「愚痴を言い合う飲み会」 は時間とお金のムダでしかない
私の知人に20代にしてインターネットビジネスで年商5億円の経営者がいるのですが、友人は両手で数えるほどしかいないそうです。
これは極端な例かもしれませんが、富裕層非常識なほど稼いでいる人には「自分には友達が少ない」と公言してはばからない人が多いのです。
以前、ある全国区の中華料理チェーンの創業者の話を聞いたことがあるのですが、彼も「僕は友達はいない」と言っていました。
ひとつの理由は、仕事に没頭する分、ただの友達つきあいに使う時間がもったいないからでしょう。
ビジネスで多忙であれば、どうしても同級生といった過去の友人とのつきあいは疎遠になりやすいのは当然かもしれません。
もうひとつの理由は、自分が成長すれば今までの人脈の中には会話がかみ合わなくなる人も出てくるなど、つきあう人も変わり、人脈のレイヤーも変化していくことが挙げられます。
集まって酒を飲むのが友達づきあいと思ってる人もいるかもしれませんが、同僚同士で上司の悪口を言いながら飲んでも何の価値も生まれませんよね。
時間も費用ももったいない。
挙句の果て、終電を逃してタクシーで帰宅……なんてことにでもなれば時間とお金の無駄のダブルパンチです。
会社の仲間で飲むなら、「今日はあの部署の人を呼んで話を聞いてみよう」などと、社内人脈を築く方が望ましいと思います。

「友達がいないのはダメ人間」 という洗脳
「みんなと一緒にいたほうが安心するから」など
という漠然とした理由で他人とつるもうとする人がいます。
しかし、ただ群れているだけの関係が友達と呼べるでしょうか。
友達がいればいざというときに助けてもらえる」という意見もあるかもしれません。
でも「いざというとき」の「いざ」とは何でしょうか?
それともお金の悩み?
しかし、 友達はそれを解決できる能力を持っているのでしょうか。
もし話を聞いてもらってアドバイスをもらいたいなら、お金を払って専門家に相談する方が有益です。
法律的なトラブルなら弁護士に、心の悩みなら心理カウンセラーに、子育ての悩みなら自治体の相談窓口や無料の電話相談など、いろいろあります。
専門知識のない友達に相談したら間違った判断をしてしまうリスクさえあります。
友達がいなくてひとりぼっちでも、人生は何ら困らないし、むしろ孤独を恐れない人のほうが精神的に自立していると言えます。
「友達がいることが善、いないことが悪」と刷り込まれ、「友達がいない」ことをむやみに恐れる必要はありません。