ほとんどの方はマイホームを一生に一度買うかどうかでしょう。
そのマイホーム選びに成功するか、失敗するかで将来残る資産は大きく変わります。
最近では、若い世代の車離れや共働きなど生活環境の変化もあり、郊外の庭付き駐車場ありの戸建てよりも都心の駅近マンションの人気が高く、そういったマンションは資産価値も年々上昇しています。
どうせ買うならこういった資産価値の落ちない、もしくは上昇する物件を購入する方がいいでしょう。
マイホーム選びも投資と考え、投資家目線で物件を選ぶ方法についてお話しいたします。

目次
購入した物件の将来の資産価値を考えよう
高度成長期時代は、住宅が不足していたこともあり、物件を建てれば売れた時代でした。
しかし、都心部の物件は価格が高く、郊外にニュータウンが切り開かれ、そこに多くの戸建てやマンションが建設されました。
車を持ちたい、広い家に住みたいという夢を叶えようと多くの人がニュータウンの物件を購入しました。
その時点では、購入した人も将来人口が減少して郊外の物件は価値が下がるということは考えていなかったと思います。
しかし、近年では駅からの距離が遠い、バス便である郊外の戸建てやマンションは人気がなく、20年前に買った物件の価格が5割下がってしまいました。
極端に立地が悪いと100万でも売れないといった状況になっています。
購入当時には確かにここまでの急激な資産価値の低下は考えていなかったと思います。
マイホームを購入する際は、その物件の将来の資産価値がどうなるか検討することが重要です。
投資家目線でマイホーム選びをしよう
購入した物件が将来大きく目減りしても良いと考えている人はいないと思います。
しかし、マイホームに関しては、資産価値よりも生活のしやすさなど自己満足的な要素が優先される傾向にあり、将来の資産価値まで考えて購入される方は少ないのが現状です。
住宅ローンを30年間支払い、数千万円の物件を購入するのに本当にそれでいいのでしょうか。
不動産投資で利益を上げるには、部屋を貸して賃料を得る、売却するといった2つの方法があります。
マイホーム選びを投資と考えるということは、
将来いくらで売却できるか
という2つのポイントを抑える必要があります。

まずいくらで貸せるかですが、貸す場合でも住宅ローンを払っていかないといけないので、返済以上で貸せるかが目安です。
次にいくらで売却できるかについては、築年数が10年古い近隣の同じ広さの物件の売却価格を参考するなどし、10年後だとどの程度売却価格が下がるのか、維持できるのかについて分析します。
賃料が基準に満たない、売却価格が大きく下落するようなら検討から外すべきだという判断ができます。
投資家目線を持つだけで、将来貸すことができる、売却時にも損をしないマイホームを購入ができます。
人口減少を見越して都心部の物件を選ぼう
すでに郊外の物件の価格下落が著しい昨今ですが、今後は高齢化社会が進み、より人口が減少し、これまで以上に厳しい状況になることが予想されます。
さらに若い世代では、車離れが進み、共働き世帯が増え、会社からの距離や子供の送り迎えがしやすいかなど、生活のしやすさや快適さよりも利便性が重視されています。
そのため、現在では都心部の駅近マンションの人気が高く、新築だけでなく、中古マンションの価格も上昇しています。
マイホームを購入するに当たっては、これまで以上に物件選びが大事になるので、投資家目線で物件を選ぶことが重要です。
少し価格は高くでもこういった都心部のマンションなど資産価値が下がりにくい、もしくは上昇するような物件を選びたいです。(執筆者:山口 智也)