正社員でもパートにしても、夫婦どちらも働いている「共働き世帯」は増えつつあります。
共働きの場合、夫だけの収入で生活費をやりくりすることで、効率良く貯金を増やすことが可能です。
しかし、実際は夫だけの収入では、貯金にまわす余裕がないというご家庭もあるでしょう。
そこで今回は、筆者実践中「夫の収入のみで暮らすコツ」についてご紹介いたします。

目次
まずは収入と毎月の支出の見直しから
夫の収入だけでやりくりするには、純粋に生活費を抑える必要があります。
まずは、夫・妻それぞれの収入と、毎月の支出を見直しましょう。
とくにチェックしたい項目を以下にまとめました。
1. 外食費込みの食費をどれくらい使っているか
共働き家庭は、夫と妻の両方が働いている分、家事にかける時間が少ないです。
そのため、夕食を外で済ませたりお惣菜を購入したりと、食費がかさんでしまいがちです。
共働きで収入が増やせているのに、外食やお惣菜購入費で食事がかさんで支出が多くなってしまうのはとてももったいないです。
外食やお惣菜ではなく、多めに作っておいたおかずを冷凍しておく、簡単に作れる素を使うなど、時短献立を取り入れることで、食費を削減できます。
2. 家賃が夫の収入に見合っているか
住宅を購入している方はローンの金額ですが、賃貸の方は毎月の家賃が夫の収入に見合っているかも重要なポイントです。
家賃は支出の大部分を占めるものなので、妻の収入を貯金するのなら夫の収入をベースに考えなければなりません。
無理なくお金を貯めていくには、手取りの3割以下、できれば2.5割以下が望ましいです。
3. 固定費(携帯電話など)の支出は高すぎないか
毎月の固定支出には、家賃のほか、携帯電話やプロパイダ、新聞、ウォーターサーバー代などが含まれています。
これら固定費は毎月必ず決まった金額を支払わなければならないため、毎月支出額が上下する変動費よりも見直しによる支出削減効果が高いです。
携帯電話はプランの見直しや格安スマホへの乗り換え検討、そのほかの支出については、本当に必要がどうかを再度話し合ってみるのも良いでしょう。
4. お互いのお小遣いが多すぎないか
共働きの場合、お互い仕事をしていることから、夫と妻それぞれにお小遣いを設けているケースが多いです。
しかしこの金額も、夫の収入をベースに無理のない金額に設定できているか見直しましょう。
お小遣いの金額については、お互いの努力や協力が必要です。
筆者が実践している、夫の収入のみで暮らす5つのコツ

夫の収入だけで暮らすには、今よりも支出を減らさなければならないため、ある程度諦めと我慢が必要です。
我が家では、夫の収入だけでやりくりし、妻の収入を貯金へまわすため、以下5つを実践中です。
1. 臨時出費は毎月積み立てして予算を用意しておく
実家が遠方の場合、「帰省費」が毎年大きな出費となります。
そのほか、夫のコンタクトレンズ費やふるさと納税の寄付金、学資保険(年払い)、幼稚園の母の会費、賃貸の火災保険・更新費なども、我が家にとっては突然やってくる出費です。
車を所有している方は、保険や税金、車検代などもあるでしょう。
筆者は、これらを「臨時出費」として、毎月予算を立て、貯金とは別に貯めています。
あらかじめ用意しておくことで支払い時のストレスが減り、お金が用意してある余裕と安心感が生まれるのでおすすめです。
2. 夫の収入から無理に貯金をしようと思わない
臨時出費の積み立ての流れから、我が家では夫の収入から無理に貯金を先取りするという考えは捨てました。
「貯金=妻の収入」と割り切ることで、夫の収入を生活費や先取り積み立てとしてあてることができるからです。
貯金は自分が働いた分がそのまま貯まるので、今月はいくら貯金に回せたかが目に見えて把握でき、「もっと頑張ろう」と貯金に対する意欲もわきやすくなります。
3. 車の購入は収入が上がるまで我慢する
我が家は現在1年半ほど車を持たない生活を送っています。
自転車だけでなんとか生活できる地域に住んでいるということもありますが、やはり子育て中は「車があればなぁ」と思うことはしばしばです。
しかし、車は購入費のほか維持費もかかります。
そのため今は車の購入は我慢し、夫の収入UPと学資保険の支払い分貯蓄できたらという目標まで購入しないと決めました。
車はあれば便利なものですが、なければないでレンタカーはカーシェア、公共交通機関で乗り切れる場合もあります。
4. ウォーターサーバーはとらず、低コストの浄水器を利用
ウォーターサーバーも車同様、あれば便利ですし、欲しいと思ったことも何度かあります。
ですが、毎月の費用を年間支出に置き換えると結構な額です。
ウォーターサーバーよりもコストの安い浄水器を使い、月1,000円ほどの出費に抑えています。
5. 妻のお小遣いをゼロにする
こちらは賛否両論あるかと思いますが、我が家では妻(筆者)のお小遣いを設けていません。
生活費であまった分や、毎月夫の収入から生活費を引いて余裕があるときに使っています。
自分のやりくり次第でお小遣いとして使える額が増やせるシステムにしてから、前よりも節約意識が高まりました。
妻の収入も使い道を決め、安易に手を出さないようにすることが大切
ただ貯金を増やすことだけに集中してしまうと、それなりにストレスもたまってしまいます。
妻の収入を貯金に回すにしても、何かしら使い道や目標を決めておくと、手を出しにくいです。
新しい年を迎える前に家計を見直し、改善点を見つけ、新たな気持ちで新年を迎えましょう。(執筆者:三木 千奈)