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給与所得から新たな収入源を生み出す「収入サイクルの仕組み」を作る
資産運用における「金のなる木」とは、投資を行うだけで多くのリターンを得られる、まさに夢のような金融商品のことです。
株式投資では優良銘柄を指して、この「金のなる木」という言葉が用いられます。
ただ、「金のなる木」を広い意味で捉えると、株式投資だけではなく、銀行預金や不動産投資、FXなどすべての資産運用に当てはまります。
単にお金を保有しているだけでは、総額は増えていきません。
むしろ、低金利下の日本では、お金を保有していることによってますます円の価値が下がりやすくなっているのです。

そのため、
です。
これを「お金に働いてもらう仕組み」といいます。

上の図のように、収入源が資産となり、それを投資に回して収益をあげる。
そして、収益をさらに収入源に回すことで、どんどん資産を膨らませていくことが可能です。

最初は、資産となる収入源は給与所得しかなかったとしても、上図のサイクルを回していくことで収入源が多くなっていきます。
こうした仕組みを作り出すことが、「金のなる木」を育てる近道です。
不動産投資で「金のなる木」を育てる事例
「金のなる木」を育てる方法として、不動産投資の事例で考えていきましょう。
なお、ここでは分かりやすくするために単純に利益計算をしています。
それを賃貸に出して、入居者から毎月7万円の家賃収入が入りました。
この時点で500万円分の資産を持っているのに加え、さらに毎月7万円の臨時収入(家賃収入)が入るようになっています。
家賃収入は年に84万円、6年で504万円です。
先ほどの「金のなる木のサイクル」を回すには、家賃収入として受け取った収益を「新たな収入源」として、さらに投資を行うための原資にしていくことが大切です。
すると、今までの資産500万円にさらに500万円の資産が上乗せされます。
当然、新しく買ったマンションからも家賃収入が入ります。
新しいマンションからの家賃収入が月8万円だとすると、今まで受け取っていた7万円の家賃収入と合算して、合計で月15万円の収入が入るということです。
今までなら500万円貯めるのに6年かかっていたところ、この段階では2年9か月で達成できます。
このように、資産運用を行って得た収益を再投資に回すことで、安定してお金を生み出していくことが可能です。
「金のなる木のサイクル」を具体的に説明
上記で紹介した不動産投資の例をもう少し分かりやすくまとめます。
・ 毎月7万円の家賃収入が入る
・ 6年で504万円の投資収益を獲得(7万円 × 12か月 × 6年)
・ その500万円を使い追加でマンションを購入(資産500万円 + 500万円)
・ 2つのマンションから合計15万円の家賃収入が入る
・ 2年9か月で495万円の投資収益を獲得(15万円 × 12か月 × 2.75年)
・ その500万円を使いさらに追加のマンションを購入
冒頭で紹介した「金のなる木のサイクル」を具体的に説明するとこのようになります。
原資である収入源が増えていくことで、今まで6年かけて貯めていた高額なお金も、わずか2年9か月で達成できることが分かります。
もちろん、さらに投資を続けていくことで500万円を貯める期間は短くなります。
この「金のなる木のサイクル」は投資の基礎なのですが、実践している人が意外と少ないのが現状です。
しかし、この考え方を頭に入れておくことで、現在の資産を有効活用できるのです。(執筆者:柳本 幸大)