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自炊が家計の黒字を本当に助けているのか

共働きでも節約のために、仕事から帰り自炊をしている主婦はたくさんいると思います。
私も子育てをしている合間にパートをしていますが、
と頑張っていました。
ある日、自炊をするとどれだけ節約になるかと考えました。
例:家族4人の1食分
外食・惣菜… 1,800円
数字だけで見れば、自炊をしないと800円の赤字です。
しかし、ここで「時間」に着目してみます。
「時間の節約=家計の節約につながる」
食費節約のためには、自炊が当たり前だと思ってしまいます。
しかし、もし料理を外食やお惣菜でまかない、料理を作る時間をお金稼ぎの時間に変えられたらどうでしょうか。
もしかすると、外食費・お惣菜費用を上回る利益があるかもしれません。
仕事の時給と料理時間
仮に自分が、時給1,000円のパートに出ていたとします。
夕ご飯の支度が1時間かかることを考慮し、17時には仕事を終えなければなりません。
1時間かけてできた料理は一汁三菜、家族4人分のご飯と、夫の翌日のお弁当のおかずです。
計7品でおよそ1,000円程度の材料費で用意できます。
・ 料理にかかる時間は1時間。
・ 家族4人分の夕ご飯と夫の翌日のお弁当で1,000円程度。
「炊事をしない=赤字になる」とは限らない
ここで、メインのおかずをお惣菜に変えてみるとどうでしょうか。
例えば、筆者の近所のスーパーでは、トンカツが1枚200円で売っています。
ロース肉は1枚あたり100円程度ですので、お惣菜はやはり割高です。
このトンカツを4枚買うと800円の出費です。
さらに、副菜のお惣菜や冷凍食品を2品程度、お弁当のおかずも冷凍食品に変えて、全部で1,000円程度、合計「夕ご飯+お弁当」で1,800円程度です。
数字だけ見ると、いつもより800円の赤字です。
・ 料理にかかる時間は1時間。
・ 家族4人分の夕ご飯と夫の翌日のお弁当で1,800円程度(いつもより+800円の支出)。

料理時間を仕事時間に変えればプラスに
しかしここで忘れてはいけないのが、料理の時間が必要なくなったという点です。
料理の時間を1時間分節約できるので、その分仕事をしていられます。
→ 18時に終える(+1,000円の収入)。
・ 料理にかかる時間はほとんどなし。
・ 家族4人分の夕ごはん & 夫の翌日のお弁当で1,800円程度(いつもより+800円の支出)。
1時間で稼げる金額を1,000円とすると、食費で800円の出費でもトータルでは200円プラスです。
「いつでも炊事をしないこと=黒字」になるとは限りません。
しかし長い時間働いた日まで、無理して「食費の節約をしなきゃ」と思うことはないのです。
というのは、家計面でも間違えではないのです。
*時給は話しの内容を簡単にするため、税金などは考慮しません。
時短調理家電の活用もおすすめ
仕事時間を確保したくても、毎日お惣菜や外食をするわけにもいきません。
そのような時には、時短調理家電を使うのもおすすめです。
たとえば、「圧力鍋」なら煮物系は半分の時間でできあがります。
ノンオイルで揚げ物ができる、「ノンフライヤー」も料理に手間がかからず、片付けの時間も省けます。
ギリギリまで仕事をしていたい、稼ぎたい、という方にとって重宝するアイテムです。
時短調理家電は安くないのが玉にキズですが、
と考えれば、十分にもとがとれます。
専業主婦・無収入の場合にもあてはまるのか
前述の内容はすべて、働いている方が自炊をする場合と仮定したものでした。
「専業主婦・無収入には関係ないじゃない」と感じられた方もいると思います。
専業主婦の家事・炊事を時給換算すると2,000円分の労働力になるといった意見もあるほどです。
実際には、家事・炊事をしても2,000円のお金は入ってこないのですが、それならば、お金が入ってくる工夫をしてみてはいかがでしょうか。
たとえば、お料理の時間を節約して、その分を
・ 在宅ワーク
・ ココナラで技術と時間を売る
など収入を得る時間として活用すれば収入も得られますし、「いつも頑張ってるのにタダ働き」という主婦あるあるのストレスも軽減できるかもしれません。
料理の時間を省き、その分をお金に変えてストレスも発散するという発想です。
「節約=手間と時間をかける」ではない
忙しくて、ヘトヘトになりながら炊事をこなすだけが「食費の節約」につながるわけではありません。
「手抜き自炊」も取り入れ方によっては家計が黒字になるのです。
自分の働き方と生活の仕方について、あらためて考え「節約はもっと肩の力を抜いてもいいんだ」とラクになれる「手抜き」は黒字以上の価値があると思います。(執筆者:遠藤 舞衣)