筆者の自宅にはたくさんのテレホンカードがありますが、今や使う機会もなく、かといって金券ショップでも高価買取をしてくれません。
また、未使用や書き損じの年賀はがきも結構残っていますけど、交換に行くのも面倒です。
筆者のような思いをしている人におすすめなのが、そんな眠った財産をチャージできるプリペイドカード「Pollet」(ポレット)です。
今回は、ポレットのメリットやデメリット・注意点などを紹介しましょう。
目次
Pollet(ポレット)の概要

ポレットにはカードを発行しない「バーチャル」と、カードを発行する「Pollet Million」があります。
ポレットは事前にチャージして使うプリペイドカードで、チャージした分だけ世界中のVisa加盟店で利用可能です。
ポレットの概要は以下の通りとなります。

Pollet millionのみ発行手数料として300円かかりますが、2020年3月までは手数料がかかりません。
また、いずれのポレットも審査はありませんが、Pollet Millionのみ本人確認書類の提出が必要です。
また、バーチャルとPollet Millionではチャージ残高やチャージ上限額に違いがあります。
以下で、ポレットのメリット・注意点などを紹介しましょう。
Pollet(ポレット)は多彩なチャージ方法が最大のメリット

他のプリペイドカードにはないポレットならではのメリットとして、チャージ方法が多彩なことが挙げられます。
ポレットにチャージ手続きをするごとに0.5%分が増量(一部交換元を除く)されてチャージされますが、そのチャージ方法は以下のように多彩です。
・ LINEポイント
・ アフィリエイト報酬
・ ビットコイン
・ クレジットカード(Pollet Millionのみ。Visa・Mastercard・JCBに対応)
・ ペイジー(Pollet Millionのみ)
・ 金券・外貨
ポイント移行の際は基本的に「1ポイント → 1円」のレートでチャージできます。
金券類・外貨からのチャージが特にユニーク
特にユニークなのが金券・外貨からのチャージで、交換できる商品やレートは以下の通りです(レートは2019年10月5日現在)。

米ドルとユーロは、紙幣のみならず硬貨もチャージ対象となっています。
筆者は、海外旅行の際に極力キャッシュレスで過ごしますが、それでも最低限の現金は欠かせません。
20セントユーロ硬貨などは1ユーロ硬貨と比較して余りがちで、海外旅行で余らせた硬貨を使うのにもってこいです。
また、年賀はがき・テレホンカードなど「もう使わないだろう」という金券類でもチャージできます。
予備として購入したもの、結局使わずじまいの未使用の年賀はがきが眠っている方もいるでしょう。
書き損じの未使用はがきでも対象となり、そんな「塩漬け」された金券類を使うのも悪くありません。
Pollet(ポレット)のデメリット・注意点
ただし、ポレットには以下のようなデメリット・注意点があります。
0.5%増量されないチャージ方法もある
チャージすると残高に0.5%上乗せされるポレットですが、
・ ビットコイン
・ 金券類・外貨
からチャージしても、0.5%の増量はありません。
また、以下のようにチャージの際に手数料が発生するものもあります。
・ ビットコイン:1%
・ クレジットカード:305円
・ ペイジー:305円
・ 金券類・外貨:180円(送料として。2020年1月31日までは無料)
クレジットカードからのチャージはセディナカードが優遇されており、チャージ手数料が無料、JCBブランドでチャージ可能なのはセディナカードのみです。
金券類・外貨からのチャージには時間・手間がかかる
金券類・外貨からのチャージは、以下のような流れで行います。
2. 自宅に届く郵送用封筒にアイテムを入れる(金券類・外貨は投函可能)
3. ポストに投函する(郵送キット到着後10日以内)
4. アプリでチャージを確認する
郵送してからチャージされるまで1週間ほどかかりますので、すぐにチャージしてほしい時向きではありません。
送られてくる郵送用封筒には紛失時の補償がありませんので、不安な方はレターパックや書留を利用するといいでしょう。
さらに、金券類・外貨からのチャージは9,819円が上限となっています。
これは、1万円以上の買取は本人確認書類の提示を求める古物営業法があるためで、取引をスムーズにするため送料込みで9,999円が上限です。
金券類・外貨からのチャージは商品によって損得が分かれる
金券類・外貨からのチャージは、商品によって損得が分かれるところです。
例えば50度数のテレホンカードは333円でチャージできますが、金券ショップでの買取価格はこれに少し色の付いた程度ですので、お得だと思います。
また、書き損じのはがきを郵便局で交換してもらうには5円/枚の手数料がかかり、数枚だけ金券ショップに持って行くのも気が引けるので、お得かもしれません。
海外旅行向きではないかも
世界中のVisa加盟店で利用可能なポレットですが、海外旅行にはあまり向いていません。
海外でのカード利用の際には海外事務手数料が発生し、ポレットのそれは4%(バーチャルは4.5%)です。
クレカの海外事務手数料が1.6%~2%程度なのを考えると、少し高いです。
また、ICチップが未搭載で、日本よりもICチップを使った決済の多い海外では使いにくいです。
さらに、海外旅行傷害保険・ショッピング保険も付帯していません。
家に眠っている書き損じの年賀はがき・テレホンカード・米ドル硬貨などを、ポレットにチャージしよう
プリペイドカード「ポレット」は、多彩なチャージ方法が用意されているのが大きなメリットです。
クレカやポイントからのチャージのみならず、金券類・外貨からのチャージもできます。
書き損じの年賀はがき・テレホンカード・ユーロ硬貨などもう使わなさそうなものを、ポレットの残高にできるのが魅力的です。
普通に換金・両替するよりもレートは悪くなりますが、その手間を大幅に省けるので悪くないかもしれません。
家や財布に眠っている財産、ポレットにチャージして活用してみませんか。(執筆者:角野 達仁)