家計管理のワークショップを開催していると、多くの人が転ぶ「転びどころ」が見えてきます。
そのひとつに、
というお悩みがあります。
曰く、
何のために働いているんだか…」
これ、共働き家庭あるある、ですね。
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目次
週末外食の「何が悪いのか」を考える
最初にお断りしておくと、「週末に外食に行くこと」が悪いのではありません。
問題の本質は、その根底にある「いいじゃん!」と無理に押し切る気持ち、そう罪悪感にあるのです。
なぜ、罪悪感を感じてしまうのか。
感じないためにはどうしたらよいのか。
週末外食の罪悪感を感じないためには
順を追って考えてみましょう。
週末外食にする理由1:面倒臭さ
さて、
と思う理由の筆頭は、面倒臭さです。
という気持ちではないでしょうか。
週末外食回避策1:鉄板メニューを決めておく
しからば、あらかじめ週末の鉄板メニューを決めておくのです。
私は、ワークショップのお客様によく
と質問しています。
なるほどと思った答えが、空揚げです。
「え? 空揚げなんてかえって面倒くさくない?」と思われがちですが、揚げ物が一品あるだけで食卓は一気に華やぎます。
空揚げと一緒に
・冷ややっこ
・冷凍の枝豆
・簡単なサラダ
どうでしょうか。
空揚げを中心にした「居酒屋風の食卓」が一丁あがりです。
我が家でよくやるのは、手巻き寿司です。
寿司ネタだけは奮発しますが、ご飯と海苔、お味噌汁は自前なので、外で食べるよりもずっと安く楽しめます。
サラダでボリュームを出すのもポイントです。
誕生日などにもおすすめです。
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週末外食にする理由2:週末にはイベント感が欲しい
外食で得られる気分のひとつに非日常の「イベント感」があります。
せっかくお休みの週末の食事、特に夕食にイベント感が欲しくなるのが人情というものです。
週末外食回避策2:週末料理は、イベントとして楽しむ
これからの季節は、鍋物もいいですね。
そうした消費者ニーズを捉えてか、最近はいろいろな鍋物の出汁が売っています。
それでも毎週末鍋となると、さすがに飽きます。
そこで私は、図書館で料理本を借りてきて、鍋物のレパートリーを増やす研究をしています。
料理好きならともかく、新レシピに挑戦するハードルはなかなか高いものです。
しかし、
と思って料理本を見ると、目的がはっきりしているせいか新作に着手できることが多いのです。
新しいメニューが食卓に出るようになると、外食で得られる気分のひとつ、「イベント感」が満たされるのです。
こんなふうに週末の家料理をイベントとして楽しむ感覚が出てきたらしめたものです。
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週末外食にする理由3:帰宅が遅いと気力がなくなる
帰宅後に何かをする余力が残っていないと、当然ながら夕食を作る気にはなりません。
週末外食回避策3:休日の自宅到着は午後4時に
余力が残っている時間帯に帰宅する、家料理にするにはこれが肝要です。
さらに、週末料理を「イベント」にするためにも、休日の自宅到着時間が肝となります。
その具体的な帰宅時間は、午後4時です。
午後4時に自宅に戻ると、外出からの荷物を片付けて、ホームウェアに着替えた後、
という気力が残っています。
「何か、新しいことしちゃう?」という気分も残っているのです。
余力が残っている時間帯に帰宅する、たったこれだけのことで、ぐんと週末料理の回数が増えます。
陣頭指揮者を決めて皆で食卓を整える
家族のイベントとして、週末は午後4時くらいから夕食の準備をみんなでするのもいいですね。
陣頭指揮を執る人を決めて、その人を隊長に週末の食卓を整えても楽しいですね。
この記事では、長男、中学生の双子を隊長にした時の食卓の画像を載せています。
「イベント感」= 非日常演出には器も大切
器も大切かもしれません。
我が家には、「週末だけ使う器(凝った仕様の大皿)」があって、そうした非日常の器のなかには保育園や幼稚園のバザー会場で手に入れたものもあります。
大皿は普段の生活で使いづらいせいか、驚くほど安い値段で売っているのです。
週末外食欲求に勝って、ぜいたく食材で家食の効果
外食の根底にある「自分で料理を作ったらお金が浮くのに、それができない私って駄目」という罪悪感と向き合い、己に勝つといろいろなものが待っています。
自宅で料理をしておおかたの準備が終わったら、お風呂も先に入ってしまえます。
休日の夜にパジャマに着替えて、自宅でゆっくりと飲むビールは格別です。
もちろん、家計にも優しいのは言うまでもありません。
ちょっとぜいたくな食材を買ったとしても、外食費よりは安いはずです。
その分を「外食したつもり貯金」に回して、1か月分を集計してみましょう。
集計した金額を見ると、「来月も頑張ろう!」というモチベーションにつながるのではないでしょうか。(執筆者:楢戸 ひかる)