先週は、前週の流れの上値の重さを継続する雰囲気で始まり一旦、上に行く雰囲気を出しましたが、結果、週末には先週の安値を更新し、前週の安値も更新する形で押す可能性を高めて、週末入りとなりました。
しかし、週末の動きは、前回にも記載した7月のもみ合いの上限で、大きい流れでダブルボトムのネックラインまで押したのち、反発して下髭を作って引けました。
この動きで、金曜日が押し目で、この後上値追いとなり、先週の押しがリターンムーブという見方も出来る状況になっています。
結果は、週明けの動きを見ての判断となりますが、逆に先週の動きで、9月19日を一番天井、9月26日を二番天井となるミニダブルトップとなり、この週末金曜日にネックライン割れという展開で下げが加速という状況にもなっています。
金曜日の動きで終値が、ミニダブルトップのネックライン近辺まで戻しているので、判断としては、下と決められる状況になく、週末入りとなっていると取れます。
ただ、週足で先週の足型を見ると、陽陰の包み線となっているので、下に向かう足型となっています。
さらに月足では、今年に入って26か月線を割り込んで、向きは上向きを維持しているものの、終値で上に出たのはひと月だけで、現状も26か月線が上値抵抗線の位置取りになり、この週末も割り込んで引けています。
この週足月足からも、上値の重さは見え隠れしていますが、どうなるでしょうか?
ファンダメンタル的には、8月後半から始まった反発は、材料出尽くしの雰囲気で、先週の押しを作りましたが、アメリカを中心とした関税問題が終焉の方向に向かい、雰囲気も出ていることで、これが現実のものとなれば、更なる上値追いもあり得るかと思いますが、現状では日本との問題は、課題はあるものの悪化はないという事で着地の雰囲気ですが、中国との関係の完全回復はまだまだ着地は見えないと考えます。
であれば、更なる悪化もどこかのタイミングで浮上するかなとも考えます。
そして、世界的金融緩和での上げの後の実体経済への好影響が、どこまで出るかの見極めですが、実態への影響は、少々時間がかかることが想定されます。
したがって、実体経済の指標が週明け、日銀短観、米国の雇用統計などの状況によっては、下振れも考えられそうな予感です。
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米国においては、9月末で締める決算が10月の半ばから出てきますが、その内容に対しての思惑も出てくると考えます。
トランプ大統領の弾劾問題も、現状の押しの影響の一つとなっており、しばらくは影響がありそうな気配です。
ということで、抱えている世界経済の問題としては、不安材料も多く先行きが不透明であるといえます。
さらに、先週の出来高は、一週間を通して2兆円を超えており出来高がしっかりした中での、押しが意味するものが何なのかも来週見極めになります。
そして米国の動きから、週明けは押して始まることが想定されます。
現状の押しの深さは、週末金曜日の髭の範囲内であり、9月11日の12日の窓が抵抗帯となるような形の寄り付きとなり、この窓を週明け埋めに行くことがあれば、リターンムーブ回避で押しが本格化することになるので、週明け、さらなる深い押しとなることが想定されます。
もしそうなれば、最低でも25日線までの押しが想定され、BOXという事が実現となるのであれば、2万1000円近辺ないし、2万100円近辺までの押しが想定されます。
というような動きがもし出れば、他にもテクニカル指標等が上値追いの終焉を示してくることになります。
詳しくは下記にて記載します。
さてさて週明けの動きどうなるでしょうか?
目次
現状分析
5日線
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前週までは記録的な上に乖離した状況を続けてきましたが、先週に入り2日目で下に割り込み、終値では週後半の3日間が下回り、9月26日の木曜日だけが触れたものの、週末は下に乖離する形となっています。向きも週後半に下向きとなり、下に押しやすい形状位置関係となっています。
25日線
変わらず上向きで、角度も急な状況をキープしていますが、そろそろ角度は緩やかになりそうな気配です。
位置も上に乖離を維持していますが、乖離率は週末で2%代まで近くなったことで、過熱感が一旦収まったといえる状況です。
そして先週、一気に75日、100日、200日を上抜けて、ゴールデンクロスとなり、トレンドが上昇を示す位置関係になったところですが、株価の動きは押す雰囲気となっています。
この移動平均線の並びは、トレンドを示した瞬間にトレンドが転換することがBOXの時は特に実現しやすいのでパターンとして覚えておいてもらえたらと思います。
75日線
変わらず上向きで、25日線同様、先週100日、200日線を上抜けてゴールデンクロスとなっています。
そして上から5日、25日、75日、200日、100日という並びとなりました。
トレンドライン
前週と変わらずで、上は4月の高値の横軸、下は、目先、ネックラインとしている7月の上限2万1800円となります。
さらには、2万1500円どころ、2万1000円どころ、2万100円どころとなってきます。
さらに切上がりのラインで8月26日、29日、9月4日の安値を結んだラインがサポートラインとなるか注目したいと思います。
テクニカル指標
一目均衡表
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現状押し転換線を割り込みましたが、基準線、雲の上を維持しており基準線、転換線、ともに横向きでまだ弱気になる形状は示していないと考えます。
遅行線はギザギザしながら切り下げるものの、雲の上、日々線の上はキープしています。
ボリンジャーバンド
バンドが拡大から上向きとなり、先週の押しで+1σを週末に割り込みました。
この位置が押し目なのか?の見極めですが、もう一日、下を維持すれば急上昇は終焉といえると考えます。
やはり前週の+2σを割り込んだことで、この押しが始まったといえると思います。
今回の上昇は+2σと3σの間を維持しての上昇なので、急上昇を示しており息継ぎが出来なかった分、日柄的に長続きが出来なかったのかなと思います。
この後は、+3σ、+2σの動き向きがどうなるかに注目です。
スローストキャスト
2本のラインが緩やかに下り、半分より下に入りました。
この動きで、急上昇は終焉と考えますが、緩やかに下りていくときは、強い時と取れる動きでもあるので、判断が難しいとも考えます。
したがって下りてきたから現段階で急上昇終焉というのは少し早いかなとも考えられる状況です。
総合判断
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急上昇には陰りが出て終焉するか?しないかの瀬戸際の週末と考えます。
結果的には、上値目途とした4月高値が抵抗線となり押しを創出し、押しが深くなるか?浅めで終わるか?
非常に判断が難しい状況ですが、現実的に押されている状況で、週明けも押されることを考えると、可能性的にはもう少し深い押しがメインシナリオになるかと考えます。
気温差が激しくなり健康管理が難しい時期ですので、皆様ご自愛くださいませ。(執筆者:城 晶子)