最近では、特典やサービスを充実させた年会費有料のクレジットカードが増えていますが、無料に越したことはありません。
そこでこの記事では、一般カードはもちろんゴールドカードも年会費無料の「セブンカード・プラス」をピックアップし、その魅力や注意点を余すところなく紹介したいと思います。
目次
セブンカード・プラスの概要

まずは、セブンカード・プラスの基本スペックをチェックしましょう。

2019年7月より本カードの年会費が無料となっただけでなく、ETCカード・家族カード・nanaco発行手数料も無料のため、維持コストを気にする必要がなくなりました。

希望者は、ディズニー・デザインのカードも発行可能です(JCBのみ)。
セブンカード・プラスは、nanacoポイントがザクザク貯まる
セブンカード・プラス最大のメリットは、以下のようにnanacoポイントがザクザク貯まる点です。
・対象店(セブン-イレブン・イトーヨーカドー・デニーズなど)でクレジット払い:200円(税込)ごとに2ポイント
・セブン-イレブン、イトーヨーカドーで対象商品を購入:ボーナスポイントあり

イトーヨーカドー、ヨークマートで4月から翌年3月末までに利用した金額(税別)に応じて、累計ボーナスポイントが付与され、100万円以上だと3,000ポイントが還元されますので、頻繁に買い物をしたくなります。

イトーヨーカドーでは、毎月8・18・28日は店内ほとんど全品が5%割引になるのも見逃せません。
セブン&アイグループだけではなく、ENEOSで利用しても200円ごとに2ポイント還元されます。
nanacoへのクレジットチャージでもポイントが貯まる
セブンカード・プラスからnanacoにクレジットチャージをすると、200円ごとに1ポイント貯まります。
セブンカード・プラスはnanacoへのオートチャージが可能な唯一のクレジットカードで、オートチャージでも200円ごとに1ポイントです。
QUICPay(nanaco)の利用でもポイントが貯まる

セブンカード・プラスは「QUICPay(nanaco)」の利用でもポイントを貯められます。
お手持ちのnanacoカード裏面に「QUICPay」のロゴマークが記載されている場合、それがQUICPay(nanaco)です。
登録をすれば、nanacoカードをQUICPay加盟店でも利用でき、nanacoカード1枚で二刀流の破壊力です。
nanacoは事前チャージが必要ですが、QUICPayは後日引き落としされるため、残高不足で利用できないという心配がありません。
QUICPayの引き落としの際にはクレジットカードを登録する必要がありますが、登録可能なカードは
・セディナカード
・JCB発行のカード
しかありません。
セブンカード・プラスを登録し、QUICPayの引き落とし200円ごとにnanacoポイントが1ポイント貯まります。
nanacoへのクレジットチャージ・QUICPayへの登録の両方が可能なカードは、セブンカード・プラスしかありませんので、nanacoカードをフル活用したい人にとってセブンカード・プラスはマストなのです。
貯まったnanacoポイントは電子マネーへの交換がおすすめ
セブンカード・プラスの利用で貯まったnanacoポイントは、1ポイント = 1円として電子マネーnanacoの残高に交換して使えます。
また、ANAマイルに500ポイント = 250マイルのレートで、ANA SKYコインに500ポイント = 500コインのレートでの交換も可能です。
セブンカード・プラス(ゴールド)への招待が届くかも

セブンカード・プラス会員になると、セブンカード・プラス(ゴールド)への招待が届くかもしれません。
セブンカード・プラスを年100万円以上利用、もしくはセブン&アイグループで年60万円以上利用すると、招待される可能性が高いともいわれていて、一般募集はしていません。
基本的なスペックはセブンカード・プラスと変わりなく、年会費も無料です。
異なる点といえば、ショッピング保険が海外だけでなく国内も対象となることです。
ゴールドカードが欲しい人にとって、維持コストなく持てるセブンカード・プラス(ゴールド)は魅力的ですね。
セブンカード・プラスのデメリット・注意点
ここからは、注意点をお伝えします。
一般的な還元率は0.5%と平凡
セブンカード・プラスの一般的な還元率は、0.5%と平凡です。
一般加盟店で1%以上の還元率を誇るクレジットカードは結構ありますので、セブンカード・プラスは「セブン&アイグループ専用カード」と割り切るのもよいでしょう。
QUICPay(nanaco)の引き落としで高還元のカードには「JCB CARD W」
なども検討してください。
nanaco一体型・nanaco紐付型の違いに注意
セブンカード・プラスには、
・nanacoが搭載されていない「nanaco紐付型」
の2種類があります。
nanacoを持っていない人やできるだけカードを少なくしたい人はnanaco一体型を、すでに持っているnanacoカードやモバイルnanacoを活用したい人はnanaco紐付型を選ぶとよいでしょう。

