ネットフリマが広まってきましたが、リアルのフリーマーケットはネットとは一味違う売買の場所です。
初めていく人は
「欲しい物の探し方がわからない」
と思うかもしれません。
今回はフリマ歴10年の筆者が、経験から得た買い手側としての会話実例をご紹介します。
リアルフリマでうまく買い物ができるようになると、ネットフリマとは違うお得感を楽しめます。

目次
実際に買い手になってみる
雑多に物があふれる会場で、いかに自分に有利に売買を行うか。
まずは買い手になって実際に商品を買いに行きましょう。
「見に行く」のではなく「買いに行く」のがコツです。
買う気があるかどうか、というのは売り手にすぐ見破られてしまうからです。
リアルフリマは対面の売買交渉です。
相手からいかに信頼と情報を引き出し、有利に買い物を行うか。
普段とは違うマネー感覚を磨くことができます。
会話実例1:買い物編 挨拶
商品を手に取る前に出店者に挨拶をしておきましょう。
いくら売りに来ているとはいえ、無言でガサゴソ触られてポイっと置かれて去られるのは気持ちが良いものではありません。
いきなり値段や値下げ交渉をするより、好印象になります。
会話実例2:値段の聞き方
値段を聞くのは恥ずかしい、なんとなく気が引けるという人もいるかもしれません。
しかし売り手側からすると「値段を聞かない=買う気がない、冷やかし」とも思われることもあります。
即決はできなくても、買おうかどうか迷う場合はきちんと値段を聞きましょう。
会話実例3:商品情報を聞きだす
「どうして出しちゃうんですか?」
良さそうな商品だけど、どうして売ってしまうのか。
これはフリーマーケットならではの観点です。
出品者がどう答えるか、ぜひ商品について質問してみましょう。
「人から預かっているからわからない」、「子どもが気に入らなかった」、「似たような物を買ってしまった」等、売る理由が返ってきます。
その回答によって買いたい気持ちに変化が出てくることでしょう。
会話実例4:類似品の確認
目に留まった商品と同類のものがあるかどうか、出店者に聞いてみましょう。
フリーマーケットでは限られた場所に多くの品物を並べているので、持ってきた全部の品物を並べていない場合があります。
他の商品に埋もれている場合は探してくれたり、奥から出してくれることがあります。
会話実例5:値下げ交渉

値段のつけ方は、出店者によってさまざまです。
安くでもいいから、不用品処分を優先しているのか、少しでも元を取るために高めの値段にしているのか。
値下げ方法についてはかなり個人差がかなりあります。
初めての会話がいきなり値下げ交渉だとどうしても気まずい雰囲気になりがちですが、会話実例1~4までの流れの後だと聞きやすくなります。
会話実例6:買わない時の断り方
値段や理由になんとなく納得ができなかった。
そんな場合は一度商品を戻して別の場所を見に行きましょう。
手渡しが基本ですが、出店者が他の来客対応で忙しい場合はさらに「こちらに置いてもいいですか?」と断りを入れてから戻します。
フリーマーケットでは、1週目で情報収集し2周目で購入するのがリスクが少ない買い方です。
しかしライバルも多いので先を越される可能性もあります。
それでも、焦って納得のいかないまま商品を購入すると、使うたびにそれが気になってしまうものです。
何に納得いかなかったのか、自分が感じたことを掘り下げて考えてみましょう。
納得いかない理由は売り手の態度かもしれないし、商品の状態そのものかもしれません。
理由がわかると次回から視点が変わってきます。
気楽に買い物交渉を楽しみましょう
リアルフリマはネットフリマよりも視覚的に多くの情報にあふれています。
並んでいる商品だけでも、業者なのか家庭の不用品か、買いやすい工夫がしてあるか、ただ置いてあるだけかという「どんな売り手なのか」が見えてきます。
売り手と商品を見抜けるようになってきたら、より短い時間で探し物ができるようになってきます。
交通費以外の費用はかからず、気楽に見に行けるのがフリーマーケットです。
歩きやすい靴でエコバックやリュックなど持参して買い物交渉を楽しみつつ、欲しいものを安く購入してください。(執筆者:田中 よしえ)