都市ガスやオール電化住宅比べ、点検や修理が簡単なプロパンガスは、災害にも強いことで知られています。
しかし、プロパンガスの欠点は料金が高いことが家計にとっては苦しく、とくに入浴などでガスの使用量が増える冬場は、高額なガス代に悲鳴を上げてしまう方も少なくないでしょう。
ですが、実はプロパンガスも少し工夫をすれば、毎月のガス代を節約できます。
今回は、筆者が実際に行っている方法を交えながら、プロパンガス代を節約する方法についてまとめました。

目次
契約しているガス会社の料金を見直す
電気代と同じように、契約しているガス会社の料金を見直すことで、プロパンガスにかかる出費を抑えられる場合があります。
プロパンガスの料金は、都市ガスのよう公共料金がないため、会社ごとに価格を自由に決めることが可能です。
そのため、どのガス会社に契約をするかも自由です。
「電気自由化」と同じように、なるべく料金の安いガス会社に変えることで、プロパンガス代を節約できます。
給湯器を使わないときはスイッチを切る
給湯器のスイッチを入れている状態だと、いつでも温かいお湯が出る状態です。
とても便利ではありますが、その分常にガスを使っているため、プロパンガス代も上がってしまいます。
最近の給湯器は、スイッチを入れっぱなしにしてもガスではなく電気代で消費する製品が多くなっていますが、賃貸についているものは古いタイプの給湯器が多いため、より注意が必要です。
どちらにせよ、プロパンガスか電気代を消費することには変わりませんので、給湯器を使わないときはこまめにスイッチを切ることを意識して行いましょう。
【入浴】お風呂のプロパンガス代を減らすコツ

お湯を湯船にたっぷりためない
お風呂に浸かる場合、お湯を湯船にたっぷりためたくなりますが、お湯の量が多いほどガスの消費も増えてしまうため、必要最低限に抑える必要があります。
湯船に浸かってお湯が溢れてしまうのはもったいないです。
お風呂に浸かったとき、肩までお湯がかかるくらいのお湯があれば十分ですから、適正量を調整してみましょう。
ふたを使ってお湯が冷めるのを防ぐ
家族の帰り時間がバラバラだと、1度お湯をはっても冷めてしまいます。
お湯が冷めないよう、「追い炊き」や「保温」などの便利な機能を使うことが増えますが、実は、これらの機能はかなりガスを消費してしまうため、プロパンガス代がかさむ大きな原因です。
お風呂にはふたをつけて、できるだけお湯の温度が下がらないように工夫することで、追い炊きや保温の回数を減らすことができます。
また、家族が帰宅する時間に合わせて、1番ガスの消費が少なく済むよう入浴時間を調整することも大切です。
【キッチン】ガスコンロのプロパンガス代を減らすコツ

圧力なべを使って、調理時間を減らす
圧力なべを使うと、短時間で食材にしっかり火が通ります。
ガスコンロを使う時間そのものを減らすことができるので、煮物やカレーなど、火の通りにくい根菜類が多いメニューを作る際におすすめです。
電子レンジで食材を下茹でする
料理をイチからガスコンロを行うのではなく、電子レンジを使って食材に火を通しておくのもプロパンガス代の節約に有効な方法です。
電子レンジとシリコンスチーマーを使えば、短時間で火が通るので時短にもつながります。
電気鍋やフライヤーを使う
電気を電源として使える調理家電をフル活用するのも、プロパンガス代を大幅に減らすことができます。
筆者は、揚げ物はガスコンロではなく電気フライヤーを使用、鍋ものは卓上タイプのIHクッキングヒーターを使用しています。
また、電子レンジの自動調理機能を使って焼きそばを作ったり、炊飯器で肉じゃがを作ったりすると、時短できるうえにプロパンガス代も浮くので一石二鳥です。
工夫すれば費用を浮かせる
これから、冬に向けてプロパンガス代が高くなる時期に入ってきますが、工夫すれば費用を浮かせることができます。
できるだけガスを消費しないことを念頭に置き、プロパンガス代の節約に励みましょう。(執筆者:三木 千奈)