投資を始めたけれども、
そう悩んでいる方も多いと思います。
実際に、2019年は相場の値動き(ボラティリティ)が大きく、本当に投資を続けられるだろうかと心配になりますよね。
筆者は15年以上株式投資を続けているので時おり相談を受けるのですが、答えは決まっていて
です。
もうすこし具体的にいえば、「20~40年」は欲しいところです。
20年以上という数字が出たところで、理由も含めて解説していきましょう。

目次
株式の投資期間は「永久」が最適解
です。
株式投資では、経済の発展や成長が私たち投資家の利益につながるからです。
また、株式会社は人間と違って寿命がありません。
もちろん、倒産のリスクや相場の長期低迷などを心配される方もいらっしゃると思います。
かく言う筆者も例外ではなく、保有していた株が倒産で紙屑になるのではないかという肝の冷える思いを2回ほどしました。
確かに、1社1社だと倒産リスクはあるのですが、例えばNYダウやTOPIX(東証株価指数)などには寿命や倒産がありません。
いわゆるインデックス投資、パッシブ投資と呼ばれるものですね。
少し言い方をかえると、
です。
分かりやすいように長期で投資をした際のリターンを見てみましょう。

上記画像は1802~2012年の期間で、株式や債券を「1年」、「2年」、「5年」、「10年」、「20年」、「30年」保有した結果を示しています。
棒グラフでは、
Bonds = 債券
T-Bills = 短期債
です。
こちらを見ていくと明らかで、1年や5年では変動幅も大きくマイナスになる確率も非常に高いのが分かります。
一方、20年以上の保有を見た場合、「Stocks = 株式」はマイナスにならないことが見てとれます。
というのは株式投資をするうえで、知っておくとよい情報です。
ちなみに、200年以上にわたるデータですので、都合のよい期間だけを切り取ったなどということはありませんのでご安心ください。
ということで、株式投資の期間は「永久」というのが最適解なわけです。
とはいえ人間には寿命があります。
そもそも投資をするのは老後への備えなどが大半ですよね。
ここからは、現実的で妥当な投資期間を考えていきましょう。
現実的な投資期間は20年
結論から書きますと、妥当な期間は20年です。
長期投資、長期保有をすることで、まず負けにくいであろう期間です。
これは、「つみたてNISA」を主導している金融庁からも似たようなデータが出ています。

上記の図では、国内外の株式と債券に分散投資しているので、株式投資のみではありませんが、1つ前に紹介した図とイメージが重なりますよね。
「つみたてNISA」は、年間40万円までの少額積立投資に対して、その運用益が20年間非課税となる制度です。
これは非常によく考えられています。
という意思が感じられます。
筆者も含めていわゆる庶民であれば、「つみたてNISA」等を利用して20年以上投資するというのが1番お得な投資法です。
20年以上の長期投資を目指す
本記事の内容を整理しますと次の通りです。
2. 倒産リスクがないNYダウなどの指数に投資する
3. 過去200年以上のデータにおいても、長期保有するほどリターンが安定している
4. 株式投資の目的は「保有」ではないので、現実的には20年を目安に運用する
筆者は43歳になりましたが、「つみたてNISA」でコツコツと株式投資を続けています。
人生100年時代ということもあり、まだまだ運用期間は長くできます
退職金など大きな金額を一気に運用することはおすすめしませんが、投資に遅いということはありません。
・少しずつゆっくりと株式を増やしながら長期投資をしていく。
・老後の生活の中で、必要になれば取り崩していく。
こういった長期投資をしていきたいですね。
私自身もまずは20年を目指した運用をしていきます。
先は長いのですが、ともに頑張りましょう。(執筆者:松崎 正義)