ここ数か月で、レジ袋が有料化したスーパーやショッピングセンターが増えました。
買い物をすると無料でもらえるビニールの手提げ袋、大いに活用していた筆者としては、有料化されてとても残念な気持ちです。
そしてこうした状況となり、ふと、
という疑問が浮かんだので、調べてみました。
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目次
比較をするのは「平均的なレジ袋」
「レジ袋」と言っても、大きさも種類も色も、まったく違います。
そのため今回は、仕事の関係で県外へ行くことが多い筆者の独断と偏見で、平均的なレジ袋を比較してみたいと思います。
比較ルール
・ 今回は、インターネットで販売されているレジ袋と比較
・ 有料のレジ袋は「厚みがあって丈夫なものが多い」ので、薄いビニール袋とは比較しない
小袋(300 × 140 × 530mm)が0.018mm
大袋(340 × 150 × 580mm)が0.02mm
素材
破れにくいLDPEもしくはHDPEが多いようなので、同レベルで比較
・ レジ袋には手提げ部分がついているので、比較するビニール袋も手提げ付きのもの
・ 大5円、小3円のところが多いような印象を受けたので、この金額と比較する
・ 色については、白・半透明が多かったので、色は、白か半透明のものと比較する
補足:レジ袋の小袋は、2リットルのペットボトルを3本入れてゆとりあり。大袋は、2リットルのペットボトルを5本入れてゆとりのある大きさです。
レジ袋大1枚5円は安いか? 高いか?
レジ袋の大は、関東60号・関西50号というサイズです。
こちらのサイズをインターネットの検索欄に入れて調べてみると、価格にはかなりバラつきがありました。
筆者がみつけたお買い得なレジ袋(100枚入り)では、1,000円前後が多かったです。
つまり、1枚に換算すると約10円は必要ということになり、レジで袋を購入するほうが安いということになります。
なかには、100枚で670円とお買い得なものがありましたが、厚みに0.013~0.024mmまでバラつきがあるという表示でしたので、今回は枠外とします。
また、2,000円以上買い物をしない場合は、送料が410~450円かかるため、結局のところは1,000円前後のお金がかかってしまいます。
1,000枚入りになると、アマゾンにお買い得な商品があり、送料無料の5,863円でした。
1枚あたりに換算すると
となり、かなりお買い得な金額ではありますが、レジで大袋を1枚購入するほうが安い計算になります。
※ただし、タマゴのパックや牛乳など角のあるパックで袋が破れてしまった場合のリスクについては計算していません。
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レジ袋小1枚3円は安いか? 高いか?
レジ袋小は、送料別で500~1,000円の価格が多かったので、同条件ならレジで袋を購入したほうが安い印象を受けました。
なかには、厚み0.018mmには少し届かないものの、0.016mmの厚みで100枚入280円と格安のものがありました。
100枚だけ購入の場合は送料が880円ですが、100枚入 × 10冊で購入すれば送料無料となるため、友人や家族とシェアが可能であればかなりお得に購入できます。
また、100枚入 × 10冊の場合には、価格もさらに安くなり、1枚が2.6円ほどで購入できるようになるため、レジで購入するよりも安いということになります。
※こちらも大袋と同じように、タマゴのパックや牛乳など角のあるパックで袋が破れてしまった場合のリスクについては計算していません。
厚みや形状によっては、わざわざ購入するほうが安い場合もある
今回検証したように、家庭でビニール袋を活用するのであれば、レジで袋を購入したほうが割安な可能性が高いと言えるでしょう。
ただし、厚みや形状、サイズが違えば価格も違ってくるため、わざわざ買ったほうが安い場合もあります。
たとえば、手提げ部分がないだけで、ずいぶん安く購入できます。
自分自身がビニール袋をどのように使うかを考え、お得な購入方法を検討してみてくださいね。
有料で買ったレジ袋の再利用方法
今後はレジ袋が有料化されるため、家庭でビニール袋は使わないという人は、節約のためにエコバックが必須となります。
けれど、エコバックを忘れてレジ袋を購入することもあると思いますので、ここでは「筆者も長年やっているレジ袋の再利用方法」についてご紹介します。
・ 普段からゴミ箱に引っ掛けておく
・ 掃除や整理整頓をするときにゴミの分別に使う(小さな部品や髪の毛、ホコリなど)
・ 野菜や果物を入れてあげる(未使用のレジ袋)
・ 旅行や出張時の汚れ物や予想外に出たゴミを入れる
・ 車のゴミ袋として活用(コンビニなどでもらえる小袋)など
レジ袋をそのままゴミとして捨てるのではなく、上記の利用方法などを参考に、ぜひ再利用してから処分してください。
お得な方法でビニール袋を手に入れてください
レジ袋は、捨てられた袋を海洋生物が食べてしまうことや、自然に戻ることのないプラスチック製品であるといったことも有料化のひとつの原因のようです。
自然と共存していくなかで、無駄にレジ袋をもらわないことはもちろん大切ですし、エコバックの利用も大切なことだと思います。
けれど今回検証したように、わざわざ手提げ付きのビニール袋を購入するよりも、有料のレジ袋を購入したほうがお得な場合もあります。
再利用の方法なども考えながら、それぞれのライフスタイルに合ったお得な方法でビニール袋を手に入れてください。(執筆者:山内 良子)