イトーヨーカドーでは、毎月8・18・28日に加えて毎月15・25日も5%割引となる「シニアナナコ」を発行しています。
60歳以上のみが発行対象であること以外は通常のnanacoカードと変わりないので、「セブンカード・プラスと一体にできればいいのに」と考える人もいるでしょう。
しかし、シニアナナコは一体型として発行できないので、nanaco紐付型を選択するのがおすすめです。
また、家族カードにnanaco一体型はなく、nanacoカードを紐付けできませんので、純粋にクレジットカードとして利用しましょう。
さらに、nanaco一体型はQUICPay(nanaco)を利用できませんので、QUICPay(nanaco)を利用したい方はnanaco紐付型を選んでください。
支払い方法・カードの種類によってnanacoポイントの加算タイミング・貯まる場所が異なる
セブンカード・プラスの種類や支払い方法によって、nanacoポイントの加算方法やタイミングに次のような違いがあります。
本会員カードに搭載のnanacoに貯まる
2. nanaco紐付型:
本会員カードに紐付されたnanacoカード・nanacoモバイルに貯まる
3. クレジット払い:
支払い月の5日にまとめて「センター預かり」
→ セブン-イレブン・イトーヨーカドーのレジなどで「残高確認」をしてポイントを受け取る
4. カード提示による現金払い:
支払い月の5日にまとめて「センター預かり」
→ セブン-イレブン・イトーヨーカドーのレジなどで「残高確認」をしてポイントを受け取る
5. nanaco払い:
翌月10日に「センター預かり」(セブン&アイグループ利用分はその場で貯まる)
→ セブン-イレブン・イトーヨーカドーのレジなどで「残高確認」をしてポイントを受け取る
例えば、nanaco一体型のセブンカード・プラスでクレジット払いをした場合、(1) と(3) が適用される形です。
VisaブランドはICチップ未搭載
Visaブランドのセブンカード・プラスには、ICチップが搭載されていません。
特に海外ではICチップ付きカードのみ対応する端末もありますので、海外旅行向きではないかもしれません。
ディズニーデザインは選択の幅が狭い
セブンカード・プラスのディズニーデザインを希望する場合、JCBのみでVisaブランドは選べません。
また、すでに通常デザインのセブンカード・プラスを持っている人が、ディズニーデザインに変更はできません。
さらに、ゴールドにはJCBにもディズニーデザインがありませんので、注意しましょう。
セブンカード・プラス(ゴールド)にゴールドカードらしい特典・サービスは皆無
年会費無料で持てるセブンカード・プラス(ゴールド)ですが、ショッピング保険以外はゴールドカードらしい特典・サービスがありません。
空港ラウンジも利用できませんし、旅行傷害保険もないので、「ただの金色のカード」といった感じでしょうか。
特典・サービスを年会費無料のゴールドカードに求めるなら、「エポスゴールドカード」の方がよいと言えます。
セブンカード・プラスは「セブン&アイ専用」と割り切るとお得
セブンカード・プラスは、「セブン&アイ専用カード」と言っても過言ではありません。
セブン&アイグループでの利用はポイント還元率が2倍になるほか、イトーヨーカドーでは5%割引の特典もあります。
頻繁にセブン&アイグループを利用していれば、ボーナスポイントが加算されますし、ゴールドカードへの招待も届くかもしれません。
nanacoカードを紐付けていれば、nanacoだけではなくQUICPayとしても利用可能で、貯まるポイントをnanacoポイントに1本化できます。
基本的にはセブン&アイグループで利用すると、セブンカード・プラスは非常にお得なカードです。(執筆者:角野 達仁)