先週は、細かく「行って来い」の動きをし、25日線に触れずに、その後反発乖離し、週末にとうとう2か月弱続いた三角保ち合いからちょうどこのレンジに入って26営業日目で上放れとなりました。
週明けの動きは想定できないものの、基本的には継続していた上昇トレンド中からの三角保ち合いから勢いを持って窓空け陽線で上抜けとなりましたので、昨年高値2万4448円を意識して、状況によっては上抜けが想定されます。
ただし、週明けにいきなり押すという事があれば、金曜の上げがオーバーシュートなんてこともあり得ますが、オーバーシュートという可能性は極めて低いと考えられ、どのぐらいの勢いで上げていくのか? と考える方が、妥当であると考えます。
今回の上抜けは、完全にトランプ大統領の仕掛けと考えられます。
同じく米中問題を快方に向かわせるとしても、最善の情報リリース手法やタイミングだったのと考えます。
やはり8月後半から始まった世界的な経済政策により、仕掛け的な株高は継続しており実体経済を凌駕しながら意図的に上げて来ていると考えます。
そんな意図的な上げに実体経済もところどころ良くなる兆しも見えてきているとも受け取れる状況になりつつあります。

結果的に今回の上抜けは、テクニカル的に見ても下げそうで下げないことを繰り返し、下げそうなのに切り上げてきて、最後に一気に上抜けとなって、今回に限ってはセオリーを信じた方に分が良かった展開となりました。
値動きを見ても、月曜日は予想通り高寄りし寄り付き天井となりました。
その後、25日線に触れられずに火曜 水曜木曜日と小さい足型で方向感を出し切れず、木曜日に日柄的意識する展開と、月齢の満月(寒月・コールドムーン)となりました。
その晩に米国が跳ね、その翌日金曜日に日本市場が大きく窓を空けて寄り付き、その後も上げ幅拡大で大きい陽線となり、上抜けを実行しさらなる上値追いの可能性を高めました。
さらには金曜日算出のSQ値も2万3895円と、寄り付きより上で算出されるも、算出されたころにはすでに算出されたSQ値を上回りました。(9時20分ごろには上抜けていた)
その後SQ値に触れることなく金曜日一日 推移して、SQ値を完全にサポートラインとなるような展開のまま大引けとなりました。
11月は算出されたSQが上となっており「幻のSQ」となる位置となり、金曜日までこのSQ値が、上値抵抗線となり、一か月後に新たなSQ値算出で、先月のSQ値を上抜けるという展開となりました。
まさに「SQ値に対する株価の動き」となっています。今回算出のSQ値がセオリー通り下値支持線になるのか?週明けの動きから年末年始で見極めとなりますが、信じすぎると裏切りという事もあるので、注意はしてください。
外国人から見た日経平均は、ドルで見たときに本格的な上抜けとなったと見受けます。
金曜日の日経平均は2万4000円でドル円が109.6円なので、ドルの日経平均は218.9ドルとなります。
昨年10月上旬の日経2万4448円の時の為替は、114.5円となるので、ドル建ての日経は213.5ドルさらに昨年1月の高値2万4129円時の為替が111.22円となるので、ドル建ての日経は、216.94ドルとなっています。
その他過去の日経のとがったところ(天井)を見ても、今回の218.9ドル以上の金額はないとなりました。
このことから日本人的には、昨年の10月の2万4448円が上の節目と見るのが妥当なのですが、外国人からドル建ての日経では本日完全上抜けで、上が真空という状況と見られている可能性があると考えると、ここからの上への加速が早くなる可能性もあるのかなと妄想的なことを考えました。あくまで筆者の妄想ですが、気にする観点としては面白いかなと考えます。
さらにちょうど金曜日が12月中半の週末で、欧米系のファンドマネージャーたちがクリスマス休暇に入るタイミングです。
本当に入るのか?なかなか相場が動かないところから一気に動き出したしたこのタイミングだと休み返上という可能性も高いと考えます。
そして最後の冷や水ですが、金曜日の出来高が大きく膨らみました。
SQだからという事もありますが、週明け出来高が減る展開となったときに、出来高が伴った天井という可能性も心の片隅に置いていきたいと思います。
週明けの日経平均は小幅安で始まる公算です。そして寄り付く値ごろが、非常に興味深くSQ値の上を維持するのか?微妙なところで始まる公算です。
上をこのまま維持すれば上値追いの可能性が高くなるし、割り込んだときには、先行きが見えなくなってきますが、どうなることでしょうか?
目次
現状分析
5日線
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小刻みな向きの変化から下げて始まるも、週中に上向きとして週末には、しっかりとした上向きで週末入りとなりました。
位置は、一週間を通して終値では上を維持し、髭では触れるものの実態で触れることなく上を維持したままの一週間となり、5日線をサポートラインとして反発した形となりました。
25日線
一旦向きを変えそうな場面もありましたが、結果的には上向きを維持したまま一週間を終え、位置も先週は触れることなく上を維持し、週末の大幅な反発で乖離を広げて週末入りとなりました。
75日線
前週と変わらず上向きを維持したまま位置も上を推移したまま一週間を終えました。
トレンドライン
先週ここ2か月上値抵抗線としていた2万3600円どころの横軸を上抜けたことで、上の抵抗線は、昨年の高値2万4448円の横軸が機能してくると考えます。
さらには、8月26日から10月10日の安値を結んだ切上がりのラインにチャネルなラインを9月19日から引いたラインも上値抵抗線として意識されることが考えられます。
下に関しては、今までの上値抵抗線だった2万3600円の横軸が押したときにサポートラインとなるか注目で、その下は前週までのサポートライン各種が意識され、目先は2万3000円どころの横軸が機能すると考えます。
テクニカル指標
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完全上方シグナルとなり、当面上値を意識させることが無い形状となっています。
前週記載の遅行線と日々線の動きがぴったりで、日々線に触れることを避けるように上に跳ねるような動きとなっています。
一応、ここから上げていったときには、9営業日後に遅行線と日々線の天底一致となりますが、どうなるでしょうか?
ボリンジャーバンド
バンドが収斂から波うちの雰囲気を示すも、結果的には収斂から拡大で、拡大のタイミングで一気に+3σを上抜けた動きから、セオリー的には上へのボリンジャーウオーク開始と取れる形状となって週末入りとなったことで、今後+1σを割るまで上値追いしていくと考えます。
スローストキャスト
先週、弱いと示すデットクロスから一転、即ゴールデンクロスとなったことで強さを示しました。
この後、上げきってデットクロスの雰囲気から横にスライドするような形状になれば、ボリンジャーバンドと合わせて綺麗な上値追いとなっていきますが、現状ではゴールデンクロスしただけなので、強いを示しただけです。この後の動きに注目です。
総合判断
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この週末の上抜けで保ち合い離れとなった事実に基づき、上値追いをしてくるだろうという事をメインの考えとしてどこまで上げていくのか? とし、
心の片隅でSQ値の絡みや出来高を踏まえてオーバーシュートの可能性も残しはするものの、絶対的に上値追いの可能性が高いという事に着目し、対応すべきと判断します。
しかし、この上抜け劇は素直に受け止めるのがセオリーというのがノーマルの考えですが、まだまだトランプ大統領が何を言い出すのか? には注意が必要であると考えます。
さらには、主体別売買動向で、木曜日算出では外国人の売り越しが再度起きたことも不安材料として、次の主体別売買動向にも気を配るべきと考え、週明けの一週間を見極めていきたいと思います。(執筆者:城 晶子)