会社員でもできる節税対策の1つに、ふるさと納税が挙げられます。
ところが法改正により、ふるさと納税の返礼対象品に規制がかかり、以前よりもお得感を得られなくなりました。
しかしながらこのような状況においても、ふるさと納税しながらマイルを貯める仕組みが存在します。
今回は、ふるさと納税でお得にマイルを貯める方法についてお伝えしていきます。
目次
ふるさと納税とは
ふるさと納税とは、自分の出身地や好きな自治体に2,000円以上の寄付を行った場合、2,000円を超える部分が所得控除として利用できる制度です。
所得控除とは所得から差し引かれる金額のことで、他に代表的なものとして扶養控除や生命保険料控除などがあります。

所得税が決定する仕組み

ふるさと納税で所得控除が受けられる仕組みを理解する前に、所得税が決定する流れを理解しておく必要があります。
「給与所得 – 給与所得控除」の部分は、同じ給与所得の場合は同額になります。
しかし所得控除は状況によって異なり、「(給与所得 – 給与所得控除) – 所得控除」の金額が低ければ低いほど所得税率も小さくなるため、結果として所得税額が低くなります。
つまり、ふるさと納税をすることで所得控除の額が増え、結果として所得税を抑えられます。
ふるさと納税で所得控除を増やそう
たとえばある自治体に対し、
2,000円を超える部分の4万8,000円を所得控除として利用できる
ということです。
さらにふるさと納税では寄付へのお礼として、納税先の自治体から返礼品を受け取れます。
点がふるさと納税がお得である理由です。
ふるさと納税に対する規制が強化された
ふるさと納税が人気になる一方で自治体による返礼品に対する問題が出てきました。
ふるさと納税が創設された目的は、地方創生の一環として都会から地方へお金の流れを移すことです。
そのため返礼品も地元の特産品を贈ることが想定されていました。
しかし、自治体側は多くの人にたくさんふるさと納税をしてもらおうと、高額な返礼品や地元の特産品とは関係ない返礼品を贈るようになりました。
そこで総務省はこのような動きに歯止めをかけるべく法改正に動き、2019年6月から「返礼品は寄付金の3割以内」、「返礼品は地場産品に限る」という規制を打ち出しました。
これにより、これまで豪華な返礼品を提供していた自治体がなくなり、以前に比べてお得感が減ってしまいました。
ふるさと納税で航空会社のマイルを獲得できる
規制される前は、ふるさと納税でマイルを獲得できる方法がいくつかありました。
実は、法改正後の現在でもマイルを貯めながらふるさと納税を行う仕組みは存在します。
ANAのふるさと納税でマイルを獲得

ANAのふるさと納税では、専用サイトからふるさと納税することで、寄付金額100円につき1マイルを獲得できます。
このようにマイルを提供しているサービスは、現在ではANAのふるさと納税のみです。
マイルを貯めている方にはぜひ活用していただきたいサービスです。
ANAのふるさと納税でマイル獲得する手順
ANAのふるさと納税でマイルを貯める流れは次の通りです。
Step 1:ANAのふるさと納税のサイトから、寄付をしたい自治体・返礼品を選ぶ
Step 2:寄付を申込む
Step 3:返礼品が届く
Step 4:確定申告を行う(ワンストップ特例申請を行う場合は申請書を提出)
Step 5:寄付をした翌々月末頃にマイル口座にマイルが積算される
Step 6:寄付を行った翌年の住民税が控除される
ANAのふるさと納税ではクレジットカード決済での寄付が可能です。
ANA VISAプラチナカードで寄付をすると、マイルを最大で2.5倍も貯められます。
ただし、マイルを獲得するためには、ANAマイレージ会員である必要があります。
「ふるさと納税でマイル獲得」終了したサービス
ほかにも以下の通りマイル獲得できるものがありましたが、残念ながら終了してしまいました。
(1) ふるさと納税でピーチポイント獲得(2019年3月末終了)
ふるさと納税をすることで、自己負担額2,000円で寄付金額の50%のピーチポイントを獲得できました。
ピーチポイントを返礼品にしていた自治体には大阪府泉佐野市などがありましたが、今年6月の法改正で全ての自治体でサービス終了となりました。
(2) ふるさと納税でスターリンクマイル獲得(2019年4月30日終了)
ふるさと納税の返礼品として、スターフライヤーのマイルであるスターリンクマイルを獲得できました。
このサービスでは1万円を寄付するごとに2,000マイルが付与され、1マイルが2~5円程であることから、還元率が40%以上もありました。
節税もできてマイルも貯まる
いまどきのふるさと納税で、マイルも貯まって節税もできるのは、希少価値といっても言い過ぎではないと思います。
「ANAのふるさと納税」をぜひとも検討してください。(執筆者:FP2級 福森 俊希)
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