今年ももうすぐ確定申告です。
売り上げの計算も大変ですが、フリーランスの方を最も悩ませるのが
ということではないでしょうか。
迷いやすいものについて判断のポイントを調べたので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
自宅としても使っている仕事場の家賃
仕事をする場所が自宅の場合、スペースのどこまでを仕事に使っているかを明確にできれば、その分を経費として計上することが可能です。
持ち家の場合は、住宅ローンの元本こそ経費の対象になりませんが、住宅ローンの金利、固定資産税、火災保険料、管理費などは按分で計上できます。
また、水道光熱費も按分すれば計上ができます。
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打ち合わせや接待に使った費用
フリーランスは取引先と飲食店で打ち合わせをしたり、接待をしたりする機会が多いですが、これも仕事に関係すると説明できれば経費として計上ができます。
なので、お店で会計する時は必ず領収書をもらい、「誰とどのような目的で利用したか」をメモしておくのがおすすめです。
また、そうするだけの明確な根拠があれば、取引先の方に贈ったプレゼント代も経費として認められます(仕事で関係している会社の移転祝いや手土産など)。
お店で仕事をしたら、その時の飲食代は経費になるか
お店にパソコンを持ち込んで仕事をした場合ですが、これは税務署から「単にこの店で食事がしたかったんでしょ」と突っ込まれれば終わりなので、経費にするのは難しいです。
しかし、
「自宅では集中できないのでカフェに来た」
というような理由があれば話は別です。
領収書にその時の状況をしっかりメモしておきましょう。
また、経費として認められるのは最低限の場所代としての飲み物代だけであり、食事代は認められないので注意してください。
交通費
取材や写真撮影など、仕事でどこかへ行く必要が生じた場合は、その際にかかった交通費を経費にできます。
ただ、マイカーの場合はプライベートとの線引きが難しいので、ガソリン代や高速代をどこまで仕事に使ったかを明確にしておきましょう。
書籍代
仕事に必要な書籍なら経費に計上できますが、これも「どのような形で仕事に関わってくるのか」をきちんと説明する必要があります。
被服費
被服費に関しては、仕事でしか使わないものと判断されれば経費に計上できます。
たとえば、取引先に呼ばれたパーティーに着るドレス、打ち合わせでしか使わないスーツ、デザイナーが研究に使う洋服などです。
領収書には、使用目的をしっかり書き込んでおきましょう。
しかし多分にグレーゾーンなので、「プライベートでも使うのでは」と認められないケースも多いです。
ベビーシッター代
仕事を持つ女性にとって子どもの面倒をみてくれるベビーシッターはとてもありがたい存在ですが、残念ながらベビーシッター代は経費になりません。
「仕事を続けるために必要な出費なのに」と納得いかない女性も多いのですが、業務に直接関係ないので「あくまでもあなた個人の事情でしょう」と一蹴されてしまうのです。
その他
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・ 名刺代 / 事業のための名刺なら可。仕事の実績を示すためのポートフォリオ作成にかかる費用もOK
・ ジム代 / フリーランスが個人的に利用するジム代は不可(法人が社員の福利厚生のために使う場合は可)
・ メガネ / 「溶接などでの目の保護」や「制服として必要」などの理由がない限り不可。「視力が悪いからパソコンを使う時にメガネが必要」というのは通らない
・ 健康診断の費用 / 個人的な事情なので不可
・ セミナーへの参加費 / 仕事に関係するものなら可
・ アプリ代 / 仕事で必要だった場合は可(体験記を書くなど)
・ 通信費 / ネット代や電話代は按分で計上が可能。請求書の郵送に使う切手代もOK
・ 消耗品 / プリンターのインク代、メモ用紙、ボールペンなど、仕事で必要なものなら可
・ 仕事場の引っ越し代/可。ただし、自宅兼用なら按分が必要
・ 冠婚葬祭費 / 仕事に関係するものなら可
根拠のあるものだけが認定されます
フリーランスが経費で落とせるのは、税務署が「仕事に関係する」とはっきり認めてくれるものだけです。
なので、万が一説明が必要になった時に困らないよう、根拠をきちんと示せるようにしておきましょう。(執筆者:畠山 まりこ)