」からは何の還元もないからです。
4つのミッションクリアで500円相当のPayPayボーナスを還元
また、「まちかどペイペイ」とは直接関係ありませんが、10月1日~31日に以下の4つのミッションをクリアすると、500円相当のPayPayボーナスが還元されます。
ミッション1:PayPay残高へのチャージ
ミッション2:オンラインでのPayPay決済
ミッション3:実店舗でのPayPay決済
ミッション4:PayPay残高を送る機能の利用
10月の同時期にキャンペーンを実施する以下の店舗は、ミッション4の対象とはなりません。
・ 福岡ソフトバンクホークス観戦
・ B.LEAGUE
「まちかどペイペイ」発表に合わせてひっそりと改悪も

大々的に「まちかどペイペイ」が発表された陰で、ひっそりと2つの改悪の発表がありました。
むしろ、こちらの方が重要かもしれません。
改悪1:通常のPayPay還元率がダウン
まず、PayPay利用金額の引き落とし方法に応じた通常の還元率が、以下のように引き下げられます。

ヤフーカード以外のクレカを引き落とし方法に設定していた人は、今後還元を受けられなくなりますので、注意してください。
改悪2:PayPayチャンスもグレードダウン
PayPayを利用すると抽選でPayPayボーナスが当たるPayPayチャンスも、以下のようにグレードダウンします。

最大1,000円当たる確率が1/20から1/100へと大幅ダウンします。
1/25の確率で当たっても100円相当ですので、あまりうれしくないかもしれません。
増税後は準備にぬかりなく「まちかどペイペイ」に臨もう
10月1日~11月30日の期間中、国の「還元事業」に合わせて「まちかどペイペイ」が開催され、最大10%還元が受けられます。
ただしそれには、
条件1:中小・小規模事業者 が経営する還元事業対象の店舗
条件2:PayPay加盟店
条件3:PayPay利用金額の引き落とし方法をPayPay残高かヤフーカードのいずれかに設定
の3つの条件を満たさなければなりません。
ヤフーカード以外のクレジットカードは、10月1日から還元の対象外となるため、ヤフーカードを作った方がよいかもしれません。
消費者側もしっかりと準備したうえで、できるだけお得を享受しましょう。(執筆者:角野 達仁)