長男の中学受験費用捻出のために、わが家ではマイカーを手放しました。
そんな長男が大学生になり、自動車免許を取得することになりました。
マイカーは必需品だと思っていましたが、わが家には、マイカーがありません。
長男が小学校4年生の時、中学受験をさせるかどうかで、夫婦で意見が対立しました。
車が趣味だった夫の「マイカーを手放すから、どうしても中学受験をさせたい」という言葉が決定打となり、中学受験にトライすることにしたからです。
車を手放したのは、上の子が小学校4年生、下の子が保育園の年長の時です。
幼い子供が複数いると、「子供の移動用」にマイカーは必需品だと思っていました。
加えて息子たちは、少年団でサッカーをやっていたので「試合の車出しができなくて申し訳ない」という気持ちもありました。
けれども、当時、私は(ほぼ)専業主婦でしたので、ない袖は、振れませんでした。
塾代捻出のために、「エイっ!」っと、相当の思い切りでマイカーを手放したのです。
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目次
意外と快適だった、マイカーなし生活
あれから9年、意外とマイカーなしの生活は快適でした。
「マイカーがあればいいのに」と思う局面が、もっとあるかと思ったのですが、意外とありませんでした。
カーシェアリングが普及し始めた時期だったというのも大きいと思います。
自動車の維持コスト(ガソリン、税金、保険、車検費用、メンテナンス費用)と、カーシェアリング費用を比較したら圧倒的に後者の方が少額でした。
費用面だけでなく、「マイカーがない前提」で、毎日の生活を組み立てる心地よさも魅力的でした。
公共の交通機関を使い、自分の足で歩き、近場であれば、自転車で行く。
そんな生活に、心から満足していたのです。
祖父が契約している保険会社に問い合わせをしてみた
前置きが長くなってしまいましたが、そんな訳で、長男が免許を取得するとなった時に、わが家には、「再びマイカーを購入する」という選択肢はありませんでした。
けれども、大学生ともなればスキーや、キャンプなど、自動車を使って遊びに行くこともあるでしょう。
そこで
を、契約している保険会社に直接、問い合わせしてみることにしました。

これは、「FPの母」と呼ばれた小野瑛子さんから教えていただいたことです。
「保険」というのは、保険会社と個人が結ぶ契約です。
保険に加入する際、必ず約款(契約などに定められている個々の条項)を渡されますが、約款の記述は保険会社によって異なります。
マネーライターという仕事を通じて、いろいろな保険会社の約款の違いを比較検討したこともあるので、「保険契約は、一概(一般論)では語れない」と、私は考えています。
とにかく、「ケース バイ ケース」こういった経緯があり、契約をしている保険会社に直接確認をしてみることにしました。
実父に契約の証券番号を教えてもらい、保険会社には契約の証券番号を伝えた上、メールで問い合わせをしました。
書面でやりとりを、残しておきたかったからです。
回答は、以下の通りでした。
祖父が契約者の自動車保険、「別居の孫」まで適用されるようです。
我が家のケースではひとまず、安心です。
友人の車を借りる時のリスクヘッジ
もしかしたら、長男が友人の車を運転する時もあるかもしれません。
そんな時のリスクヘッジは、どうすれば良いのでしょうか。
上記の質問をする際に、それも一緒に問い合わせしてみました。
私が問い合わせをした東京海上日動の場合、24時間500円からの1日単位の自動車保険があるようです。
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スマホから申し込みができるという手軽さが良いですね。
私の実父の契約は、「他の運転者」も補償になっていましたが、保険契約が「対象本人・配偶者限定」など運転者を限定している場合は、家族の車であっても補償対象外となるケースもあるそうです。
そういった際にも、「ちょいのり保険」は使えます。
長男と保険の話をしてみよう
母である私がやれることは、ここまでです。
情報を収集して、長男に伝える。
彼が免許をとったら、まずは、「リスクヘッジ」という概念を彼に伝えたいと思っています。
保険は、低額の保険料で、万が一のことがあった時には高額の保険金が支払われる(リスクヘッジができる)金融商品です。
いろんな保険会社が、いろんな「リスクをヘッジしたい」というニーズを満たすための商品を出している。
こんなふうに保険を、「商品の1つ」として見る視点が持てるようになると、彼は携帯の新機種を選ぶように、保険を選ぶことができるようになるのではないかと、考えています。
免許取得を良い機会にして、彼に保険という金融商品にも親しんでいって欲しいと願っています。(執筆者:楢戸 ひかる)